米大統領選、バイデン氏が過半数の選挙人獲得 キリスト教指導者らも続々コメント

2020年11月8日09時42分 印刷
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民主党の副大統領候補であるカマラ・ハリス上院議員と共に会見するジョー・バイデン前副大統領=6日(写真:バイデン氏のフェイスブックより)

米大統領選は7日、民主党候補のジョー・バイデン前副大統領(77)が、開票が続いていた激戦州のペンシルベニア州で勝利し、過半数の270人を上回る273人の選挙人を獲得した。ペンシルベニア州でのバイデン氏勝利は、AP通信の他、ABCやNBC、CBS、CNN、またフォックス・ニュースなど米主要メディア各社が相次いで伝えた。

バイデン、トランプ両氏の反応

これを受けバイデン氏はツイッター(英語)に、「米国よ、偉大な国を率いるために私を選んでくれたことを光栄に思う」とコメント。「前途多難だが、これだけは約束する。あなたが私に投票したかどうかにかかわらず、私はすべての米国人のための大統領になる。あなたが私に委ねたこの信念を私は抱き続ける」と語った。

一方、現職で共和党候補のドナルド・トランプ氏(74)は声明(英語)で、「単純な事実は、この選挙がまだまったく終わっていないこと」「法的な投票が大統領を決めるのであって、報道機関ではない」と言い、9日から本格的に開票をめぐる訴訟を起こしていく考えを示した。その上で「米国民は誠実な選挙を受ける権利がある。それは、すべての合法的な投票を数え、違法な投票を数えないことを意味する。これが、国民がわれわれの選挙に完全な信頼を持つことを保証する唯一の方法だ」と訴えた。

中盤までトランプ氏リードもバイデン氏逆転

米大統領選は、全米50州と首都ワシントンの計51地域に割り当てられた選挙人の獲得数で決まる。選挙人は全米で計538人おり、過半数の270人を獲得した候補者が勝利する。選挙人は各地域の人口に応じて割り振られ、2州以外は、得票数が最も多い候補がその地域の選挙人を総取りする仕組みとなっている。多くの地域では支持政党が固定化しており、拮抗(きっこう)する「スウィング・ステート」(激戦州)の結果が勝敗を左右するとされている。

今回の選挙では、フロリダ(選挙人29、以下同)、ペンシルベニア(20)、ミシガン(16)、ウィスコンシン(10)、ノースカロライナ(15)、アリゾナ(11)の6州が主要激戦州と見られていた。トランプ氏はこの内、全米でも3位の規模の選挙人を抱えるフロリダ州で早期の勝利を確定。さらに民主党の基盤だが、前回選挙でも勝利したペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンの各州で中盤までは優勢を保った。しかし、民主党支持者の利用が多いとされる郵便投票や都市部の票が集計されるにつれ、バイデン氏が逆転。バイデン氏の故郷であるペンシルベニア州では、一時10パーセント以上の差があったが逆転した。

過去5期共和党が勝利していたアリゾナ州では、メディアによってばらつきがあったものの、AP通信は早期にバイデン氏の勝利を報道。ノースカロライナ州は8日現在も開票が行われており、AP通信によると、開票率99パーセントで、トランプ氏が50・1パーセント、バイデン氏が48・7パーセントの得票率となっており、トランプ氏が優勢の状況だ。

米キリスト教指導者も相次いでコメント

結果を受け、米国内のキリスト教指導者らも相次いでコメントを発表した。

米最大のプロテスト教派である南部バプテスト連盟(SBC)のジェームズ・デビッド・グリアー議長はツイッター(英語)に、「バイデン氏と私たちの国のために、私と共に祈ってください。知恵と正義と真実のために祈ってください。私は、彼が正義と正しさをもって導くところにおいて、成功があることを祈る」と投稿した。

SBC倫理宗教自由委員会のラッセル・ムーア委員長は自身のサイトに、「クリスチャンの皆さん、大統領として選ばれたジョー・バイデン氏のために祈ろう」(英語)と題した記事を投稿。聖書は「王たちやすべての高官」を含む「すべての人々」のために祈りと感謝をささげるよう呼び掛けている(2テモテ2:1~2)とし、「あなたが誰に投票しようと、今こそ国のために、そしてホワイトハウスと両議会で新たに選出された指導者のために祈るとき」と伝えた。

前回の選挙からトランプ氏を支持してきた大衆伝道者のフランクリン・グラハム氏はツイッター(英語)で、ちょうどこの日が歴代大統領とも親交があった父、故ビリー・グラハム氏の誕生日であったことに言及。1970年に撮影した2人が写った写真も投稿し、「もし父が今日も生きていたら、私たちの国の将来と今後の政治的方向性のために祈るよう、すべての米国人に呼び掛けるでしょう。彼の誕生日である今日、私はすべての人に、現在行われている選挙プロセスが透明で誠実なものとなるよう祈るよう呼び掛ける」と語った。その上で「今回の選挙で誰が勝っても、それがドナルド・トランプ氏であろうと、ジョー・バイデン氏であろうと、最終的な結果がどんなに僅差であろうと、米国民が一致協力すること、それが私の祈り」と続けた。

トランプ主義と政治的過激主義に反対するクリスチャン」(英語)の指導委員会に名を連ねる米イェール神学校信仰文化センター所長のミロスラフ・ボルフ氏もツイッター(英語)にコメントを投稿。「多くの人が宗教的過激主義者の熱狂的な政治信念を抱く中、選挙は終わり、国は深く分断されている。キリストは和解者であり、彼に従う人々は、重要な問題で激しく意見の相違があっても橋渡しとなる人々でなければならない」とつづった。

関連記事:バイデン氏、勝利演説で聖書や賛美歌を引用 「米国は今、癒やしの時」

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