Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
三浦文学の魅力と底力

三浦文学の魅力と底力(14)テレホン伝道から本3部作の出版が実現! 込堂一博

2019年4月26日10時12分 コラムニスト : 込堂一博
  • ツイート
印刷
関連タグ:三浦綾子込堂一博いのちのことば社
三浦文学の魅力と底力(14)テレホン伝道から本3部作の出版が実現! 込堂一博+
『三浦綾子100の遺言』『―100の希望』『―100の祈り』の3部作

1999年10月12日、三浦綾子さんが召された直後、私は教会で行っていた3分間の「テレホンタイムともしび」で、追悼メッセージをしました。その内容は綾子さんの言葉を引用し、短いコメントをして聖句を引用するというシンプルなものです。このことが地元の北海道新聞で大きく紹介され、大変な反響がありました。通常1週間で2、30人の利用者が、この記事が出てから1週間で約950人と激増、多くの方々が聞いてくださいました。これには私自身、本当にびっくり仰天でした。当初数回で終わろうと考えていましたが、あまりにも反響が大きく、やめるにやめられず、結局約10年間「三浦綾子さんのことばと聖書」をテーマにテレホンメッセージを続けることになりました。

さて綾子さんが召されて4、5年後、旭川市の旭山動物園が全国的な話題となりました。旭山動物園は、旭川市郊外にある日本最北の坂の多い小さな動物園で、パンダのような人気のある動物がいるわけでもありません。91年4月に千歳市から旭川市に転任して翌月、国際福音宣教会(OMF)のドイツ人宣教師シュナーベル一家と共に初めて見学しました。天候も肌寒かったのですが、動物たちが狭いおりに入れられて寂しそうな顔をしていて、「かわいそう」という気持ちになってしまいました。あまり魅力のない、ごく平凡な地方の動物園という印象でした。当然入園者が激減し、閉園も検討され始めていました。

しかし、動物を愛してやまない飼育員たちが理想の動物園を14枚のスケッチに描き、市に要望書を提出しました。それによって市議会は閉園ではなく、存続を決議し予算も付きました。そして斬新な魅力あふれる「行動展示」に切り替えてから、動物たちが生き生きと楽しそうに動き始めました。その結果、見学する者たちもハッピーな気分になり、信じられないほど多くの人たちが、国内外からこの小さな動物園に押し掛けるようになりました。ある年の夏には、それまで入園者数が常時日本一であった上野動物園を超え、全国トップになりました。旭山動物園は「奇跡の動物園」と呼ばれ、全国で動物園ブームが沸き起こるきっかけをつくりました。

この「奇跡」を身近で目撃していた私の心の中に、「三浦文学を通じての福音宣教」というビジョンが与えられるようになりました。「難しい、難しい、困難だ」と言われる日本の福音宣教の中にあっても、伝道スタイルやアプローチを変えたら大きな宣教の道が切り開かれるかもしれない。三浦文学を用いたアプローチが、その突破口になるのではないか、というビジョンです。すでに三浦綾子記念文学館や塩狩峠記念館が完成し、前回ご紹介したように、彗星(すいせい)のごとく現れた長谷川与志充牧師による三浦綾子読書会も誕生。さらに一押し、いかにして多くの人々に三浦文学の魅力を伝えたらよいかを考えました。

その一つとして、「星野富弘カレンダー」からヒントを得て、「三浦綾子文学カレンダー」のアイデアが与えられました。そのことを当時札幌の広告会社に勤務していたクリスチャンの実弟に相談しました。このアイデアは会社の企画会議で了承され、三浦綾子記念文学館の了解も得て、一般の広告会社から「三浦綾子文学カレンダー」が全国で販売されるようになりました。北海道の美しい風景写真12枚と綾子さんの珠玉の12の言葉。このカレンダーを部屋に飾ることで、まさに1年365日、カレンダーを見る人たちに綾子さんのメッセージを伝えることができ、好評を得ました。広告会社退職後、実弟は「コミプレース」という会社を設立し、今も「三浦綾子文学カレンダー」の製作販売を続けています。

三浦文学の魅力と底力(14)テレホン伝道から本3部作の出版が実現! 込堂一博
三浦綾子文学カレンダー

一方、約10年続けたテレホンメッセージの原稿を、一冊の本として出版したいという願いが与えられるようになりました。出版の願いを込めて、いのちのことば社の編集部に原稿を送りました。ところが1年近く何の応答もありませんでした。諦めかけていたとき、キリスト教書店「オアシス札幌店」の店長だったS兄の助言で、編集部と再交渉でき、ついに綾子さん没後10周年の2009年、『三浦綾子100の遺言』というタイトルで出版することができました。出版社側は、果たして地方の無名牧師が書いたものが売れるのか、とかなり心配したようでした。しかし私の中には、一人の無名の少年が、わずかな食べ物を主イエスにささげたとき、5千人を食べさせたという奇跡が心に強く示されていました。実際出版されて5千人以上の方々に読んでいただき、現在9刷目です。

私の尊敬する中山弘正先生(明治学院大学元学院長)は「いのちのことば」誌(09年12月号)に、次のように書評を書いてくださいました。

本書は、三浦綾子と直接親交があった牧師が、三浦の多数の著書を読み込んだ上で、それらの中から一句を「遺言」としてとり出し、それぞれに見合う聖句と自己のメッセージを述べたものである。(中略)著者の込堂師は、心の問題、自殺願望等々、正直に自らのことも告白しつつ本書を書かれた。著者自身の願望・告白が、三浦綾子の「遺言」と共鳴しつつ、本書を多くの老若男女への主イエスのメッセージとしている。

12年には、東日本大震災で被災した方々を励まそうと、『三浦綾子100の希望』を出版し、私の先祖の故郷(福島県浪江町)の人々が避難している二本松市の仮設住宅にも贈ることができました。

さらに13年には、『三浦綾子さんのことばと聖書 100の祈り』を出版できました。かつては、本を出版することなど想像もできませんでした。特にうれしいことは、この3部作を読んで感動した読者の方々が、家族や友人へのプレゼントとして用いてくださっていることです。さらに全国の多くの公共の図書館に拙著を置いていただいていることも大きな感謝という他ありません。

三浦夫妻との出会いと交流の中で、文筆を通じての働きの道が大きく切り開かれたことを、私自身非常に驚き、ただ主の御名をあがめています。(続く)

<<前回へ     次回へ>>

◇

込堂一博

込堂一博

(こみどう・かずひろ)

北海道室蘭市生まれ。聖書神学舎卒業。屯田キリスト教会協力牧師、三浦綾子読書会相談役。著書に『三浦綾子100の遺言』『人生の先にある確かな希望(天のふるさと)』『三浦文学の魅力と底力』『終わりの時代の真の希望とは』他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:三浦綾子込堂一博いのちのことば社
  • ツイート

関連記事

  • 三浦文学の魅力と底力(13)三浦綾子読書会の誕生と広がり 込堂一博

  • 三浦文学の魅力と底力(12)光世さん、75歳からの新出発! 込堂一博

  • 三浦文学の魅力と底力(11)綾子さんを支え続けた光世さんの悲しみ 込堂一博

  • 三浦文学の魅力と底力(10)三浦綾子さんの死の衝撃 込堂一博

  • 三浦文学の魅力と底力(9)三浦綾子さんの晩年の祈り 込堂一博

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • ヨハネの黙示録(3)御言葉と証し 岡田昌弘

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.