Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
こころと魂の健康

こころと魂の健康(37)自分を愛する 渡辺俊彦

2016年4月4日14時00分 コラムニスト : 渡辺俊彦
  • ツイート
印刷
関連タグ:渡辺俊彦

先日、ある研究者の方々と何十年、何百年も前に書かれた哲学者や政治学者の書籍について話すことがありました。そこで話されたことは、何十年、何百年も前に書かれた内容が現代社会に通用するということです。それは、人間の外側が変わっても内側は何も変わっていないことを意味します。私たちの心はどうでしょうか。私たちの心は時代と共に変化したのでしょうか。

雅歌書5章8節に「エルサレムの娘たち。誓ってください。あなたがたが私の愛する方を見つけたら、あの方に何と言ってくださるでしょう。私が愛に病んでいる、と言ってください」とあります。この「私が愛に病んでいる」と言う雅歌の言葉は、昔も今も変わらない心や人格の病を適切に表現しているように思うのです。この「愛の病」は人のことではなく私たちの問題です。その中心は、私たちが自分自身をどう見て、どのように受け入れているかにかかっています。別な言い方をすると、「自分を愛しているか」という問いと受け取ることができます。この「自分を愛する」とは「自己愛」ということです。

私たちにとって注意すべきことは自己愛と利己愛の違いです。利己愛はエゴイズムですが、自己愛は違います。ルカの福音書10章27節で「すると彼は答えて言った。『心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ』、また『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』とあります」。また、マタイの福音書22章39節には「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」とあります。

聖書は、「神を愛し、自分を愛し、隣人を愛せよ」と言っています。私たちの順番は「神を愛し、隣人を愛し、自分を愛する」となっていないでしょうか。聖書は明らかに、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」と言うのです。この命令は、レビ記19章18節に初めて出てきます。しかも、パウロはガラテヤ5章14節で「律法の全体は、『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という一語をもって全うされるのです」とさえ言っています。

聖書は、明らかに自分を愛せない者は隣人を愛せないと明確にしています。つまり、隣人を愛する前提は自分を愛する(自己愛)ことなのです。ですから、自己愛は利己愛のこととして理解しているとしたら非聖書的となってしまいます。まして、自己愛はナルシシズムでもありません。

では、自分を愛するとはどういうことでしょうか。自分を愛するとは、ありのままのものを受け入れることです。どうしたら、ありのままのものを受け入れることができるようになるのでしょうか。答えは一つしかありません。それは、愛されることを学ぶことです。そのために、私自身が人の好意を受け入れる必要があることを認めると同時に受け入れることです。

しかし、私たちはなかなか素直に人の好意を受け入れることができません。人の親切な行為を素直に受け入れることができない人は、上手に甘えることが下手なものです。そして、自分の素直な気持ちを我慢してしまっています。その結果、無理をしてしまうのです。疲労困憊(こんぱい)状態でもなかなか休みません。忙しいは心を滅ぼすと書きます。忙しくても休まないのです。そして、時間とともに心の中に怒りが蓄積してきます。

教会の奉仕も同じようなことが起こります。私たちは、隣人を愛し仕えようと懸命になることがあります。それが、隣人を愛することであり、仕えることであると感じているのです。そのため、自己犠牲のレベルが隣人愛と仕えることと同レベルと感じているところがあります。このような姿は、自分を愛することではありません。

イエス様は、五つのパンと二匹の魚の奇跡の後「群衆を帰したあとで、祈るために、ひとりで山に登られた。夕方になったが、まだそこに、ひとりでおられた」(マタイ14:23)とあります。イエス様は、多くの群衆に対応し疲れを覚えられたのでしょう。イエス様は「祈るために、ひとりで山に登られた」のです。イエス様は決して我慢して活動したのではないことが分かります。イエス様は、疲れを覚えたとき、祈り休むために一人で山に登られたのです。これが、自分を愛することです。自分を愛することは、自分で自分をケアすることです。イエス様は、自分を愛する生き方についても模範を示しておられたのです。

私たちは、疲れを覚えたとき、ちょっと席を外してコーヒーを飲むことがあります。また、趣味を楽しんだり、非日常的なことをしたり、リフレッシュをすることがあります。このように自分に対して優しく自分をいたわる行動をとります。これが、自分を愛することです。自分で自分をケアすることと言い換えることもできます。

私たちは、日常生活や教会生活の中で自分を自分でケアしましょう。そして、自分自身に優しくしましょう。自分で自分をいじめないようにしましょう。

<<前回へ     次回へ>>

◇

渡辺俊彦

渡辺俊彦

(わたなべ・としひこ)

1957年生まれ。多摩少年院に4年間法務教官として勤務した後、召しを受け東京聖書学院に入学。東京聖書学院卒業後、日本ホーリネス教団より上馬キリスト教会に派遣。ルーサーライス神学大学大学院博士課程終了(D.Mim)。ルーサーライス神学大学大学院、日本医科大学看護専門学校、千葉英和高等学校などの講師を歴任。現在、上馬キリスト教会牧師、東京YMCA医療福祉専門学校講師、社会福祉法人東京育成園(養護施設)園長、NPO日本グッド・マリッジ推進協会結婚及び家族カウンセリング専門スーパーバイザー、牧会カウンセラー(LPC認定)。WHOのスピリチュアル問題に関し、各地で講演やセミナー講師として活動。主な著書に『ギリシャ語の響き』『神学生活入門』『幸せを見つける人』(イーグレープ)、『スピリチュアリティの混乱を探る』(発行:上馬キリスト教会出版部、定価:1500円)。ほか論文、小論文多数。

■ 上馬キリスト教会ホームページ
■ 上馬キリスト教会ツイッター
■ 【渡辺俊彦著書】(Amazon)
■ 【渡辺俊彦著書】(イーグレープ)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:渡辺俊彦
  • ツイート

関連記事

  • 神様からのメッセージ―聖書は偉大なラブレター(32)聖書を読んで人生が変わった人たち―ウェール・バンクス 浜島敏

  • 受難週と復活「互いに愛し合う教会」の誕生物語(6)赦されていた 森正行

  • 聖山アトス巡礼紀行(5)クトゥルムシウー修道院を訪ねて・その1~シマンドロの音色 中西裕人

  • 社会的弱者の友として―賀川豊彦の生涯(7)最下層の人々と共に

  • ちいさな絵本や日記とにゃんずたち(8)Aくんとその仲間がやってきた 高津恵子

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.