Skip to main content
2022年6月25日23時55分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ナッシュビルからの愛に触れられて

ナッシュビルからの愛に触れられて(44)イースター明け、突然の来訪者②ゴスペル(福音)の使者として 青木保憲

2020年9月19日12時48分 コラムニスト : 青木保憲
  • ツイート
印刷
関連タグ:青木保憲
ナッシュビルからの愛に触れられて(44)イースター明け、突然の来訪者②ゴスペル(福音)の使者として 青木保憲+
ヴァネッサ・マドックスさん

「『Let It Go』を歌う。しかも日本語で」。そう聞いたときの私の衝撃は計り知れないものがあった。なぜなら、日本人でも歌詞が多く、カラオケで歌うのにも一苦労なのに、いくらシンガーとはいえアメリカ人に「日本語のレリゴー」がほんとに歌えるのだろうか?

そんな思いでツアーを開始した私たちだったが、それは杞憂であることが分かった。完璧な日本語だった。しかも情感も日本語の中にしっかりと感じられる歌い方であった。本人にそのことを尋ねると、意外な答えが返ってきた。

「日本語の意味はまったく分からない。でも、送ってくれた YouTube の歌(日本語のレリゴー)を何十回も、何百回も聴いて、耳で抑揚をつかんだの」と。つまりヴァネッサは、歌詞の内容を踏まえて歌ったのではなく、日本人歌手(May J)の歌い回しのみを忠実に再現してみせた、ということなのだ。

今回のツアーの目玉は、日本側で結成したクワイアである。彼らは皆、かつてクライストチャーチが来日した際、彼らの音楽に触れている方々ばかりである。総勢20人ほどの急造クワイアは、指定された楽曲「For Every Mountain」を練習するため、京都、大阪、滋賀から集まり、一緒に練習の機会を何度か持ったという。しかし、基本は「自主練クワイア」である。集まってみないとどんな出来かは分からない。

その辺りをきちんとマネジメントしてくれたのが、友人のN君であった。彼はプロのピアニストでもあり、クライストチャーチに初めに目を留め、彼らの楽曲を私たちに紹介してくれた、いわば影の立役者であった。

彼の指導の下、急造クワイアはヴァネッサとのコラボを心待ちにしていたという。ツアー最後のステージは、そんなN君が通う滋賀の教会と、会場を提供してくださったAG教団の教会とのコラボ企画となっていた。

会場のキャパは60人ほどだが、吹き抜けの礼拝堂はさながら「小さなコンサートホール」であった。そこにあれよあれよと多くの方が集い始めたのは、コンサート開始の3時間前からだった。もちろんクワイアとして歌う方もおられた。だがほとんどが観客として来会した方で、しかもクリスチャンではない方も大勢おられたのだからびっくりである。

さて、コンサートはN君の伴奏とヴァネッサの歌声が見事にコラボし、この世のものとは思えない「音楽の供宴」となった。ヴァネッサは数曲歌うごとに何らかの証しを入れ、人々の気持ちを和ませると同時に、聖書の言葉から福音のメッセージをストレートに伝えようという配慮も見受けられた。やはり彼女は、ゴスペル(福音)を伝えるために来日しているのであり、決してお金もうけを主としたものではない。そのことを、毎回来日されるたびに強く教えられた。だからこうしてつながりを持てるし、またこちらも多くの汗をかいてでも、ナッシュビルのメンバーのために何かをしてあげたいと思わされるのだろう。

特にこの「安けさは川のごとく(It is Well)」は、単なる歌うたいではない、ゴスペルの使者であるヴァネッサ・マドックスの真骨頂を感じてもらえるだろう。

いよいよコンサートも大詰め。「日本語でのレリゴー」の番がやってきた。聴衆は「Let It Go」を歌うことは知っていても、ヴァネッサが日本語で歌うとは思っていない。そこが今回最大の仕掛けである。その時の様子はこちらの動画を見ていただきたい。日本語で歌い出したときの、観客のどよめきもしっかりと収録されている。

いかがであろうか? 多少イントネーションの違いはあれ、完璧な「日本語のレリゴー」ではないだろうか? この時のライブは、今でも語り草になっている。それくらい会場のボルテージは跳ね上がり、このままコンサートは終われないのでは?と思ったことを覚えている。

さて、彼女が今回のツアーの最後に歌うことを選んだのが「For Every Mountain」である。ゴスペルクワイアが必死に練習を重ねてきた曲であり、ゴスペルの定番の一曲でもある。私の勝手なイメージだが、のっしのっしと巨象が練り歩くような曲調で、最後のクライマックスは、神が備えてくださった一つ一つを愛おしく思いながら、山の頂を目指す信仰者の歩みを歌で表現していると言えよう。

N君が「ホ・エェェーブリ・マウンテン!」と地面から山の頂を目指して歌い上げるように指導していたことを思い出す。その練習の成果と、ヴァネッサの圧倒的な声量との化学反応が、次の動画に収められている。ぜひお聞きいただきたい。

コンサートは大盛況のうちに幕を閉じた。

翌日、私たちは関空までヴァネッサを送っていった。彼女が最後に食べたいと願ったのは、何とラーメン! どこまでも日本に慣れて、一緒に楽しもうと心掛けてくれる友人だと思わされた。来年は彼女の友人であるサム・メアジックさんと来日したい、と語ってくれた。それは事実、翌年に実現するのだが、そのことはまた後にレポートしたいと思う。

いずれにせよ、イースターの突然の来訪者は、疾風のようにやってきて、春の風のように過ぎ去っていったのである。素晴らしい感動を残して…。

<<前回へ     次回へ>>

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士、11年)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:青木保憲
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(43)イースター明け、突然の来訪者①2011年の出来事 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(42)ディズニーからの使者 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(41)from gospel to Gospel 青木保憲

  • SNS時代だからこそ生まれる新たな「絆」 竜巻被害に遭った米ナッシュビルと大阪の教会の交流

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(姉妹編)チャリティ・ロックハート(3) 青木保憲

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米連邦最高裁「ロー対ウェイド」判決覆す、中絶の是非は各州の判断へ

  • ハンガーゼロ、西南学院大が包括連携協定締結

  • スマホが動くのも量子力学のおかげ? 東工大名誉教授を講師にサイエンスカフェ

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(75)聖書と考えるバラエティー番組「バナナマンのせっかくグルメ!!」

  • 福音は力である?(その3・最終回)

  • すみれ時計(8)いざない

  • 米南部バプテスト連盟、新議長にバート・バーバー牧師 1期で議長交代は数十年ぶり

  • 最高のポジティブ心理学 安食弘幸

  • 無料で日用品や散髪、ネイルアートなど提供 教会でウクライナ避難民支援イベント

  • ルカ福音書を読む(11)「してほしいことを人にもしなさい」―新約聖書の黄金律― 臼田宣弘

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • 無料で日用品や散髪、ネイルアートなど提供 教会でウクライナ避難民支援イベント

  • ラムゼイ・ハント症候群告白のジャスティン・ビーバー「イエス様が僕と共にいてくれる」

  • ニューヨーク便り(6)米国の大学で学びながら考えた「日本でクリスチャンが少ない理由」

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(3)子ども8人のビッグダディ

  • バチカン、33年ぶりの組織再編 「福音宣教省」が筆頭省に

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(2)教会は地方創生の鍵

  • 最高のポジティブ心理学 安食弘幸

  • 英政府、キリル総主教を制裁対象に 「軍事侵略を著しく支持した」

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(149)葬儀の費用が払えない! 広田信也

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • 4K映像で再び劇場に!「ショーシャンクの空に」 キリスト教的世界観をベースに描き出された希望の寓話

  • 必要なのは「キリストの基礎知識」 国分寺の教会が無料のオンライン聖書講座

  • 【ペンテコステメッセージ】衰退し続ける教会の起死回生の決定打としての聖霊 手束正昭

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(3)子ども8人のビッグダディ

  • ロシア正教会モスクワ総主教庁、渉外局長のイラリオン府主教を解任

  • ラムゼイ・ハント症候群告白のジャスティン・ビーバー「イエス様が僕と共にいてくれる」

  • トルコで巨大な地下都市跡発見、最大7万人居住 迫害下の初期キリスト教徒らが建設か

  • ニューヨーク便り(6)米国の大学で学びながら考えた「日本でクリスチャンが少ない理由」

  • ウクライナ正教会の歴史的な木造聖堂、ロシア軍の攻撃で全焼 修道士らに死者も

編集部のお勧め

  • 被害者が加害者になる連鎖を断ち切るには? 「記憶の癒やし」のラプスレー司祭が講演

  • 必要なのは「キリストの基礎知識」 国分寺の教会が無料のオンライン聖書講座

  • 教会でウクライナ支援コンサート、現地で難民支援するハンガーゼロのスタッフが報告

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.