東京高裁、無国籍の男性を難民認定 日本福音ルーテル社団の難民シェルターに居住

2020年2月6日16時53分 印刷
+東京高裁
東京高裁が入る東京・霞ヶ関の合同庁舎(写真:Kakidai)

旧ソ連崩壊に伴い、無国籍になったジョージア(旧グルジア)生まれの男性(52)が、難民認定を求めて起こしていた訴訟の控訴審で、東京高裁は1月29日、難民と認めなかった国の処分を「違法」として取り消す判決を下した。男性は、日本福音ルーテル社団(JELA=ジェラ)が、難民や難民認定申請者に無償で提供している難民シェルター「ジェラハウス」の居住者。判決を受け、JELAは歓迎するコメントを出した。

朝日新聞によると、アルメニア民族である男性は出生時、旧ソ連の国籍を保有していた。しかし、1991年1月にジョージアが独立し、同年12月に旧ソ連が崩壊。ジョージアでは民族差別を受け、国境検問を経ずにロシアへ出国した。ロシア国籍の取得を目指したが認められず、93年以降、欧州の10カ国余りを転々とした。2010年に偽造パスポートを使って来日。難民申請をしたが認められず、12年にジョージアへの強制退去が命じられていた。

NHKによると、一審の東京地裁は男性の訴えを退けていたが、控訴審の東京高裁は「男性に強制退去命令を出せば地球上で行き場を失うことは明白」と指摘。難民と認めなかった国の処分を取り消し、強制退去命令を無効とした。日本で無国籍者を難民と認める判決が出るのは、これが初とみられる。

JELAによると、難民シェルター「ジェラハウス」は東京都内に2棟あり、男性は数年前から居住していた。JELAは日本語のボランティアと協力するなどして男性をサポート。「今回の東京高裁の判決を受けて、JELAは男性の支援に関わる方々と共に大変喜んでおります」とするコメントを出し、「引き続き、JELAの難民支援へのお祈りとご支援をよろしくお願い致します」と求めた。

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