Skip to main content
2025年9月19日16時03分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ナッシュビルからの愛に触れられて

ナッシュビルからの愛に触れられて(29)サンディ・パティに会える!・その2 青木保憲

2019年2月16日07時14分 コラムニスト : 青木保憲
  • ツイート
印刷
関連タグ:青木保憲

2013年1月、希代のゴスペルシンガー、サンディ・パティがナッシュビルでコンサートを行うということで、家族と急きょナッシュビルへ赴くこととなった。調整役をしてくれたのは、サンディの娘のジェン・クライダー(旧姓ヘルバリング)さん。将来的に日本来日をも視野に入れて、コーディネーターを探しているという裏情報もジェンさんからもらっていた。

2011年の震災以降、このような出会いが多く与えられ、私は日本の福音宣教に新しいスタイルで一石投じられないかと考えるようになっていた。学生たちを連れてのツアーは毎回大好評で、そこから信仰を持つ者たちが生まれている。また、クライストチャーチからゴスペルチームが派遣されてくることで、確実に日本のゴスペルの質(単なる音楽性のみならず、霊性をも含む)が深化しつつあることも実感していた。

だからここでサンディ・パティとの関わりが拡大していくなら、本当に意味のある建設的な働きが確かなものとなるのではないか。そんな思いを抱いての渡米であった。

クライストチャーチは毎週水曜日の夜にクワイア練習を行っている。もうこれで5、6回目の練習見学となるが、今回は異様な雰囲気が全体を包み込んでいた。まず、みんな異常にテンションが高い!それでいて、目が笑ってない!つまり彼らもサンディ・パティと歌うことに緊張し、同時に隠し切れない喜びが込み上げてきていたのであった。着いてすぐにクリス氏から聞かされたのだが、今回はクワイアがサンディのバックコーラスとして半分近い楽曲でコラボするらしい。そちらにも期待が高まる。

ナッシュビルからの愛に触れられて(29)サンディ・パティに会える!・その2 青木保憲
熱の入ったクワイア練習風景

彼らが練習していた楽曲は、私にとってもとても懐かしいものだった。かつてカセットテープにダビングし、運転のBGMとして聴いていた数々の名曲が、目の前で再現されているのである。ソロパート(つまり本番でサンディが歌う部分)を娘のジェンさんが歌い、カラオケ音源とピアノが絶妙のタイミングでコラボし、そこにクワイアの分厚い歌声が重なっていく・・・。どの楽曲も仕上がりは上々だった。

練習の最後にアナウンスがされた。それはこんな内容だった。

「当日は、多くの方が来場されます。皆さんはコンサートをバックステージから楽しむことになります。会場に降りていくことはできません。終わった後に、サンディに話し掛けたいでしょうが、それをすると観客がどっと押し寄せてしまうので、今回はそういうことは無しにしてください。サインやCDについては、事前にサイン入りCDをリハーサル室で販売しますから、そこで買ってください」

さすがはグラミー賞を5回受賞したトップシンガーである。主催者側の対応も芸能人のそれである。

ナッシュビルからの愛に触れられて(29)サンディ・パティに会える!・その2 青木保憲
サンディ・パティのコンサートポスター

今回のコンサートは、サンディ・パティはもちろんのこと、彼女と「I’ve just seen Jesus」をデュエットしたラーネル・ハリス、そしてウェイン・ワトソンの3氏によるコラボが「売り」であった。80年代から90年代にかけて、全世界のクリスチャンは彼らの歌声や楽曲を聴いて信仰生活を育んできたといっても過言ではないだろう。ビッグ3を同じステージで見られるということで、当然チケットは完売。クライストチャーチの礼拝堂3千席は開場から間もなくして完全に人で埋め尽くされてしまった。

そんな中、私たち家族は一番前の特等席に座ることができた。いわゆる「かぶりつき」席である。事前アナウンスでは、動画や写真の撮影はご自由に、ということだったので、私も iPhone 片手に、コンサートが始まるのを今か今かと待ち構えていた。

コンサートはまさに夢のような時間であった。途中休憩を挟みながらたっぷり2時間半、集まった多くの観客を魅了する歌声が会堂内に響き渡った。特にサンディとラーネルのデュエットが始まると、人々は立ち上がり、惜しみない拍手を送った。私たちも例外ではなかった。あらためて「ゴスペルには力がある」と実感させられたひとときとなった。

ナッシュビルからの愛に触れられて(29)サンディ・パティに会える!・その2 青木保憲
コンサートの様子

感動と涙のコンサート終了後、ジェンさんが私のところにやってきて「そのままここにいてください」と告げた。観客が会場を後にし、クワイアメンバーがリハーサル室へ引き上げた後、サンディが家族とこちらへ会いに来てくれるということだった。何と光栄なことか・・・。ジェンさん曰く「わざわざ日本から会いに来てくれたのだから、こちらから出向くのは当たり前ですよ」。泣ける一言であった。

礼拝堂のライトが少しずつ落とされ、ステージにも場内にも人がまばらになった頃、バックステージの扉が開き、サンディ・パティが現れた。あいさつを交わし、私の著書をプレゼントした。日本語なのでおそらく読めないだろうが、電話帳くらい厚みのある本なので、どこかに飾ってくれるだろう。

握手を交わしながら、私はこう伝えた。「日本にまた来てください。あなたの歌声が必要です」。すると彼女はにっこりして「Sure!(わかったわ!)」と返してくれた。そして「ジェンが本当に日本の皆さんにお世話になっていると聞きました。ありがとうございます」と母親の姿でお礼を述べてくださる一幕もあった。よき交わりをさせていただき、サンディ一家と青木家と一緒に写真を撮り、共に祈り合うことができたのである。

ナッシュビルからの愛に触れられて(29)サンディ・パティに会える!・その2 青木保憲
拙著をサンディへ謹呈。

米国のゴスペルシンガーにはいろいろゴシップが付きまとう。サンディ・パティも例外ではない。しかし、少なくともコンサートとその後に個人的に交わりをさせてもらった限りでは、彼女の信仰心と歌声は、周囲の人々を信仰的に大いに奮い立たせるものであった。

「いつの日か、再びサンディの歌声が、主を慕い求める霊的な賛美が、日本で響き渡ることを願う」。そんな思いにさせられて、私たちは帰国の途に就いた。

<<前回へ     次回へ>>

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)、『読むだけでわかるキリスト教の歴史』(イーグレープ、21年)。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:青木保憲
  • ツイート

関連記事

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(28)サンディ・パティに会える!・その1 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(27)ナッシュビルツアー2012・その4:最高の喜び、帰国後の洗礼式 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(26)ナッシュビルツアー2012・その3:市長との面会 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(25)ナッシュビルツアー2012・その2:ブリッジ・ミニストリー 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(24)ナッシュビルツアー2012・その1 青木保憲

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 後藤文雄神父死去、96歳 カンボジア難民の子ども育て、学校建設に尽力

  • 花嫁(33)愛には恐れがない 星野ひかり

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 右も左もわきまえないやから 穂森幸一

  • ロシアの裁判所、説教でウクライナ戦争を批判した牧師に拘禁4年の判決

  • ワールドミッションレポート(9月19日):タイ シャン族に広がる希望の光

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(28)ニコラス司教逮捕される

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(244)聖書と考える「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(3)神の御霊と一つ 加治太郎

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 後藤文雄神父死去、96歳 カンボジア難民の子ども育て、学校建設に尽力

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.