Skip to main content
2025年11月2日08時47分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
小さないのちと私たち

小さないのちとわたしたち~あなたに逢えてありがとう~(9)小さないのちへの祈り 辻岡健象

2015年3月7日06時56分 コラムニスト : 辻岡健象
  • ツイート
印刷
関連タグ:辻岡健象中絶小さないのちを守る会

小さないのちへの祈り

最も軽視されている小さないのちを尊び、共に神の形に造られたいのちに生かされる感動が、さらに小さないのちへの愛と感動となって、いのちが輝くのです。

ひとたび、いのちが胎内に宿り、どんな苦しい状況の中でも、生む使命に徹し、その使命を果たした女性の素晴らしい輝きに、いのちの輝きと感動があります。「オギャー!」と泣く新しいいのちに接した途端に、事情があって顔も見ず、自分で抱くこともできなくても、いのちの尊さを知った、と語ってくれる女性に、いのちが輝いています。

一つのいのちを生み出すことによって、今まで生きてきたときには思いも及ばない、もっと素晴らしい世界があることを知ったと語ってくれた女性。また、たとえ実子でなくても、神から授かったこのいのちを、真にわが子としていのちを懸けて養育の使命を果たしたいですと、顔をほころばせて決意する養親。その養親のもとで、すくすく成長する小さないのちの幸せいっぱいの笑顔は、どんなことばよりも、いのちの尊さと生かされている実感と喜びがあふれています。

私たち一人ひとりの中に、いのちに対する畏敬と尊厳が芽生えて、生命倫理が確立されていくとき、いのちの創造者である神のいのちが見えてきます。神のいのちに生かされている感動が湧きあふれます。生きているのではなく、生かされていることの感動が、さらに私たちを、いのちの尊厳へと導くのです。その時、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」(ルカ10:27)という聖書のみことばが、私たちの中に成就するのです。創造主のかたちに造られた尊いいのちを愛する喜びがあります。愛せずにはいられない愛が生まれます。そして、いのちを尊び合い愛し合うことによって、私たちは神の愛を、神を体験するのです。

いのちの尊厳――それはいのちの触れ合いによって与えられる体験者の恵みです。いのちといのちの触れ合いによって、そこにいのちが存在するだけで、ことばでは表せない尊いいのちを発見し、体験するのです。これは恵みです。いのちの神からの祝福です。

いのちがそこに存在するだけで尊いのです。これは理論でも、哲学でも、倫理でもありません。いのちそのものが尊いのです。この地上でのいのちが、たとえ1秒であったとしてもです。

ある妊婦に胎児複合障害が発見され、中絶を医師団から勧められました。しかし妊娠初期に、激しい外部からの圧力と、自分との厳しい闘いを経た後の出産決意でした。

出産不可能と言われたいのちの誕生! 1週間と言われたいのちが、2週間、3週間と生かされ、4カ月を越し5カ月を越えました。そして139日!この地上で共に生きることが許されたのです。

お母さんは母乳を綿棒に浸して飲ませました。与えられた地上のいのちを必死に生きるその「小さないのち」が、訪れる見舞客に深いいのちの感動を与えました。いのちへの愛、そして天からのいのちの輝きを見せてくれたのです。

小さな天使の告別式に多くの大人たちが集いました。全員が泣きました。お母さんも涙の中で、赤ちゃんに、いや、神に、そして参列者全員に、「139日のいのちありがとう。139日もありがとう。139日をありがとう」と語りかけました。

いのちの尊厳、それは、いのちの長短、障害の有無、能力の差異、実子養子、そして人種や性別などに、一切関係ないのです。じっと触れ合い、慈しみ合い、そして、強いと思われる人が、弱いと思われる人を助けるのです。共存するのです。共生するのです。そのとき、いのちが輝くのです。生きていてよかった。生かされている感謝と感動がそこにあるのです。

なぜ神は、強いと思われる人を造られたのでしょうか。それは弱いと思われる人を、そうです、弱者を助けるためです。そして生きる感動と生かされている感謝を分かち合うのです。最も小さいいのちへの愛と慈しみです。

マザー・テレサは、最も貧しい人々の中に、「イエス・キリストが見える」と言いました。私も、小さな命を守る働きの中で、「小さなイエス様」が見えてきたように思います。「最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです」(マタイ25:40)と言われる、主のみことばの真実といのちの体験です。このいのちに触れ、その尊厳と愛によって、私は変えられたと思います。いのちといのちの触れ合いの感動です。

神が望んでいる平和、それは、いのちの尊厳から始まります。全てのいのちが尊ばれ、愛し合い、助け合い、いのちといのちの触れあいに、温もりがあり、優しさがあり、愛があり、感動があり、喜びがあり、希望がある平和です。地に平和を。私は今、そんな日の到来を夢見ています。「生まれてきて良かった」「生きていて良かった」「幸せだった」と言える日の到来を。

神よ、いのちの創造主である神よ。来たらせてください。小さないのちからすべてのいのちが尊ばれる、主の御国を。

(終)

■ 小さないのちと私たち~あなたに逢えてありがとう~: (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)

◇

辻岡健象

辻岡健象

(つじおか・けんぞう)

1933年生まれ。大学卒業後、7年間ビジネスマンとして実業界で活躍。神学校卒業後、20数年間牧師として奉仕。現在、いのちの尊厳を標榜し全国に3000人余の会員を有する「小さないのちを守る会」代表。特に現代のいのちの軽視と性の乱れに痛みをおぼえ戦いながら、中・高・大学、PTA、教育委員会、公民館、病院、ロータリークラブ、VIP、教会、各キャンプ等で講演活動。新聞雑誌等に寄稿し、テレビにも出演して現代社会における「いのちと性」のあり方について訴える。未婚女性妊娠問題等にも具体的な援助。中学・高校教員免許資格取得。教育学博士。著書に『小さな鼓動のメッセージ』他。趣味はスキー、マジック、腹話術。(2022年12月16日死去、プロフィールは執筆当時のものです)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:辻岡健象中絶小さないのちを守る会
  • ツイート

関連記事

  • 神の存在証明(2)デカルトによる神の存在証明 山崎純二

  • 予定が狂った時、どうしたらよいか!? 菅野直基

  • 女性と信仰(22)賢い女、賢い妻⑨―アビガイル「主を恐れる」 前田基子

  • ヨハネ8章より 罪の赦しについて(4) 神内源一

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • ワールドミッションレポート(10月29日):アンゴラとザンビアのルヤナ族のために祈ろう

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(31)夢の中での再会

  • ワールドミッションレポート(10月30日):イエメン 苦難はあれど希望は消えず

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • ワールドミッションレポート(11月2日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(2)

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.