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残された良心 穂森幸一

2023年5月5日17時22分 コラムニスト : 穂森幸一
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そのために、私はいつも、神の前にも人の前にも責められることのない良心を保つように、と最善を尽くしています。(使徒24:16)

イスラエルを訪問したときに、エルサレムでタクシーに乗った経験があります。自分が滞在していたホテルの位置をうまく説明できませんでした。ホテルの近くにYMCAがあったことを思い出し、YMCAの場所は分かるか聞くと、分かるということでした。とりあえず、YMCAまで行ってもらうことにしました。

到着してから、自分の泊まっているホテルはこの近くだから、そこまで行ってくれと言うと、ユダヤ人の運転手に断られてしまいました。「私とあなたの契約はYMCAまでということですので、これ以上は行けません」と言うのです。

仕方ないので歩こうと思い、料金を支払いました。そうすると、運転手は領収書を渡そうとしてきました。「領収書はいいよ」と断ると、「あなたが領収書を受け取らなければ、私たちの契約は完了できません」と言われました。私はこのやりとりを通して、ユダヤ人社会の厳格さを垣間見たような気がしました。

聖地旅行の楽しみの一つはお土産を買うことですが、アラブ人の行商人が毛皮の帽子を売りつけてきました。10ドルということで、同じ旅行グループの方が買っていました。ところが売り子の一人が「値切らないからつまらない」とつぶやくのです。値切り交渉をしてみると、値段は2ドルになりました。そして売り子は「おもしろかった」と言って、そのやりとりを楽しんでいるのです。

ユダヤ人の経営するお土産屋さんに行くと、その毛皮の帽子は1ドルで売られていました。ユダヤ人の店で値切ると、怒られてしまいます。「自分たちは正当な値段をつけています。値切るのだったら、出て行ってください」と言います。ユダヤ人が世界の経済界で用いられている理由が分かったような気がしました。

私は、日本人はユダヤ人に負けないくらいの勤勉さと正直なところがあると思っていました。ところが、大変ショッキングなニュースを耳にしました。国産をうたっている日本のコメに、中国産が混入しているというのです。しかもJAの一部の組織が関わっているというのです。

中国産は日本のコメの3分の1以下の値段ですから、かなり利益を上げたらしいのです。コメは見た目が似ていたら混入しても分かりませんが、成分解析の技術が向上し、一粒に至るまで分かるようになったというのです。

〇〇産コシヒカリといって高値で取引されても、10分の1しか本来のコメは含まれていないとなると、何を信じていいのか分からなくなります。コメだけでなく、野菜も中国産が混入しているらしいですが、冷凍食品や加工食品になってしまったら、ほとんど見分けることができないらしいです。

しかし、中国産は農薬や工場の排出物質によってかなり汚染されている可能性があります。だから、中国人は国内産を買わないといわれます。富裕層が求めるのは、日本産かタイ産です。鹿児島に住んでいた中国人も、スーパーマーケットの野菜ではなく、農家の直売所のものを買い求めていました。

海老の養殖を手がけていた経営者の話を聞いたことがあります。エビや魚の養殖は容易ではなく、経費もかなりかかるらしいです。この経営者は養殖場に海上レストランを併設し、お客さんが自分で獲ったものを料理して出すようにしたそうです。そうすると、評判を呼び、大勢の人が押しかけてきたそうです。

しかし自社のものでは足りなくなり、夜中に外国産を仕入れ、囲い網の中に放流し、自社のものとして売っていたというのです。差額でかなりもうけたそうですが、送迎ボートの修理中に大爆発し、生死をさまよう事故を起こしてからは、悔い改めて、事業をやめたそうです。

このような食品偽装や不正の話は、挙げればきりがありません。公平とか正直を売りにしていた日本はどこにいったのかと嘆きたくなります。かつて日本人は、東のユダヤ人と呼ばれるくらいに世界各地で信頼され、商取引を進めていました。

たとえ自分が損をしてでも約束を守る誠実さを、大和民族は持っていたのではないでしょうか。聖書を学んでいる人々が立ち上がり、「地の塩、世の光」として輝く時が来ているのではないでしょうか。

日本に来る外国人観光客の間で、日本では財布を落としてもそのまま戻ってくると話題になったことがあります。こういうことが、伝説ではなく当たり前のことだと言われる社会であり続けてほしいです。

日本のクリスチャンは総人口の1パーセントに満たないといわれますが、たとえ数は少なくとも、十分に塩の役目は果たすことができます。明治の新島襄、新渡戸稲造、内村鑑三が社会に与えた影響は計り知れないものがあります。

神様がこの日本の地に神の民を残しておられるのは、何か果たすべき役割があるからなのではないかと思います。残された良心として、世界に働きかけていく使命があります。

あなたがたは、地の塩です。もし塩が塩けをなくしたら、何によって塩けをつけるのでしょう。もう何の役にも立たず、外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけです。あなたがたは、世界の光です。山の上にある町は隠れる事ができません。また、あかりをつけて、それを枡の下に置く者はありません。燭台の上に置きます。そうすれば、家にいる人々全部を照らします。このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。(マタイ5:13〜16)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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