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こころと魂の健康

こころと魂の健康(36)人生の決断 渡辺俊彦

2016年2月27日22時13分 コラムニスト : 渡辺俊彦
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関連タグ:渡辺俊彦

私たちは、「人生の決断」という言葉を聞いて、何を想像するでしょうか。生きるということは、決断の連続です。私たちの日常は、朝起きる時間、食事をするしない、何時の電車に乗るかなど、自分で決断し、行動しています。

また、仕事の上でも決断することが求められます。学生であれば、何を学び、どんな科目を選択するかなどの決断を求められます。私たちの人間関係も、どんな人と関わりを持つかは一つの決断です。

私たちがする一つ一つの決断には、自己責任が伴うものです。その決断の中には、誤った決断もありますし、これで良かったと思える決断もあります。いずれにしても、私たちは一つの決断に責任を持たなければなりません。また、私たちがする決断は、前に進むために必要なものであるはずです。

しかし、人生で重要な決断の一つは「生き方の決断」です。先日ある小学校の卒業式で、卒業生一人一人が「私は何になりたいか」(自分の夢)を一言ずつ発表することになったというのです。そのため、養育者と卒業生の子どもが困り果て、相談に来られました。何に困り果てたかといえば、卒業生である彼は「何になりたいか」ではなく「どう生きるか」を考えていたからです。

多くの人々は、その子なりに「何になりたいか」を求めます。この要求も「どんな夢を持って生きるか」という一つの決断を要求しています。しかし、「どう生きるか」という決断を求めません。私たちにとって「どう生きるか」は根本的な決断の一つです。この問いは、一つの人生哲学です。しかし、私たちは、人生哲学と関係なく、生き方の決断をしながら生きてきた存在です。

私たちは、いったい自分の生き方をいつ決断しているでしょうか。実は、幼少期から養育者との関係性の中で12歳ごろまでに、何らかの生き方の決断をして生きています。特に、人生の早期である幼児期の段階で決断しているものです。それだけ私たちは、幼児期の決断によって人生を歩んでいるということになります。

私は、主の招きに応答し、献身しようと決心して牧師に告げたとき、「あなたはおおざっぱな性格だから駄目です。細やかな配慮ができない人に、牧師は無理です」と言われ、否定されてしまいました。それでも、エレミヤは、陶器師が器を作っている様子を見て、どんな器も主がその目的に従って創り変えてくださることを確信したように「おおざっぱで配慮のできない者でも創り変えてくださる」と信じ、前に進みました。こうして私は献身し、今に至っています。これは、私なりの信仰の決断です。

そんな私が、後になって気付いたことがあります。それは、細やかな配慮のできる人は「相手の要求に応えないと肯定的なメッセージをもらえない養育者との関係の中で生きてきた人だ」ということです。このような人は、自分の感情を抑圧(我慢)して、相手の要求に応える生き方を決断したということになります。そのため、人に対して細やかな配慮ができるのです。従って、細やかな配慮ができる人ほど、ストレスが溜まりやすいともいえます。

それに対して私は、喜怒哀楽を自由に出せている状態を肯定的に受容された結果、おおらかな生き方を決断したことになります。そのためでしょうか。時々「あなたはおおらかでいいですね」と言われます。だから、私は「おおざっぱで気が利かない」のだと思います。これらは、どちらが良い悪いではありません。子どもが養育環境の中で生き抜いていくための知恵なのです。私たちは、与えられた養育環境の下で生き抜いていくための具体的な知恵として「~してはいけない。だからこうしよう」と養育者から受け入れられるための生き方を決断してきたのです。私たちは今、幼児期の決断に従って人生を歩んでいるのです。

ところが私たちは、幼児期に身に付けた、生き抜くための知恵が適応しない経験をたくさんするものです。そんな時、もう一度生き方を見直すという再決断が求められます。それは、人生の決断をやり直すことを意味します。この再決断には、勇気が必要です。

人生の再決断という点から、パウロの生涯を考えます。パウロは、「もし敵であった私たちが、御子の死によって神と和解させられたのなら、和解させられた私たちが、彼のいのちによって救いにあずかるのは、なおさらのことです」(ローマ5:10)と語ります。

パウロはかつて、神(主イエス様)に敵対する者でした。そのパウロが生まれた場所はキリキヤのタルソで、かなり裕福な家庭に生まれ育ちました。そして、ガマリエルというラビの門下に入り、当時の高等教育を受けたのです。そのためでしょうか。パウロの青年時代は、ギリシャ語をマスターし、ギリシャ思想になじんでいたとされます。

パウロは、ローマの市民権を獲得していました。当時、ローマの市民権を獲得するためには、経済的裏付け、社会的地位の裏付けがなければなりませんでした。この条件をパウロは満たしていたのですから、大変なものです。しかも、神の律法を守ることにおいて非難されることがなく、神の律法を解釈する専門家として歩んでいたのです。パウロの生き抜くための決断は、徹底したものだったということができます。

パリサイ人とは「分離」という意味があります。パウロは、俗世間と分離した聖に生きようと、徹底した歩みをしていたのです。そのパウロにとって、クリスチャンや教会は敵だったのです。そして、教会とクリスチャンたちを迫害しました。そのパウロがもしイエス様と出会っていたなら、恐らく大論争になっていたでしょう。

そんなパウロが、ダマスコ途上で復活の主イエス様に打たれたのです。主イエス様の敵として生きてきたパウロが、ダマスコ途上で復活の主の権限に触れ、打たれ、生き方の再決断をしたのです。パウロが今までパリサイ人として生き抜くために身に付けてきた生き方が、神に対しては通用しなかったのです。

パウロにとってダマスコの経験は、あまりにも衝撃的な体験でした。そのため、人と会うのが嫌になったといわれています。そして、アラビアの砂漠に逃れ、神様と対話する静かな時間を持ち、昼も夜もイエス様のことを考えたのです。パウロにとって荒野で過ごした期間は、人生の再決断のための大切な時でした。

その3年後、パウロはエルサレムに上京し、先輩のクリスチャンたちと交わりました。特に、エルサレム教会ではイエス様の直接の弟子たちであったペテロ、ヤコブ、ヨハネと交わりました。そして、パウロが受けた福音は、人からのものではなく、神から直接受けたものであり、新しく生き抜くための再決断が間違いのないものであることを確信したのです。

もちろん、最も偉大なことは、私たちが再決断をするまでもなく、復活の主イエス様が一方的に愛し赦(ゆる)しておられるという事実です。ですから、私たちの人生の再決断は、この主イエス様の愛と赦しに根拠があります。ここに、主イエス様との恵みによる関係回復があります。勇気を持って、神の前に恵みによる人生の再決断をし、新しく歩みたいものです。

「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました」(Ⅱコリント5:17)

『ギリシャ語の響き』

ようこそ!みのり農場へ(23) 星野敦子

拙著『ギリシャ語の響き』、好評です(発行元:イーグレープ)。その中から。

「新しく」

教会に新しい方が来られると、とてもうれしく思います。私たちは、その方が継続して教会に足を運ぶようになると、求道者と呼ぶようになります。いつからそのような呼び方がなされるようになったかは分かりませんが、違和感を抱く方もいるかもしれません。しかし、その方が一日でも早くイエス様を信じ救われ、洗礼を受けることができるように祈ります。

この「救われる」ということを別な表現をすると、「新しく」されるということです。パウロは、「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました」(Ⅱコリント5:17)と語ります。パウロは、「だれでもキリストのうちにあるなら新しくなる」と強調しました。

また、ニコデモという人がいました。彼は、ユダヤ人の指導者です。この人が夜、イエス様を尋ねてきました。イエス様はニコデモとやりとりをしながら「まことに、まことに、あなたに告げます。人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません」(ヨハネ3章3節)と語られました。イエス様は、「新しく」ということを強調しています。この「新しい」とはギリシャ語で「アニーセン」です。

この言葉は「上から」と訳すことがあります。つまり、救いは「神から来る」という意味に他なりません。

私たちが「新しくされる」「救われる」とは、努力や難行苦行の世界ではないということです。もしそうだとしたら、新しくされる根拠が人間となってしまいます。イエス様は明確に、新しくされるとは、神に根拠があると宣言されます。私たちにとって「新しく」されることは、父なる神の賜物であるイエス・キリストを喜んで受け入れることなのです。従って、「新しく」されることは第二の肉体的誕生ではありません。むしろ、罪の故に断絶していた神との霊的な交わりへの誕生なのです。ですから、私たち(教会)にとって、一人の方が「新しく」される出来事は大きな喜びです。ですから、教会は新しくされた者たちの共同体、新しくされた喜びの共同体なのです。

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◇

渡辺俊彦

渡辺俊彦(わたなべ・としひこ)

1957年生まれ。多摩少年院に4年間法務教官として勤務した後、召しを受け東京聖書学院に入学。東京聖書学院卒業後、日本ホーリネス教団より上馬キリスト教会に派遣。ルーサーライス神学大学大学院博士課程終了(D.Mim)。ルーサーライス神学大学大学院、日本医科大学看護専門学校、千葉英和高等学校などの講師を歴任。現在、上馬キリスト教会牧師、東京YMCA医療福祉専門学校講師、社会福祉法人東京育成園(養護施設)園長、NPO日本グッド・マリッジ推進協会結婚及び家族カウンセリング専門スーパーバイザー、牧会カウンセラー(LPC認定)。WHOのスピリチュアル問題に関し、各地で講演やセミナー講師として活動。主な著書に『ギリシャ語の響き』『神学生活入門』『幸せを見つける人』(イーグレープ)、『スピリチュアリティの混乱を探る』(発行:上馬キリスト教会出版部、定価:1500円)。ほか論文、小論文多数。

■ 上馬キリスト教会ホームページ
■ 上馬キリスト教会ツイッター
■ 【渡辺俊彦著書】(Amazon)
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※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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