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小さないのちと私たち

小さないのちとわたしたち~あなたに逢えてありがとう~(9)小さないのちへの祈り 辻岡健象

2015年3月7日06時56分 コラムニスト : 辻岡健象
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関連タグ:辻岡健象中絶小さないのちを守る会

小さないのちへの祈り

最も軽視されている小さないのちを尊び、共に神の形に造られたいのちに生かされる感動が、さらに小さないのちへの愛と感動となって、いのちが輝くのです。

ひとたび、いのちが胎内に宿り、どんな苦しい状況の中でも、生む使命に徹し、その使命を果たした女性の素晴らしい輝きに、いのちの輝きと感動があります。「オギャー!」と泣く新しいいのちに接した途端に、事情があって顔も見ず、自分で抱くこともできなくても、いのちの尊さを知った、と語ってくれる女性に、いのちが輝いています。

一つのいのちを生み出すことによって、今まで生きてきたときには思いも及ばない、もっと素晴らしい世界があることを知ったと語ってくれた女性。また、たとえ実子でなくても、神から授かったこのいのちを、真にわが子としていのちを懸けて養育の使命を果たしたいですと、顔をほころばせて決意する養親。その養親のもとで、すくすく成長する小さないのちの幸せいっぱいの笑顔は、どんなことばよりも、いのちの尊さと生かされている実感と喜びがあふれています。

私たち一人ひとりの中に、いのちに対する畏敬と尊厳が芽生えて、生命倫理が確立されていくとき、いのちの創造者である神のいのちが見えてきます。神のいのちに生かされている感動が湧きあふれます。生きているのではなく、生かされていることの感動が、さらに私たちを、いのちの尊厳へと導くのです。その時、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」(ルカ10:27)という聖書のみことばが、私たちの中に成就するのです。創造主のかたちに造られた尊いいのちを愛する喜びがあります。愛せずにはいられない愛が生まれます。そして、いのちを尊び合い愛し合うことによって、私たちは神の愛を、神を体験するのです。

いのちの尊厳――それはいのちの触れ合いによって与えられる体験者の恵みです。いのちといのちの触れ合いによって、そこにいのちが存在するだけで、ことばでは表せない尊いいのちを発見し、体験するのです。これは恵みです。いのちの神からの祝福です。

いのちがそこに存在するだけで尊いのです。これは理論でも、哲学でも、倫理でもありません。いのちそのものが尊いのです。この地上でのいのちが、たとえ1秒であったとしてもです。

ある妊婦に胎児複合障害が発見され、中絶を医師団から勧められました。しかし妊娠初期に、激しい外部からの圧力と、自分との厳しい闘いを経た後の出産決意でした。

出産不可能と言われたいのちの誕生! 1週間と言われたいのちが、2週間、3週間と生かされ、4カ月を越し5カ月を越えました。そして139日!この地上で共に生きることが許されたのです。

お母さんは母乳を綿棒に浸して飲ませました。与えられた地上のいのちを必死に生きるその「小さないのち」が、訪れる見舞客に深いいのちの感動を与えました。いのちへの愛、そして天からのいのちの輝きを見せてくれたのです。

小さな天使の告別式に多くの大人たちが集いました。全員が泣きました。お母さんも涙の中で、赤ちゃんに、いや、神に、そして参列者全員に、「139日のいのちありがとう。139日もありがとう。139日をありがとう」と語りかけました。

いのちの尊厳、それは、いのちの長短、障害の有無、能力の差異、実子養子、そして人種や性別などに、一切関係ないのです。じっと触れ合い、慈しみ合い、そして、強いと思われる人が、弱いと思われる人を助けるのです。共存するのです。共生するのです。そのとき、いのちが輝くのです。生きていてよかった。生かされている感謝と感動がそこにあるのです。

なぜ神は、強いと思われる人を造られたのでしょうか。それは弱いと思われる人を、そうです、弱者を助けるためです。そして生きる感動と生かされている感謝を分かち合うのです。最も小さいいのちへの愛と慈しみです。

マザー・テレサは、最も貧しい人々の中に、「イエス・キリストが見える」と言いました。私も、小さな命を守る働きの中で、「小さなイエス様」が見えてきたように思います。「最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです」(マタイ25:40)と言われる、主のみことばの真実といのちの体験です。このいのちに触れ、その尊厳と愛によって、私は変えられたと思います。いのちといのちの触れ合いの感動です。

神が望んでいる平和、それは、いのちの尊厳から始まります。全てのいのちが尊ばれ、愛し合い、助け合い、いのちといのちの触れあいに、温もりがあり、優しさがあり、愛があり、感動があり、喜びがあり、希望がある平和です。地に平和を。私は今、そんな日の到来を夢見ています。「生まれてきて良かった」「生きていて良かった」「幸せだった」と言える日の到来を。

神よ、いのちの創造主である神よ。来たらせてください。小さないのちからすべてのいのちが尊ばれる、主の御国を。

(終)

■ 小さないのちと私たち~あなたに逢えてありがとう~: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)

◇

辻岡健象

辻岡健象

(つじおか・けんぞう)

1933年生まれ。大学卒業後、7年間ビジネスマンとして実業界で活躍。神学校卒業後、20数年間牧師として奉仕。現在、いのちの尊厳を標榜し全国に3000人余の会員を有する「小さないのちを守る会」代表。特に現代のいのちの軽視と性の乱れに痛みをおぼえ戦いながら、中・高・大学、PTA、教育委員会、公民館、病院、ロータリークラブ、VIP、教会、各キャンプ等で講演活動。新聞雑誌等に寄稿し、テレビにも出演して現代社会における「いのちと性」のあり方について訴える。未婚女性妊娠問題等にも具体的な援助。中学・高校教員免許資格取得。教育学博士。著書に『小さな鼓動のメッセージ』他。趣味はスキー、マジック、腹話術。(2022年12月16日死去、プロフィールは執筆当時のものです)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:辻岡健象中絶小さないのちを守る会
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