Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

弾圧・原爆を越え、400年の信仰の歴史持つ長崎・浦上 今年オープンの「浦上キリシタン資料館」を訪ねて

2015年8月26日10時51分 記者 : 土門稔
  • ツイート
印刷
関連タグ:浦上キリシタン資料館浦上天主堂浦上四番崩れ原爆永井隆
弾圧・原爆を越えて400年の信仰を持つ長崎・浦上にできた小さな資料館 「浦上キリシタン資料館」を訪ねて+
今年1月、浦上天主堂の前にある商店街から歩いて3分ほどの所に開館した浦上キリシタン資料館

長崎市の浦上天主堂(カトリック浦上教会)の前にある商店街から歩いて3分ほどの場所に、今年1月に開館した「浦上キリシタン資料館」がある。

浦上出身のカトリック信徒、岩波智代子さん(東京都在住)が、所有していたマンションの1階を提供し、カトリック長崎大司教区などの協力で昨年プレオープン。250年間潜伏を続けた長崎の隠れキリシタンが、訪日したフランス人宣教師のベルナール・プティジャン神父に信仰告白し、世界的なニュースとなった「信徒発見」(1865年)から150年となった今年、1月に正式に開館した。

1945年の原爆被害のため、浦上地区では信徒約1万2000人のうち、約8500人が死亡したとされ、歴史的な資料はほとんど残っていない。「浦上四番崩れ」など、キリスト教弾圧の過去を知らない若い世代が増えていることを知った岩波さんは、「一番大切な精神が途絶えてしまう」と考え、「禁制と弾圧を生き抜いた信徒の歴史」と「原爆の被害」を特徴に掲げ、展示資料の提供を呼び掛けたところ、次第に展示物が集まってきた。

8月下旬までは、被爆70年企画「聖母がみた原爆」と題して、1945年9月に、原爆調査団の一員として長崎の被害を調査した渡辺武男(東京大学教授)による被爆直後の資料や写真を中心に約50点が展示されている。

弾圧・原爆を越えて400年の信仰を持つ長崎・浦上にできた小さな資料館 「浦上キリシタン資料館」を訪ねて
原爆で破壊された浦上天主堂と被爆した聖母マリア像
弾圧・原爆を越えて400年の信仰を持つ長崎・浦上にできた小さな資料館 「浦上キリシタン資料館」を訪ねて
被爆し背面(右)が黒く焼け焦げたマリア像。右奥に見えるのは、爆心地から600メートルの地点で見つかった十字架像。

原爆投下時刻の午前11時2分過ぎで止まっている柱時計は、爆心地から約600メートルの場所で被爆した浦上教会の信徒、深堀柱さん(85)が寄贈したものだ。

弾圧・原爆を越えて400年の信仰を持つ長崎・浦上にできた小さな資料館 「浦上キリシタン資料館」を訪ねて
原爆投下時刻の午前11時2分過ぎを指して止まった時計(写真:浦上キリシタン資料館提供)

また合わせて、江戸時代以来、ひそかに信仰されてきたキリスト教の歴史を物語る資料も展示されている。

江戸時代後期の安政4年(1857年)に、泉福寺に掲げられていた切支丹懸賞訴人の高札には、不審な者について申し出れば、伴天連(宣教師・司祭)銀500枚、いるまん(助祭)銀300枚、立ちかへり(いったん仏教に改宗したが再び切支丹になった者)銀300枚、信徒銀100枚を褒美として与えると書かれている。

弾圧・原爆を越えて400年の信仰を持つ長崎・浦上にできた小さな資料館 「浦上キリシタン資料館」を訪ねて
泉福寺に掲げられていた切支丹懸賞訴人の高札(写真:浦上キリシタン資料館提供)
弾圧・原爆を越えて400年の信仰を持つ長崎・浦上にできた小さな資料館 「浦上キリシタン資料館」を訪ねて
145年ぶりの里帰りを果たした「聖母マリアの御絵」。中央が聖母マリアで左が聖フランシスコ、右の聖アントニオが幼子イエスを抱いている。

水彩画で描かれた聖画「聖母マリアの御絵」は、1633年から1637年にかけて、長崎で殉教した長崎16聖人の1人である、日本人司祭ビセンテ塩塚が制作したものだと考えられている。フランシスコ会の信徒組織が礼拝で使用していた可能性があるという。その後、信徒の間でひそかに受け継がれ、幕末・明治期に長崎で布教したパリ外国宣教会のポワリエ神父が出津の信徒から譲り受け、1869年ごろにプティジャン神父が帰国した際に持ち帰り、パリのカプチン・フランシスコ修道会フランス管区本部に保管されていた。2009年にフランス人の研究者が聖画の存在を知り、プティジャン神父の手紙に書かれていた聖画のことだと確信し、長崎大司教区に報告。2014年5月にフランスから返還され、長崎に145年ぶりに里帰りを果たした。

潜伏キリシタン信仰が継承されてきた長崎県の旧外海町出身で、自身の先祖も潜伏キリシタンで、現在はカトリック信徒だという学芸員の日宇美枝さんによると、同館には県外や海外からもたくさんの人々が訪れるという。

弾圧・原爆を越えて400年の信仰を持つ長崎・浦上にできた小さな資料館 「浦上キリシタン資料館」を訪ねて
永井隆の著作

9月からは、長崎大学医学部の医師として被爆し、被爆者の救護活動に関わったことで知られる永井隆のノートや絵画などの遺品が展示される予定で、今後も浦上のキリスト教の歴史をテーマにした展示を3カ月ごとに続けていくという。

弾圧や原爆の悲惨な歴史の中、400年間信仰が受け継がれてきた浦上の地で、その歴史を語る遺物を見ることができるのは貴重な体験だ。長崎に足を伸ばすときには、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。

関連タグ:浦上キリシタン資料館浦上天主堂浦上四番崩れ原爆永井隆
  • ツイート

関連記事

  • 「浦上キリシタン資料館」が5月5日にプレオープン 「浦上四番崩れ」などキリスト教弾圧の歴史を紹介

  • 原爆投下時刻に合わせ浦上天主堂で追悼ミサ、被爆経験者の神父語る「信仰は生、戦争は死の賛美」

  • 隠れキリシタン・浦上四番崩れ・原爆投下 浦上天主堂の壁にキリスト教信仰400年の歴史を投影 6000人が見守る(動画あり)

  • 被爆した旧浦上天主堂を撮影、ろうあ写真家のネガ発見 7月末まで展示

  • 浦上天主堂の「長崎の鐘」レプリカ、スイスの博物館へ

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.