Skip to main content
2021年3月7日21時11分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
こころと魂の健康

こころと魂の健康(37)自分を愛する 渡辺俊彦

2016年4月4日14時00分 コラムニスト : 渡辺俊彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:渡辺俊彦

先日、ある研究者の方々と何十年、何百年も前に書かれた哲学者や政治学者の書籍について話すことがありました。そこで話されたことは、何十年、何百年も前に書かれた内容が現代社会に通用するということです。それは、人間の外側が変わっても内側は何も変わっていないことを意味します。私たちの心はどうでしょうか。私たちの心は時代と共に変化したのでしょうか。

雅歌書5章8節に「エルサレムの娘たち。誓ってください。あなたがたが私の愛する方を見つけたら、あの方に何と言ってくださるでしょう。私が愛に病んでいる、と言ってください」とあります。この「私が愛に病んでいる」と言う雅歌の言葉は、昔も今も変わらない心や人格の病を適切に表現しているように思うのです。この「愛の病」は人のことではなく私たちの問題です。その中心は、私たちが自分自身をどう見て、どのように受け入れているかにかかっています。別な言い方をすると、「自分を愛しているか」という問いと受け取ることができます。この「自分を愛する」とは「自己愛」ということです。

私たちにとって注意すべきことは自己愛と利己愛の違いです。利己愛はエゴイズムですが、自己愛は違います。ルカの福音書10章27節で「すると彼は答えて言った。『心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ』、また『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』とあります」。また、マタイの福音書22章39節には「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」とあります。

聖書は、「神を愛し、自分を愛し、隣人を愛せよ」と言っています。私たちの順番は「神を愛し、隣人を愛し、自分を愛する」となっていないでしょうか。聖書は明らかに、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」と言うのです。この命令は、レビ記19章18節に初めて出てきます。しかも、パウロはガラテヤ5章14節で「律法の全体は、『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という一語をもって全うされるのです」とさえ言っています。

聖書は、明らかに自分を愛せない者は隣人を愛せないと明確にしています。つまり、隣人を愛する前提は自分を愛する(自己愛)ことなのです。ですから、自己愛は利己愛のこととして理解しているとしたら非聖書的となってしまいます。まして、自己愛はナルシシズムでもありません。

では、自分を愛するとはどういうことでしょうか。自分を愛するとは、ありのままのものを受け入れることです。どうしたら、ありのままのものを受け入れることができるようになるのでしょうか。答えは一つしかありません。それは、愛されることを学ぶことです。そのために、私自身が人の好意を受け入れる必要があることを認めると同時に受け入れることです。

しかし、私たちはなかなか素直に人の好意を受け入れることができません。人の親切な行為を素直に受け入れることができない人は、上手に甘えることが下手なものです。そして、自分の素直な気持ちを我慢してしまっています。その結果、無理をしてしまうのです。疲労困憊(こんぱい)状態でもなかなか休みません。忙しいは心を滅ぼすと書きます。忙しくても休まないのです。そして、時間とともに心の中に怒りが蓄積してきます。

教会の奉仕も同じようなことが起こります。私たちは、隣人を愛し仕えようと懸命になることがあります。それが、隣人を愛することであり、仕えることであると感じているのです。そのため、自己犠牲のレベルが隣人愛と仕えることと同レベルと感じているところがあります。このような姿は、自分を愛することではありません。

イエス様は、五つのパンと二匹の魚の奇跡の後「群衆を帰したあとで、祈るために、ひとりで山に登られた。夕方になったが、まだそこに、ひとりでおられた」(マタイ14:23)とあります。イエス様は、多くの群衆に対応し疲れを覚えられたのでしょう。イエス様は「祈るために、ひとりで山に登られた」のです。イエス様は決して我慢して活動したのではないことが分かります。イエス様は、疲れを覚えたとき、祈り休むために一人で山に登られたのです。これが、自分を愛することです。自分を愛することは、自分で自分をケアすることです。イエス様は、自分を愛する生き方についても模範を示しておられたのです。

私たちは、疲れを覚えたとき、ちょっと席を外してコーヒーを飲むことがあります。また、趣味を楽しんだり、非日常的なことをしたり、リフレッシュをすることがあります。このように自分に対して優しく自分をいたわる行動をとります。これが、自分を愛することです。自分で自分をケアすることと言い換えることもできます。

私たちは、日常生活や教会生活の中で自分を自分でケアしましょう。そして、自分自身に優しくしましょう。自分で自分をいじめないようにしましょう。

<<前回へ     次回へ>>

◇

渡辺俊彦

渡辺俊彦

(わたなべ・としひこ)

1957年生まれ。多摩少年院に4年間法務教官として勤務した後、召しを受け東京聖書学院に入学。東京聖書学院卒業後、日本ホーリネス教団より上馬キリスト教会に派遣。ルーサーライス神学大学大学院博士課程終了(D.Mim)。ルーサーライス神学大学大学院、日本医科大学看護専門学校、千葉英和高等学校などの講師を歴任。現在、上馬キリスト教会牧師、東京YMCA医療福祉専門学校講師、社会福祉法人東京育成園(養護施設)園長、NPO日本グッド・マリッジ推進協会結婚及び家族カウンセリング専門スーパーバイザー、牧会カウンセラー(LPC認定)。WHOのスピリチュアル問題に関し、各地で講演やセミナー講師として活動。主な著書に『ギリシャ語の響き』『神学生活入門』『幸せを見つける人』(イーグレープ)、『スピリチュアリティの混乱を探る』(発行:上馬キリスト教会出版部、定価:1500円)。ほか論文、小論文多数。

■ 上馬キリスト教会ホームページ
■ 上馬キリスト教会ツイッター
■ 【渡辺俊彦著書】(Amazon)
■ 【渡辺俊彦著書】(イーグレープ)

関連タグ:渡辺俊彦
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 神様からのメッセージ―聖書は偉大なラブレター(32)聖書を読んで人生が変わった人たち―ウェール・バンクス 浜島敏

  • 受難週と復活「互いに愛し合う教会」の誕生物語(6)赦されていた 森正行

  • 聖山アトス巡礼紀行(5)クトゥルムシウー修道院を訪ねて・その1~シマンドロの音色 中西裕人

  • 社会的弱者の友として―賀川豊彦の生涯(7)最下層の人々と共に

  • ちいさな絵本や日記とにゃんずたち(8)Aくんとその仲間がやってきた 高津恵子

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

新型コロナウイルス特集ページ

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「神に触れられた」 トム・ハンクスの息子、無神論から大転換した経験語る

  • アレサ・フランクリンの「アメイジング・グレイス」を収録した幻のライブ、撮影から49年経て映画に

  • 日本のカトリック教会が「性虐待被害者のための祈りと償いの日」

  • 大祝会に近づいている 岡田昌弘

  • 全米最大の福音派養子縁組・里親支援団体、LGBTカップル容認を表明 福音派指導者からは失望の声

  • 信仰と不信仰の距離 安食弘幸

  • 教皇、5日から4日間イラクを訪問 歴代教皇初 途中ヘリでの移動も

  • 世界宣教祈祷課題(3月7日):ケニア

  • ビジネスと聖書(11)魂のエクササイズ 中林義朗

  • 聖隷福祉事業団、新理事長に青木善治氏

  • 「神に触れられた」 トム・ハンクスの息子、無神論から大転換した経験語る

  • 2021年の「レント(四旬節)」始まる、きょう「灰の水曜日」 その意味と由来

  • 宮城労働局が涌谷保育園元園長牧師のパワハラ認定、日本基督教団議長「解決に向けて全力尽くす」

  • 同性愛めぐり分裂見通しの米合同メソジスト教会、保守派が新教団名発表

  • 米南部バプテスト連盟、4教会を除名 性犯罪歴ある牧師雇用や同性愛支持で

  • 信仰と不信仰の距離 安食弘幸

  • 聖書はコロナ禍のクリスチャンに希望を与えている 英国聖書協会が調査

  • 「聖書は神の言葉ではない」 進歩主義の米教会がSNSの投稿で炎上

  • ラビ・ザカリアス氏性的不品行問題、独立調査の最終結果発表 団体が謝罪

  • 全米最大の福音派養子縁組・里親支援団体、LGBTカップル容認を表明 福音派指導者からは失望の声

  • 「神に触れられた」 トム・ハンクスの息子、無神論から大転換した経験語る

  • 2021年の「レント(四旬節)」始まる、きょう「灰の水曜日」 その意味と由来

  • 宮城労働局が涌谷保育園元園長牧師のパワハラ認定、日本基督教団議長「解決に向けて全力尽くす」

  • 同性愛めぐり分裂見通しの米合同メソジスト教会、保守派が新教団名発表

  • 信仰と不信仰の距離 安食弘幸

  • 米南部バプテスト連盟、4教会を除名 性犯罪歴ある牧師雇用や同性愛支持で

  • 「聖書は神の言葉ではない」 進歩主義の米教会がSNSの投稿で炎上

  • 聖書はコロナ禍のクリスチャンに希望を与えている 英国聖書協会が調査

  • ラビ・ザカリアス氏性的不品行問題、独立調査の最終結果発表 団体が謝罪

  • 全米最大の福音派養子縁組・里親支援団体、LGBTカップル容認を表明 福音派指導者からは失望の声

編集部のお勧め

  • 「クリスチャンだからこそ、もっと知って祈って関わってほしい」 人身取引に取り組む「ゾエ・ジャパン」

  • パンデミック時代の宗教の可能性探る IPCR国際セミナーで日中韓のキリスト者も発題

  • コロナ禍で増える自殺、奥田知志牧師「宗教にできること、いっぱいあるのでは?」

  • 日本から遠く離れた地の日本人伝道最前線 駐在員家族120人に福音伝える英語教室

  • 「開拓伝道は失われた人々への憐れみの心」 第23回断食祈祷聖会1日目

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 論説委員・編集部
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 問い合わせ・アクセス
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2021 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.