Skip to main content
2025年8月19日06時55分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

“マンガとアニメとキリスト教” クリスチャンが選ぶサブカルチャー(3)『風の谷のナウシカ』

2014年5月9日08時47分 執筆者 : 高嶺はる
  • ツイート
印刷
関連タグ:アニメ漫画サブカルチャー風の谷のナウシカ
“マンガとアニメとキリスト教” クリスチャンが選ぶサブカルチャー(3)『風の谷のナウシカ』+
神話的要素の多い「ナウシカ」。「トトロ」とともに海外でも人気が高い。

ディズニー・アニメ『アナと雪の女王』が世界的にヒットしている。「魔法もの」であるのみならず、「姉妹愛」と「閉ざされた世界を救う愛」というあたり、前回取り上げた『まどか☆マギカ』に共通するものが見受けられる。

混乱する世界の中で、少女が身を挺して、救世主誕生という流れは、すでに類型化されているようだ。男性のものであることが多かった救世主的役割を女性に移し変えたというサブカル上の転換点は、1984年公開の『風の谷のナウシカ』に見ることができる。

この映画を見て「これはキリストと重なる」と一人つぶやいたクリスチャンは多いと聞く。「好きなアニメで何度も見ていたけれど、クリスチャンになって初めて見た時に、はたと膝を打った」という人もいる。

『風の谷のナウシカ』はアニメ界の巨匠・宮崎駿の代表作であり、繰り返しテレビ放送されているので、そのタイトルをも知らない人は少ないだろう。宮崎氏自身の手によるマンガ版(全7巻)も、アニメとは異なる展開ながら、戦争、生命、人類という大きなテーマを描いて評価が高い。

初期の宮崎作品の多くが、少女の救済をめぐる少年冒険活劇である。闇の世界に囚われた女性を救おうとする男性の行動は、ギリシャ神話(オルフェウス)や古事記(イザナギ)にもあり、物語の古典、王道といった感もある。それを踏襲するようでありながら、見る人を飽きさせない。希代のストーリーテラーたる所以だ。

初監督作品である『未来少年コナン』(1978年)では、主人公コナンが少女ラナを助けるために海を越え、空を駆け、悪を倒して世界を変革に導く。ラナを守りたい一心だったコナンの奮闘は、いつしか混沌の世を救うことにつながっていく。その点においては「救世主的」な物語と見ることもできる。

その後の宮崎作品、『カリオストロの城』『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』『ON YOUR MARK』も、男性が惚れた女性を救い出し、結果的に新世界をもたらすというバリエーションだ。「その手のお話を作るのはもううんざりした」と宮崎氏自身がインタビューで語っている。

『風の谷のナウシカ』では、ヒロインが「助けられる側」でなく、主体的に「助ける側にいる」ところが新しさを感じさせられる。加えて、異性への情愛といった動機ではなく、滅びに直面した人類の救済を早い段階から胸に秘めているというスケールの大きさが際立つ。

宮崎駿はもちろんクリスチャンではないだろうし、おそらくアニミズムに依り立つ姿勢なのは『となりのトトロ』などからも察せられる。ただし、当初は絵本作家を志して欧米の児童文学を読み込んでいたという宮崎氏が、それらの物語を通してキリスト教の息吹を感じ、薫陶を受けていたことは間違いないだろう。

宮崎氏にその意図がなかったとしても、クリスチャンに限らない多くの人が『ナウシカ』を「キリスト的だ」と感じている。「ナウシカ、キリスト」でネット検索すると、じつにたくさんの見解が並ぶことからもそれは明らかだ。宮崎氏が意識しないまま、キリスト教的な理想像と物語に結実している可能性もある。

主人公ナウシカは物語の終盤、自分に砲撃する民兵に向かって、一人両手を広げて叫ぶ。その姿はあたかも十字架上のイエス・キリストのように描かれる。さらに彼女は、人の悪意によって生み出された怒涛の軍勢の正面に、自ら降り立つ決意をする・・・。

敵味方あるところの勝利ではなく、特定の誰かのための献身でもない。神の視点で世界を深く見つめた愛がそこにある時、人は最も感動を覚えるのだろう。(高嶺はる)

■ マンガとアニメとキリスト教: (1)(2)(3)(4)

関連タグ:アニメ漫画サブカルチャー風の谷のナウシカ
  • ツイート

関連記事

  • “マンガとアニメとキリスト教” クリスチャンが選ぶサブカルチャー(2)『魔法少女まどか☆マギカ』

  • “マンガとアニメとキリスト教” クリスチャンが選ぶサブカルチャー(1)『トーマの心臓』

  • 映画『神が送った人』―北の「地下教会」実話に基づく迫害の姿が話題に

  • 【映画レビュー】『パラダイス:神』―キリストとは? 夫婦とは? ブラックな戯画表現のヴェネチア映画祭受賞作

  • 「清く正しい」韓流ドラマ 原型は『氷点』?(1)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • ワールドミッションレポート(8月18日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(2)

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)

  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • 主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.