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自分の過去を恥じないで生きる 菅野直基

2016年2月27日19時55分 コラムニスト : 菅野直基
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毎朝、妻と朝食を食べながら、韓国ドラマの「馬医」を見ています。このドラマには、幾つかのメッセージが込められています。

① 人には運命がある
② しかし、運命は変えることができる
③ 運命を変えるためには、確固たる信念を持つ必要がある

主人公ペク・クァンヒョンは、両班(ヤンバン)という最高の身分の長男として生まれるものの、その父カン・ドジュンは、正義感をもって悪を暴こうとした結果、王子殺害の濡れ衣を着せられ、打ち首の刑に処せられました。カン・ドジュンの生まれたばかりの子どもが男なら処刑、女なら卑しい賤民(せんみん)の奴婢(ヌヒ)として、役人の使用人にされると決まりました。

生まれたのが男の子だったため、殺される運命にありましたが、少し前にカン・ドジュンが救ったペク・ソックが、恩返しをしたいと考え、生まれたばかりの娘と生まれたばかりのペク・クァンヒョンをすり替えました。ペク・クァンヒョンは、本来、最高の家紋を持つ両班の身分のはずですが、すり替えられたことで、奴婢という賤民の立場で育ちました。

養父ペク・ソックも、正義感ゆえに、目撃した人殺しを役所に告発した結果、濡れ衣を着せられて殺されました。ペク・クァンヒョンも人殺しを目撃したことで殺されかけました。しかし、奇跡的に牧場に流れ着き、そこで使用人として養われる中、馬医の技術を身に付けます。

後に、成り行き上、都(みやこ)に行くことになり、そこで、清国に貢ぎ物として献上する大事な馬の病気の治療を買って出ます。それは、売名行為のようなものではなく、ただ命を救うという確固たる信念に基づくものでした。もし、清国に貢ぎ物として献上する大事な馬の治療に失敗し、死なせてしまったとしたら、自らの命を取られるという状況の中、治療は見事に成功しました。

このことがきっかけで、都にとどまることになり、さまざまな騒動に巻き込まれ、何度も命を取られる憂き目に遭いながらも、命を救うためにまさに命をかけ続けました。後に、医学生となり、王宮の医官となり、最後は、王の主治医、地方の官職の長官にまでなりました。

このドラマは、ところどころはフィクションですが、ペク・クァンヒョンは実在の医師であり、実際、かつては卑しい仕事とされた馬医だったのが、後に王の主治医になったことは歴史的事実です。儒教の教えを取り入れていた韓国では当時、親からもらった体にメスを入れる外科手術は、絶対に許されないことでした。身分の違いは、絶対に乗り越えられない区別だった時代です。

後に、ペク・クァンヒョンの宿敵となる悪役のイ・ミョンファンは、同じく馬医出身で、一国の首医にまでのぼりつめましたが、イ・ミョンファンは自分の過去を恥じ、過去を隠していました。ペク・クァンヒョンは、過去を恥じることなくさらけ出し、さらに、馬医であったことにプライドを持ち、当時、人体の解剖が許されない社会の中で馬医の経験を生かし、動物の体を切り裂く外科手術の経験を医術に積極的に取り入れました。その結果、ペク・クァンヒョンはどんどん成長していき、イ・ミョンファンは権力を盾に保身を図りますが、保身のために人を殺し、悪に身を染め、衰退の一途をたどりました。

私がこのドラマを通して学んだことは、「自分の過去を恥としない。隠さない」ということです。クリスチャンになると、体験談を集会の中で語ったり、人に語ったりします。それを証(あか)しといいます。証しは、主に三つのポイントで構成されています。

① イエス様に出会う前の私
② イエス様と出会ったきっかけ
③ イエス様と出会った後の私

人は、自分の弱さや失敗をできれば隠して、いいところだけを見せながら生きていきたいと思うものではないでしょうか。しかし、過去を隠し、過去を恥じていたら、その人の持てるポテンシャルはフルに発揮されません。

イエス様と出会うと、恥じて隠したいと思っていた過去が宝に変わります。「その過去があったからこそ、イエス様と出会い、救われた。そして、今がある」。だから、過去をさらけ出し、恥じることなく生きていくことが可能になります。

ペク・クァンヒョンは、ドラマで見る限りはクリスチャンではありませんが、このドラマの中には、聖書と同じメッセージが流れていると感じました。ペク・クァンヒョンは、自分の出生を呪うことなく、恥じることなく、隠すことなく、感謝し、誇りにさえ思っていました。「卑しい賤民の身分で生まれたことは罪ではない」と断言しました。

この信念が、当時の韓国ではどれだけ勇気の要ることだったかを今一度思い起こし、自分に与えられた環境、使命、仕事、生き方に対して、恥じることなく、胸を張って堂々と生きていきたいと、あらためて考えさせられました。

みなさん、自分に対して引け目を感じたり、自分を「小さい者」とさげすんだりしていることはないでしょうか。イエス様と出会い、イエス様と共に、過去を恥じないで生きていきましょう。

ペク・クァンヒョンは、確固たる思念を持って、運命と環境を変えました。私たちは、堅い信仰を持って、運命と環境を変えて、神が与えられた使命に生きてまいりましょう。

◇

菅野直基

菅野直基(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッション等、地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での讃美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式等、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 外部リンク:

新宿福興教会ホームページ
(メッセージをくだされば、皆さんの近くの教会を紹介致します)

菅野直基牧師のフェイスブック

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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