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イスラム国(IS)

「大虐殺」という言葉ですら中東のキリスト教徒に起きていることを説明しきれない カルデア人司祭が語る

2016年3月23日13時38分 翻訳者 : 木下優紀
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関連タグ:イスラム国(IS)
「大虐殺」という言葉ですら中東のキリスト教徒に起きていることを説明しきれない カルデア人司祭が語る+
2006年にイスラム過激派によって誘拐され、9日間拘束されて拷問を受けた際に着用していた、血のシミの残るシャツを見せるカルデア人のダグラス・アル・バジ司祭=10日、ワシントンDCで(写真:クリスチャンポスト/Samuel Smith)

著名なカルデア人司祭が9日に説明したところによると、過激派組織「イスラム国」(IS)による残虐行為から逃れるために、1年半以上前に古代からの故郷から脱出した数万人のイラクのキリスト教徒は、世界からその苦難を忘れられたように感じている。

2013年に北部のクルド人自治区を守るためにバグダッドの自宅を離れたダグラス・アル・バジ神父は、現在はアインカワでマー・エリア教会を運営している。2014年夏、ISの勢力が拡大したために12万5千人以上がモスルからクルド人自治区へと逃亡したのを受け、地域のバジ氏の教会と他の16カ所の教会が難民センターとして利用されており、バジ氏の教会だけで現在112以上の家庭を受け入れている。

マー・エリアセンターに住んでいる難民の家族は、ほんの小さな鉄のコンテナを仮の家とし、職と教育機会を見つけるのに苦闘している。インタビューの中でバジ氏は、難民センターに住むイラク人キリスト教徒は故郷で保護されるという信頼感を失っているため、ISが掃討された後も長期にわたって滞在し続けるだろうと予測した。

バジ氏は、「状況から見て、私のセンターに居る人々は、少なくとも今後15年は住み続けるでしょう。ただISだけのことではありません。そこでの問題があるのです。遅かれ早かれ、ISはそこを離れると私は考えています。しかし、私たちはどうすれば、人々との信頼を再び構築できるでしょう。大きな課題の一つは、信頼です。私たちの民族に立ち向かった人たちは、彼らの隣人だったからです。もし故郷に帰るとして、私たちは安全なのか、それとも再び標的とされるのかという心配です」と語った。

米国政府に対し、ISのキリスト教徒や少数派に対する犯罪を「大虐殺」と呼ぶよう呼び掛けるためにワシントンを訪問したバジ氏は、メソポタミアのキリスト教徒に対する迫害はISが始めたわけではなく、むしろISが勢力を伸ばす原因となった、数世紀にもわたる現象が原因だと語った。彼は、キリスト教徒への迫害は、テロ組織が掃討された後でさえ続くだろうと考えている。

「私たちは犠牲者です。(大虐殺という)言葉は、時に私たちにとって意味をなしません。大虐殺という言葉は、ここでは大げさな言葉です。私や私の民族にとっては、『大虐殺』は上品な言葉です。私の民族に起こっていることにふさわしい言葉を見つける必要があると思います」とバジ氏は論じた。

「私たちは、組織的な大虐殺について話しています。ISが起こしている一つの事象についてのみ話しているわけではありません。この民族を標的としている長い歴史について話しています。私たちは最も古くから続く民族の一つ、イラクとメソポタミアのキリスト教徒です。ただ突然、全てを失ったことに気付いたのです」

脱出してきた犠牲者たちはそれぞれ、ISからの逃亡という厳しい経験についての恐ろしい個人的な物語を持っているが、バジ氏は、彼らが直面しなければならない最も大きな痛みは、所有物の感覚を失うことだと述べた。

「彼らは朝、この日の終わりにはどうなっているかという疑問符とともに目覚めます。これらは皆同じ疑問です。『私はまだこの同じコンテナに住んでいるだろうか?』『私は同じ所に滞在しているだろうか?』『子どもたちは良い教育を受けられるだろうか?』『もし家族の誰かが病気になったとしたら、面倒を見てくれる人を見つけられるだろうか?』『ISが去り故郷に帰るとき、自分の家を見つけられるだろうか?』」

「(所有物の)感覚を失うことは、私たちの民族にとってはさらにつらいことです。私たちの民族は実際に、故郷と呼べる国の感覚を失っているからです」とバジ氏。「私たちにはそれがありません。私の民族は、『私の家はどこ?』と思っています」

「大虐殺」という言葉ですら中東のキリスト教徒に起きていることを説明しきれない カルデア人司祭が語る
イラクのアンカワにあるマー・エリア教会難民キャンプ(写真:「Knights of Columbus」のYoutubeのスクリーンショット)

キリスト教徒など数十万人が、すぐ先、またさらなる未来を求めて難民センターに滞留する中、多くの人々は収入源を何も持たず、教会や人道団体が渡す物資に依存している。

バジ氏は、難民の多くはクルド語を話せないために職を見つけることができず、医師ですら職を見つけるのが困難だと説明した。さらに、教会が難民の子どもたちに学校を4校設立したにもかかわらず、その言葉の壁によって難民の子どもたちが教育を受けることが困難になっていると述べた。

バジ氏は、キリスト教徒が絶望の中にも、この不運で神を責めてはいないと確証した。

「私の民族は実際に、起こったことについて神を責めてはいません。彼らは起こったことについて人を責めています。私の民族は未来を求めていますが、しかし日ごとに私たちの民族を実際に殺しているのは、自分たちが孤独で誰からも忘れられていると感じさせる、人々の無関心です。私は、国際社会について話しています。それが実際に、私たちにとってよりつらいことなのです」

バジ氏は、自分の難民センターでの仕事の一部は、犠牲者を励ますことだと述べた。バジ氏自身が誘拐されて拷問を受け、銃撃を受けた経験があり、バグダッドの彼の教会はイスラム過激派によって爆弾攻撃を受けていることから、他の人々の最も恐ろしい話の中に隠れる痛みを、自身のものと関連付けて捉えることができる。

2006年、バジ氏はイスラム過激派によって誘拐され、教会が彼とサミー・アル・ライイス神父の身代金17万ドル(約1900万円)を支払うまでの9日間拷問を受けた。バジ氏は、テロリストが彼の歯をハンマーで砕き、鼻を砕き、背中の骨を折り、斬首すると脅し、弾丸の入っていないピストルを頭に突きつけ100回以上も引き金を引いた様子を詳細に語った。

「私は自分がまだ生きていることに驚いています」とバジ氏。「私は9日間を過ごしましたが、その9日間は非常につらかったです。しかし、それは実に私の人生の多くを変えた忘れられない出来事です。体の痛みではなく、魂の痛みについて話しています。しかし、ご存じの通り、痛みは続くでしょうが、私にとっては人生についての良い学びとなりましたし、人々の痛みも理解できます」とバジ氏は続けた。「私が誘拐されたり私と同じ状況に置かれたことがある人々に会うとき、私は『分かりますよ。あなたはそこを通っているんですね』と言うことができます」

イラクにおけるキリスト教徒のコミュニティーは、その悲惨な状況の終わりが見えない状態だが、バジ氏は痛みを軽くする鍵は赦(ゆる)しだという。「赦しがなければ、痛みは世代を超えて続くでしょう」とバジ氏は論じた。「明日は良くなるでしょうとは互いに言えませんが、もし赦すなら、私たちの明日はより良いものになっていくでしょう」

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
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