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新しい生ける道 穂森幸一

2023年6月29日12時05分 コラムニスト : 穂森幸一
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イエスはご自分の肉体という垂れ幕を通して、私たちのためにこの新しい生ける道を設けてくださったのです。(ヘブル10:20)

「既定路線を定めたら止められない」という悪い慣習が、日本の政治家には昔からあるのではないでしょうか。また同時に、外圧があれば容易に妥協してしまう弱さもあるのではないかと思います。

米国のペリー提督が4隻の黒船を率いて浦賀にやって来たとき、江戸は上から下まで大騒ぎになりました。「たった4杯のために夜も眠れず」という川柳まで詠まれていました。

ペリーは開国と通商を求めますが、幕府は結論を出すことができず、交渉を1年先延ばしにしただけでした。結局、開国を受け入れ、不平等条約を結び、後々苦しむことになります。米国は日本との通商により大量の銀を安く仕入れ、欧州で売りさばき、莫大(ばくだい)な利益を得ました。

これで南北戦争の戦費を賄い、さらにアラスカをロシアから購入する資金にしたといわれます。また、南北戦争で使用した軍服や鉄砲を日本に売りつけ、戊辰戦争や西南戦争で用いられたのです。

徳川幕府が倒れ、新政府が樹立されますが、この時に不思議な出来事が起こります。たった4年で武士はまげを切り、刀を捨て、全国の大名は城と領地を新政府に差し出したのです。本来なら、先祖伝来の城を簡単に引き渡すはずはなく、小競り合いがあっていいはずなのに、すんなり引き渡しています。

この背景には、一人の男の働きがあります。それは江戸城無血開城に関わった西郷隆盛です。彼は自分が仕えていた島津の殿様を説得し、他の大名には「島津さんも返されました」と言って、説得して回ったのです。

時代が変わってもキリシタン禁制は解かれず、名乗り出た潜伏キリシタンは捕らえられ、投獄され、ひどい扱いのせいで亡くなった人もいました。このニュースは欧米諸国に伝わっていました。

岩倉具視を代表とする使節団は、2年間かけて欧米を回りますが、どこに行ってもキリシタンの扱いについて非難されました。彼らは行く先々で話し合いますが、結論は出なかったそうです。日本の悪い慣習「既定路線から抜けられない」というのがついて回ったのではないかと思います。

留守政府を預かっていた西郷のもとに、天草の潜伏キリシタンからキリシタン禁制を解いてくれるように嘆願書が届きます。他の参議の方々と討議し、キリシタン禁制の高札を取り下げる決定をします。

政策として、万民平等と信教の自由を掲げます。欧州使節団が帰国したとき、難問が解決していて、政府の骨格ができていたことに衝撃を受けたといわれます。ある意味、日本人離れした決断力が西郷排除の機運を呼び込み、西南の役までつながったのかもしれないと思います。

西郷隆盛は横浜の宣教師を訪ねて、受洗したという説があります。その資料は関東大震災で焼けてしまったのですが、それを見たという人の話を記録したものは残されているようです。

下野して鹿児島に帰ってきたとき、聖書の勉強会をしていたという参加者の子孫の話が、地元の新聞に掲載されていたことがあります。西郷さんの子孫に確認したら「その可能性がありますが、資料は残っていません」ということでした。

城山で最期を迎えたとき、一般には洞窟で腹を切り、別府晋介が介錯したといわれています。しかし本当は、切腹を拒み、洞窟を飛び出して官軍の銃に打たれ、倒れて虫の息だったところ、別府晋介に首を落とされたみたいです。クリスチャンとの関わりで切腹を拒んだのではないかというのは私の個人的な見解です。

今回、LGBT法案が成立し、さっそく施行されました。審議時間があまりにも少なく、国民への周知も不十分で、内容も精査されないまま衆参両院を通過したのは、外圧のせいだと取り沙汰されています。米国の民主党政権のゴリ押しがあったのは間違いないと思います。令和の時代であってもペリーの時と変わらないと憤慨しているのは私だけでしょうか。

一方で経済安全保障のような緊急性のあるものには、審議に時間をかけ、本気で取り組もうとしているようには見えません。産業スパイが暗躍し、日本の技術やデータは盗られ放題ともいわれます。

日本のクリスチャンは総人口1パーセントといわれていますが、戦後70年たっても1パーセントの壁は越えられないようです。その一方で、キリスト教に好意を持つ人は70パーセントというアンケート結果もあります。

主イエスはご自身の肉体をささげて「新しく生きる道」を示してくださいました。外圧に振り回されず、既定路線に縛られない生き方が求められています。日本人離れした発想で立ち上がり、何らかのアクションを起こすべきではないでしょうか。今こそ1パーセントの壁を突破する時ではないかと思います。

フランシスコ・ザビエルが日本宣教したときは、大名の中にも回心する人がいて、総人口の30パーセントがキリシタンになったという説もあります。激しい迫害下、250年も信仰を守り抜いた潜伏キリシタンがいたというのは驚きです。

明治維新からまだ150年、先駆者たちの偉業を学び、キリストの示される新しい道に目を向けるなら、日本の国にはまだまだ大きな可能性が残されています。

主は、この国に、一つの新しい事を創造される。(エレミヤ31:22)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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