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この一事に励む 穂森幸一

2023年4月20日20時35分 コラムニスト : 穂森幸一
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兄弟たちよ。私は、自分はすでに捕らえたなどと考えてはいません。ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。(ピリピ3:13、14)

ある高校の校長先生が、卒業式で語られた言葉が心に残っています。「諸君は高校3年間、いろいろな賞をもらわれたと思います。私はその中で、皆勤賞が一番素晴らしいと思います。ほとんどの賞は、その人の能力によるところが大きいですが、皆勤賞はその人の意志と努力の賜物です。ぜひ、社会に出たらコツコツと努力して、人生の皆勤賞を目指してください」と語られたそうです。

私は中学3年生の時に、小さな町のキリスト教会に通い始めました。そこに、Kさんというおじいさんがいらっしゃいました。この方は若い頃、米国に移住し、年老いてから日本に引き揚げてこられました。私は米国に大きな関心を持っていましたので、Kさんの自宅にまで押しかけて米国の話を聞いていました。とても素晴らしい人格者で、いつ訪問しても穏やかで、丁寧に応対してくださいました。

Kさんは日曜日になると、いつも決まった時間に家を出て、教会まで歩いて通っていました。周囲の人々は、Kさんの姿を見かけたら、自宅の時計を合わせるというくらい正確な時間だったようです。教会では一番前に座り、牧師のメッセージは一言も聞き漏らさないという感じで一生懸命にメモを取っていました。後に牧師から聞いた話では、この方の姿勢のおかげで、メッセージに力が入ったということでした。

私は高校生の時、日曜日の礼拝はほぼ皆勤だったのですが、稲刈りの時だけ参列できずに、夕方一人で礼拝堂の前で祈っていました。小さな町の教会で参列があまりありませんでしたので、聖書の話を自分だけ聞くのはもったいないと思い、礼拝に出席するときは、必ず誰かを誘うようにしていました。私たちの高校は遠方から列車通学してくる生徒も多かったのですが、駅で電車を待っている生徒を大勢、教会のバイブルクラスに連れていったこともありました。

中学や高校の頃は、一番魂が飢え渇きを覚えるときですので、聖書の学びが必要ではないかと感じています。鹿児島県宗教者懇和会の働きにより、鹿児島大学で宗教講座が実現しました。その機会に、私自身も学生さんに語る機会を頂きました。中学校や高校でもこのような機会が持てたらいいと切に願っています。

日本の若者にそううつ病が多いのは、宗教を否定し、魂の空白感を感じているせいなのではないかという精神科医もいます。またある社会学者は、自分の国の歴史を否定すると、心が不安定になると指摘しています。

アフリカ大陸で誕生した人類は、中東に移動し、太陽の上る方向を目指して、東の果てに向かいました。4万年前には日本列島に人類が定住していた痕跡があるといわれます。そして1万6500年前に縄文文化が誕生し、1万年持続します。7千年前に火山の大噴火のせいで、縄文人は世界各地に散らされていきます。東の方から中東にやって来た人々は、シヌアルの地(創世記11:2)に定住し、シュメール人になります。

シュメール人の流れを受け継ぐのが、アブラハムの父、テラです。テラは、ウルの地を出てカナンを目指しますが、途中のハランで定住します。神はアブラハムに顕現され、アブラハムは約束の地カナンに定住します。アブラハムの子孫は、飢饉のためにエジプトに身を寄せますが、神がモーセに力を与え、出エジプトを実現します。そして、神はモーセに十戒を与えられ、これが全ての宗教の基本になります。

神の民イスラエルは、国家存亡の危機のたびに、日出ずる国を目指し、東の果てまで旅をしました。渡来人として日本列島に帰ってきて、日本文化に影響を与え、産業の育成、伝統技術の確立に貢献します。日本の神話は、イスラエルの歴史を反映したものだともいわれます。

縄文文化は、環境を大切にする生き方でした。木を切ったら、必ず植林をしていました。自分たちが食べる木の実は、自分たちで植えて育てていました。まさしくSDGsの世界でした。だから1万年持続したのです。

日本の歴史を学んで驚くことは、この国には古代から現代に至るまで奴隷制度がないことであり、渡来人に寛大であったということです。古代より礼儀を重んじる民族であったことなどを考えますと、自分たちの先祖を誇りに思えるのではないでしょうか。

私は、時が満ちるなら、この国にキリストの福音が普及し、人々が喜んで日曜礼拝に出席する時が来ると信じています。神に愛された民の子孫が作り上げた国家です。自分の国家を愛し、同胞に期待しましょう。コツコツと努力するなら、夢は実現します。

私はすべてのことを、福音のためにしています。それは、私も福音の恵みをともに受ける者となるためなのです。(1コリント9:23)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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