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東日本大震災(3・11)

「主の深いあわれみによって」 3・11いわて教会ネットワーク代表 近藤愛哉

2021年3月11日10時35分 執筆者 : 近藤愛哉
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関連タグ:東日本大震災3・11いわて教会ネットワーク
「主の深いあわれみによって」 3・11いわて教会ネットワーク代表 近藤愛哉+
がれきの山と化した自分の町をぼうぜんと見つめる少女

「また群衆を見て深くあわれまれた。彼らが羊飼いのいない羊の群れのように、弱り果てて倒れていたからである」(マタイ9:36)

先月、東北地方を中心に大きな地震(M7・3)が発生し、最大震度6強という強い揺れに、否応なしに10年前を想起させられた人が多かったようです。この地震がいまだに東日本大震災の余震とも言われるから驚きです。2年前の3月11日の新聞朝刊で目にした言葉が印象に残っています。

「言わば震災後8年ではなく震災8年」

「被災」とは、災害が発生したその時限りのことではなく、その後の人生において何年も何十年にもわたって背負い続けていくものなのだ。そんな現実を表した言葉を当てはめるならば、今年は「震災後10年ではなく震災10年」となります。10年前にドンッと大地が突然震えたあの瞬間から、無数の人々が人生における大小さまざまな余震が続く「震災10年」を過ごしてきました。それは10年できりよく自動的に区切られるものではなく、これからも続いていく現実です。

この10年、各地で地震、台風、洪水などの災害が相次いで発生しました。それぞれの地域の諸教会が受け皿となり、クリスチャンボランティアが協力する支援活動の形が定着してきたように思います。また、これから起こると予想されている大災害に備えてのネットワーク作りも進められています。しかし、一般の団体や行政も支援活動を展開する中で、教会は何を原動力として被災地における働きに取り組むのでしょうか。

津波による大きな被害を受けた岩手県の沿岸地域の働きのためにも、これまでに無数のクリスチャンボランティアが駆け付けてくださいました。10年がたった今も関心を寄せ続け、チームを送り続けてくださる国内外の教会や団体があります。その働きは途絶えることのない献金によって支えられています。また、短期のボランティアだけでなく、この10年間、100人を超える中期・長期の働き人たちが岩手県内各地に移住し、それぞれの期間、被災地での働きに当たってくださいました。震災前から長年にわたりその地と人々に仕え続けてきた教会とクリスチャンたちがいます。そして、震災後に生まれた新しい教会もあります。

「主の深いあわれみによって」 3・11いわて教会ネットワーク代表 近藤愛哉
駆け付けたクリスチャンボランティアたちによる泥かき作業

被災地でのミニストリーに取り組むとき、同情心や使命感だけではなく、そこには競争心、ヒロイズム、好奇心、自己顕示、自己宣伝、利益を求める思いなど、さまざまな心情が絡み合って存在することは否定できません。自分自身も何らかの喪失を経験したならば、そこに自己憐憫(れんびん)の情が入り込むかもしれません。クリスチャンは純粋な使命感によってのみ行動する、と言いきることはできないはずです。他のミニストリーの例に漏れず、主の名の下に何かをなそうとするとき、自分自身が問われ、その動機が何よりも問われ続けることになります。上に挙げたような諸々の心情や思いの存在を否定せずに整理をしながら、しかしその中心に主の「深いあわれみ」があるのかどうかということが問われるのでしょう。

冒頭に挙げた聖書の箇所では、イエス様が群衆を見て「深くあわれまれた」と記録されています。この「深くあわれむ」と訳されている語は、どうやら単純な同情心を表す語ではないようです。新約聖書では、イエス様が群衆や病人に対して深く心を動かされた場面に加えて、例えば「放蕩(ほうとう)息子の父親」(ルカ15:20)、「善きサマリア人」(ルカ10:33)、「家来の負債を免除する主君」(マタイ18:27)のたとえ話でも用いられている語です。それはいずれも、目の前の存在の痛みや置かれた状況を知り、深く心を揺さぶられ、ご自身のあわれみをもって回復を与え、必要を満たそうとされる神ご自身の行為を表しています。

教会とは、罪を贖(あがな)い、回復といのちをもたらしてくださる神の深いあわれみを受けた者の群れです。そして、目の前の傷んだ存在に対して、深く心を動かし、あわれみを注ごうとしておられる主のなさるわざに加えられていくのが教会の働きです。

私がこの10年間にわたり岩手で目撃してきたのは、無数の信仰者と教会を通して主の深いあわれみが表され続けてきた軌跡です。震災後に沿岸被災地と呼ばれる地域にも少なくとも5つの教会が誕生しました。

「主の深いあわれみによって」 3・11いわて教会ネットワーク代表 近藤愛哉
東日本大震災では岩手県内の教会が一つとなって働きを進めた。

10年ということで「岩手のこれからの働きの展望は?」と質問される機会が増えていますが、それぞれの地域に立てられた教会が、信仰に生き、人々の傷んだ魂と向き合いながら、希望の福音を示すことが続けられていきます。しかし、南北約200キロにも及ぶ沿岸地域に立つ教会は依然として少なく、それぞれが小さな群れです。教会同士が連携して励まし合うこと、励まされることが必要不可欠です。震災前には各地で教会の閉鎖や活動の休止が相次いでいた岩手県ですから、今後も教会の存続の危機に直面し続けることになるでしょう。

これまでのご支援とお祈りに心から感謝いたします。そして岩手県の被災地で続けられる主の働きと教会のために、ぜひ続けてお祈りください。

■ 東日本大震災から10年:(1)(2)(3)

◇

近藤愛哉

近藤愛哉

(こんどう・よしや)

1977年生まれ。福島県出身。中学生時代に福島第一聖書バプテスト教会で洗礼を受ける。国際基督教大学(ICU)、聖書宣教会・神学舎(神学校)卒業後、2004年に盛岡聖書バプテスト教会の牧師に着任し現在に至る。東日本大震災後に発足した「3・11いわて教会ネットワーク」の代表を務める。

関連タグ:東日本大震災3・11いわて教会ネットワーク
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