Skip to main content
2021年3月6日23時48分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際
  3. 北米
米大統領選

バイデン新大統領誕生、聖書の詩篇を引用し「米国の結束」呼び掛ける就任演説

2021年1月21日11時33分 執筆者 : 青木保憲
  • ツイート
印刷
関連タグ:ジョー・バイデンカマラ・ハリスアメリカドナルド・トランプ詩編
バイデン新大統領誕生、聖書の詩篇を引用し「米国の結束」呼び掛ける就任演説+
バイデン家で代々受け継がれてきたという大判の聖書に手を置いて宣誓するジョー・バイデン新大統領(写真:米大統領就任式両院合同委員会のライブ動画より)

2021年は全米に、いや全世界に衝撃を走らせる事件と共に幕開けした。1月6日、米連邦議会議事堂にドナルド・トランプ大統領の支持者たちが大挙して押し入ったのである。ちょうど議会では、大統領選の選挙人団の結果に共和党議員が異議を唱えている最中だったという。暴徒化した支持者たちは、マイク・ペンス副大統領をはじめ、民主党議員たちの拉致を試みようとしたとも報じられている。そのため、20日に行われた就任式では、参加した民主党議員たちはスーツの下に防弾チョッキを着用している、と現地キャスターが語っていた。これは、今回の就任式が前代未聞の異常な状況下で行われたことを示している。

しかしともあれ、あの襲撃事件から2週間後の20日正午(日本時間21日午前2時)前、首都ワシントンで開かれた就任式で、民主党のジョー・バイデン新大統領(78)が誕生した。加えて、ジャマイカ出身の父とインド出身の母を持つカマラ・ハリス氏(56)が、女性として、また黒人、アジア系として初めて副大統領に就任した。2人の任期は2025年までの4年間となる。

就任式では、ハリウッドスターにして歌手のジェニファー・ロペスが、米国第二の国歌ともいわれている「This Land Is Your Land」を歌い、あのレディ・ガガが国家を独唱した。彼女たちの喜びの表情から、この日をいかに待ちわびていたか、言い換えるなら、いかにトランプ政権を嫌悪していたか、うかがい知ることができる。

バイデン氏は、バイデン家で代々受け継がれ、2009年の副大統領就任時にも使用した、かなりの大判の聖書に手を置き宣誓した。この時、ファーストレディーとなったジル・バイデン夫人(69)が感極まって涙を流していたのが感動的であった。やはり宣誓で聖書を用いる当たり、米国は自他共に認める「キリスト教国」としての伝統を今回も遵守する姿を見せたことになる。無神論者がプロテスタントの信者数を凌駕しようとしている昨今ではあるが、まだ「アメリカ合衆国(USA)」としての「古き良き体質」は廃れていないようだ。

バイデン新大統領誕生、聖書の詩篇を引用し「米国の結束」呼び掛ける就任演説
女性として、黒人として、またアジア系として米国史上初めて副大統領に就任したハリス氏(写真:同上)

その後の演説でバイデン氏は、「米国の結束」「民主主義の力」をテーマに演説した。それは、前政権の指針を逆のベクトルへと転換させるという宣言でもあった。具体的には、新型コロナウイルスの危機と深刻な社会分断の克服を呼び掛け、環境問題にも触れ、国際協調を強調したことである。

冒頭から「今日は米国の日、民主主義の日である」と述べ、先の襲撃事件にも触れた。「民主主義は貴重なものであると同時に、脆(もろ)いものでもある」と述べ、人々の期待や失望、不安や怒りを体感している、とする認識を表明するのに多くの時間を用いていたことが印象的であった。

演説の中ごろに、米国史上初の女性副大統領となったハリス氏についても触れ、「108年前、(ウッドロウ・ウィルソン氏の)大統領就任式前日に女性の参政権を求める運動が行われたが、それが今日、現実のものとなった」と言い、随所に「気配り」を見せた。

そして演説の終盤、「私に投票した人のためにも、また投票しなかった人のためにも、私は大統領として尽くします」と語り掛け、米国の一致、結束を再度強調した。その際、彼が用いた聖句は、以下の詩篇30篇5節であった。

まことに御怒りは束(つか)の間、いのちは恩寵(おんちょう)のうちにある。夕暮れには涙が宿っても、朝明けには喜びの叫びがある。(詩篇30:5、新改訳2017)

福音派のクリスチャンのみならず、米国民の約4分の3近くの人々が愛用している聖書からの引用が、米国一致の機運を高める「最善の方法」であることは、依然変わらないのだろう。バイデン氏は言及していないが、この聖句は次のように続く。

私は平安のうちに言った。「私は決して揺るがされない」と。(詩篇30:6、同)

バイデン新大統領誕生、聖書の詩篇を引用し「米国の結束」呼び掛ける就任演説
就任式で演説するバイデン氏(写真:同上)

米国の「米国たる所以(ゆえん)」が揺るがされている現在、確かにこの聖句は人々の心を打つことだろう。

待ったなしで立ち向かわなければならない「見えない敵」(新型コロナウイルス)との戦い、さらに米国分断の一要因となっている「二項対立的思考パターン」に端を発するさまざまなヘイトクライム、そして雇用や健康保険に対する人々の不安――。確かにバイデン氏の前途は決して平たんな道ではないだろう。詩編30篇6節の言葉を国民に対して語らなかったのは、少し斜めから見るならば、これは自らに対して語るべき、と判断したのかもしれない。

いずれにせよ、今回の就任式には、前大統領のトランプ氏の姿はなく、さらにトランプの「ト」の字も発せられることはなかった。それは「前政権下のことはすでに過去のこと」と見なすかのような強引な幕引きでもある。トランプ氏の評価については、これから分析され、数十年後に歴史がその評価を下すことだろう。私たちはまず「新たな米国」の動向に注目したい。特に40万人もの命を奪った「見えない敵」との戦いは、決して他人事ではないが故に協調路線を取るべきだろう。まずは共に神に祈る者でありたい。

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士、11年)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)。

関連タグ:ジョー・バイデンカマラ・ハリスアメリカドナルド・トランプ詩編
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • バイデン氏、勝利演説で聖書や賛美歌を引用 「米国は今、癒やしの時」

  • 【CP独占寄稿】バイデン米大統領候補「私の政治を導いたのは、最も重要な掟」

  • バイデン氏、大統領令でトランプ政権のプロライフ政策を撤廃する方針

  • バイデン氏をどう見るか? 米福音派にとっての2020年大統領選の勘所

  • バイデン氏、聖書の書名読めず「炎上」 報道しない米主要メディアに批判の声

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

新型コロナウイルス特集ページ

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「神に触れられた」 トム・ハンクスの息子、無神論から大転換した経験語る

  • 全米最大の福音派養子縁組・里親支援団体、LGBTカップル容認を表明 福音派指導者からは失望の声

  • ビジネスと聖書(11)魂のエクササイズ 中林義朗

  • アレサ・フランクリンの「アメイジング・グレイス」を収録した幻のライブ、撮影から49年経て映画に

  • 教皇、5日から4日間イラクを訪問 歴代教皇初 途中ヘリでの移動も

  • 信仰と不信仰の距離 安食弘幸

  • 同性愛めぐり分裂見通しの米合同メソジスト教会、保守派が新教団名発表

  • 日本のカトリック教会が「性虐待被害者のための祈りと償いの日」

  • 「大きな味方」はきっといる 貧民街の聖者、賀川豊彦の生涯を朗読

  • いのちより大切なもの 菅野直基

  • 「神に触れられた」 トム・ハンクスの息子、無神論から大転換した経験語る

  • 2021年の「レント(四旬節)」始まる、きょう「灰の水曜日」 その意味と由来

  • 宮城労働局が涌谷保育園元園長牧師のパワハラ認定、日本基督教団議長「解決に向けて全力尽くす」

  • 同性愛めぐり分裂見通しの米合同メソジスト教会、保守派が新教団名発表

  • 米南部バプテスト連盟、4教会を除名 性犯罪歴ある牧師雇用や同性愛支持で

  • 信仰と不信仰の距離 安食弘幸

  • 聖書はコロナ禍のクリスチャンに希望を与えている 英国聖書協会が調査

  • 「聖書は神の言葉ではない」 進歩主義の米教会がSNSの投稿で炎上

  • ラビ・ザカリアス氏性的不品行問題、独立調査の最終結果発表 団体が謝罪

  • 全米最大の福音派養子縁組・里親支援団体、LGBTカップル容認を表明 福音派指導者からは失望の声

  • 「神に触れられた」 トム・ハンクスの息子、無神論から大転換した経験語る

  • 2021年の「レント(四旬節)」始まる、きょう「灰の水曜日」 その意味と由来

  • 宮城労働局が涌谷保育園元園長牧師のパワハラ認定、日本基督教団議長「解決に向けて全力尽くす」

  • 同性愛めぐり分裂見通しの米合同メソジスト教会、保守派が新教団名発表

  • 信仰と不信仰の距離 安食弘幸

  • 米南部バプテスト連盟、4教会を除名 性犯罪歴ある牧師雇用や同性愛支持で

  • 「聖書は神の言葉ではない」 進歩主義の米教会がSNSの投稿で炎上

  • 聖書はコロナ禍のクリスチャンに希望を与えている 英国聖書協会が調査

  • ラビ・ザカリアス氏性的不品行問題、独立調査の最終結果発表 団体が謝罪

  • 全米最大の福音派養子縁組・里親支援団体、LGBTカップル容認を表明 福音派指導者からは失望の声

編集部のお勧め

  • 「クリスチャンだからこそ、もっと知って祈って関わってほしい」 人身取引に取り組む「ゾエ・ジャパン」

  • パンデミック時代の宗教の可能性探る IPCR国際セミナーで日中韓のキリスト者も発題

  • コロナ禍で増える自殺、奥田知志牧師「宗教にできること、いっぱいあるのでは?」

  • 日本から遠く離れた地の日本人伝道最前線 駐在員家族120人に福音伝える英語教室

  • 「開拓伝道は失われた人々への憐れみの心」 第23回断食祈祷聖会1日目

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 論説委員・編集部
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 問い合わせ・アクセス
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2021 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.