ヨハネによる福音書
-
ヨハネ福音書を読む(38)「命を捨て、命を得させる」―プシュケーとゾーエー― 臼田宣弘
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。また、1日に発生した能登半島地震で被災された方々にお見舞いを申し上げます。特に、被災地の教会がこのような中にあっても福音を伝え続けることができますようにお祈りいたします。
-
ヨハネ福音書を読む(37)「羊飼いと羊」―光を見ることができる人― 臼田宣弘
クリスマスおめでとうございます。聖書に伝えられるクリスマスの記事の中で、最も印象的なものの一つは、ベツレヘム郊外の羊飼いたちの所に、イエス様の御降誕が伝えられた出来事ではないかと思います。羊飼いたちは、当時は良い地位ではなかったようです。
-
ヨハネ福音書を読む(36)「神の業が現れるため」―エリフの言葉を超えるもの― 臼田宣弘
今回は、9章1~7節と35~38節を読みます。1~7節については第33回でも一度お伝えしましたが、8章12節以下の「私は世の光である」というメッセージに関連してのみでしたので、今回再度取り上げ、詳述したいと思います。
-
ヨハネ福音書を読む(35)「追い出された信徒」―キリスト教徒は追放という時代― 臼田宣弘
今回は、9章24~34節を読みます。前回は、8~23節について、ヨハネ福音書が書かれた紀元80年以後に回心したある信徒の話であるという視点で執筆しました。今回はその続きですので、舞台は前回と同じ紀元80年以後のある町とします。
-
いのちの光である主キリストを受け入れよう 万代栄嗣
ガザでの戦闘再開のニュースに心を痛めました。殺し合うことは良いことでないと分かっていても、戦争を止めることができない。そこに人間の愚かさがあります。そんな中、現地でのメトロの働きは継続され、リーダーがハマスに殺害されましたが、2人の若者が…
-
ヨハネ福音書を読む(34)「『イエスはメシアである』という告白」―福音書が執筆された時代の状況として読む― 臼田宣弘
今回と次回は、そういったヨハネの時代の教会の出来事が反映されているという観点から、執筆したいと考えています。そしてその中で、ヨハネの時代の教会の出来事が反映されていると考える理由についても述べたいと思います。
-
ヨハネ福音書を読む(33)「イエス様の自己顕現」―私はある、私は世の光である― 臼田宣弘
ユダヤ人たちとイエス様の議論は続きます。ユダヤ人たちを非難していたイエス様に対して、彼らは「サマリア人」「悪霊に取りつかれている」という2つの「レッテル張り」をします。
-
ヨハネ福音書を読む(32)「イエス様を殺そうとするユダヤ人たち」―「信じた」ことの真意― 臼田宣弘
同じ「イエス様を信じる」ことではあっても、そこに信仰の差異を読み取れると思います。ヨハネ福音書は、このように登場人物たちの信仰をさまざまに伝えることで、読者の信仰を最善の位置に到達させようとしているように思えます。
-
ヨハネ福音書を読む(31)「私はある」―モーセに顕現した方の名前― 臼田宣弘
今回は8章21~29節を読みますが、その前に、旧約聖書の出エジプト記3章1~15節に記されている、イスラエルの民がエジプトにおいてとらわれていたときの話である「モーセの召命」についてお伝えします。
-
ヨハネ福音書を読む(30)「世の光であるイエス様」―罪の世を救う方― 臼田宣弘
聖書に見られる光に関する記述の中で、私にとって一番印象的なのは、エジプトを脱出したイスラエルの民を、夜になると火の柱が導いたと書かれている箇所です。幼い頃からこの話を聞くと、心がウキウキと躍ったことを覚えています。
-
ヨハネ福音書を読む(29)「私もあなたを罪に定めない」―姦淫の女性とイエス様― 臼田宣弘
最初に、この箇所がキリスト教の歴史においてどのように捉えられてきたのかを、簡潔に記しておきたいと思います。この箇所は、文体や神学的な関連から、本来はヨハネ福音書の中にあったものではないということがいわれてきました。
-
ヨハネ福音書を読む(28)「祭りの終りの日に」―仮庵祭でのイエス様(5)― 臼田宣弘
今回は、7章37~44節を読みます。仮庵祭は、秋の安息日から安息日までの8日間行われました。イエス様はその仮庵祭に参加され、その最終日を迎えました。もっともこの日は7日目であるという説もあります。
-
ヨハネ福音書を読む(27)「ニコデモの再登場」―仮庵祭でのイエス様(4)― 臼田宣弘
今回は、7章31~36節と45~52節を読みます。ニコデモは、他の福音書にはその影さえも見いだすことができません。ヨハネ福音書だけに登場し、しかもその数は3度です。そのニコデモが、今回の箇所で再び登場しているのです。
-
ヨハネ福音書を読む(26)「メシアはどこから来るのか」―仮庵祭でのイエス様(3)― 臼田宣弘
7章1節によりますと、イエス様を「ユダヤ人が殺そうと狙っていた」のです。しかし、エルサレムの人々の中にはそのことを知らない人たちもいました(19節)。けれども、エルサレムの人々の中には、知っていて傍観している人たちもいたようです。
-
ヨハネ福音書を読む(25)「祭りの半ばの日の説話」―仮庵祭でのイエス様(2)― 臼田宣弘
前回お伝えしましたように、イエス様は、仮庵祭の行われているエルサレムに、ひそかに上って行かれました。それは、イエス様を殺そうとしていた人たちから身を隠すためであり、いわば十字架への道が、そこで示されていたのだと思えます。
-
ヨハネ福音書を読む(24)「ガリラヤからエルサレムへ」―仮庵祭でのイエス様(1)― 臼田宣弘
前回、ガリラヤのカファルナウムでの出来事によって、イエス様から弟子たちが離れ、12弟子だけがイエス様のもとに残ったことをお伝えしました。今回お伝えするのは、その続きの出来事です。イエス様は引き続きガリラヤ地方を巡って教えを広めていました。
-
ヨハネ福音書を読む(23)「12弟子」―筆頭者ペトロ― 臼田宣弘
カファルナウムは、ガリラヤ地方では中心となっていた町なのでしょう。イエス様は、宣教を開始されたとき、「ナザレを去って、ゼブルンとナフタリとの地方にある湖畔の町カファルナウムに来て住まわれた」(マタイ福音書4章13節)とあります。
-
ヨハネ福音書を読む(22)「聖餐式の指示」―ヨハネ福音書が伝えているもの― 臼田宣弘
キリスト教礼拝の中心は聖餐式です。多くのプロテスタント教会では、聖餐式は月に一度にしており、コロナ以後はそれも見送っている教会もあると思いますが、カトリック教会や聖公会では聖餐式抜きの礼拝はなかなか考えにくいと思います。
-
ヨハネ福音書を読む(21)「これはヨセフの息子のイエスではないか」―ユダヤ人たちのつぶやき― 臼田宣弘
今回は、6章34~51節を読みます。今回も前回同様、イエス様とユダヤ人たちの言葉を分けて表記します。ここでは、イエス様の言葉として大事なものであることを示している「よくよく言っておく」という言葉が2回伝えられています。
-
ヨハネ福音書を読む(20)「世に命を与えるまことのパン」―朽ちる食べ物と朽ちない食べ物― 臼田宣弘
5千人の供食の話は4つの福音書全てにありますが、ヨハネ福音書には、その供食の話の後の6章後半で、パンについての説話が伝えられています。予定としては、今回から3回にわたって、その説話が書かれている26~59節を読みます。
人気記事ランキング
-
プロテスタント、カトリック双方でトランプ支持上回る 有権者全体では拮抗 米世論調査
-
賛美宣教ユニット「The Four Winds」、セカンドアルバムをリリース
-
花嫁(12)ゲツセマネの弟子のごとく ところざきりょうこ
-
聖書を読んだことで2度逮捕、不当性訴え提訴した米国人牧師が完全勝訴
-
偶像を造ってはならない 穂森幸一
-
人は生きるために生まれた 菅野直基
-
袴田巌さんの再審判決控え、カトリック正平協が9日間の祈り呼びかけ
-
WEA、総主事辞任に伴う執行委員長の任期を2025年10月まで延長
-
「アメイジング・グレイス」歌うと心臓の血管機能が改善される? 可能性示す研究結果
-
米福音派信者の教会に対する献金、この3年で「大幅に減少」
-
米福音派信者の教会に対する献金、この3年で「大幅に減少」
-
「アメイジング・グレイス」歌うと心臓の血管機能が改善される? 可能性示す研究結果
-
YWAMの宣教師ら4500人が集結、創設者亡き後初の世界大会
-
賛美宣教ユニット「The Four Winds」、セカンドアルバムをリリース
-
プロテスタント、カトリック双方でトランプ支持上回る 有権者全体では拮抗 米世論調査
-
袴田巌さんの再審判決控え、カトリック正平協が9日間の祈り呼びかけ
-
ナイジェリア、4年間でキリスト教徒1万7千人が殺害される 大規模調査で明らかに
-
名ばかりのクリスチャンはいるか 菅野直基
-
私たちが体験すべき神の偉大な力 万代栄嗣
-
原発問題を倫理的視点から再考 前NCC平和・核問題委員長の内藤新吾牧師が講演
-
21世紀の神学(24)LGBT法案に反対の青山繁晴議員、総裁選でマスコミから無視 山崎純二
-
「バーチャル聖書館」オープン、メタバースを利用 今後各種イベントを予定
-
「アメイジング・グレイス」歌うと心臓の血管機能が改善される? 可能性示す研究結果
-
ハリス氏、黒人教会の教団総会でビデオメッセージ ルカ福音書を引用
-
「神はいつもそこに」 過激派に拉致され7年4カ月監禁、宣教師が取材で初めて体験語る
-
ナイジェリア、4年間でキリスト教徒1万7千人が殺害される 大規模調査で明らかに
-
日本基督教団、涌谷教会元牧師を戒告 関連保育園で職員がパワハラ訴え大量退職
-
聖隷学園、英語特化の中高新設へ キリスト教の隣人愛に根ざしたグローバル教育掲げる
-
米福音派信者の教会に対する献金、この3年で「大幅に減少」
-
トランプ氏長男、韓国・汝矣島純福音教会の礼拝に出席 「キリスト教的価値観守る」