Skip to main content
2025年10月18日14時49分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ナッシュビルからの愛に触れられて

ナッシュビルからの愛に触れられて(26)ナッシュビルツアー2012・その3:市長との面会 青木保憲

2018年11月9日20時28分 コラムニスト : 青木保憲
  • ツイート
印刷
関連タグ:青木保憲
ナッシュビルからの愛に触れられて(26)ナッシュビルツアー2012・その3:市長との面会+
フランクリン市長ケン・モーア氏と私たち

テネシー州ナッシュビルのクライストチャーチとの交わりが深まるにつれ、各方面から支援やさまざまな展開の方向性を頂いた。「支援」とは、具体的に「復興支援のために」として献金を頂くことであった。一方、「展開の方向性」は多岐にわたった。具体的に、モリース氏の物語(日本のために命を燃やし尽くした)をメディアに流してはどうかと打診されたり、クライストチャーチ来日の支援グループをNPOとして立ち上げてはどうか、と提案されたりしたことである。

その中で一番反応が良かったのが、京都市とナッシュビル市、またはお隣のフランクリン市との間に何らかの公的提携を結べないか、という企画である。これに真っ先に反応したのがフランクリン市であった。クライストチャーチの教会員の多くがフランクリン市から教会へ来ていることもあり、彼らのツテでなんとフランクリン市長のケン・モーア氏に会えることになったのである。これを聞いたナッシュビル在住のクライストチャーチ教会員も黙っていなかった。これまた自分たちのツテで紹介くださったのは「在ナッシュビル日本国総領事館」であった。

ご存じのように、総領事館は日米の文化交流の懸け橋となる働きも担っている。そのため、クライストチャーチの働き、特に復興支援のために尽力してくれたことを総領事に報告することで、ナッシュビル市長らと面会することができないか、と彼らは考えたのであった。教会員の一人が、総領事館にツテがあったそうである。

私は早速その教会員の方とナッシュビル都心にある「総領事館事務所」を訪れた。そしてナッシュビル市長カール・ディーン氏とナッシュビル姉妹都市委員会委員長のヘザー・カニングハム氏を紹介されたのである。

ここまでが2011年の出来事。そして翌年2012年に、フランクリン市長ケン・モーア氏、ナッシュビル市長カール・ディーン氏と面会することが許されたのであった。彼らは京都市との公的な提携にも前向きであるという。事前に京都市役所を訪れ、事の概要を話して協力を要請していたことは言うまでもない。残念ながら京都市にとって「姉妹都市提携」はすでに全世界の各都市と結んでいるため、これ以上増やすことは難しいらしいが、友好都市として何らかの文化交流のために公的な関わりを持つことは問題ない、との回答を得ていた。

ブリッジ・ミニストリーでの感動的な奉仕体験の翌日、私たちは(学生も含め)皆パリッとしたフォーマルな服を着て、フランクリン市庁舎前にたたずんでいた。ケン・モーア氏との面会である。その日の午後にナッシュビル市庁舎でカール・ディーン氏と面会予定があった。今でもこの日のことを思い出すと、胃のあたりがきりりとする。緊張が皆の中に漂う一日であった。

フランクリン市庁舎は、南北戦争の戦場跡地を思わせる歴史的な遺産が展示されていて、異国情緒豊かな造りであった。ある部屋に通されると、よく映画で見るようなマフィンとオレンジジュース、コーヒーなどが並べられていた。案内してくれた方が「ここで自由に食べていてください」と言葉を加え、その場を立ち去ったが、誰も用意された品々に手を伸ばしたりはしなかった。緊張のあまり、誰も何も話さない時間が流れていった。

待つこと数十分、正面の扉が開いて、ケン・モーア氏が軽やかに入ってこられた。そして握手を求められ、クッキーやマフィンを勧められた。印象的だったのは、彼の屈託のない笑顔である。「子どもの頃からこんな顔していたのかな?」と、場違いなことを考えていたことを今でも覚えている。

その後、和やかに歓談の時は過ぎていった。私もまとめておいたクライストチャーチのビデオをお見せし、彼らの活動の素晴らしさを拙い英語でお伝えした。彼らは熱心に話を聞いてくださり、ぜひ今後もいい交わりをしてもらいたい、そしてまたこちらへ来られたときは、友人として市庁舎を訪問してもらいたいと温かい言葉を掛けてくださった。そして最後に、彼の付き人からピンバッジを渡された。それはフランクリン市のバッチで、友好の証しであると説明を受けた。

面会時間は30分程度。終わったとき、急にお腹が鳴ったことを覚えている。すぐさま私たちは近くのピザ屋に向かった。

午後からはナッシュビル市庁舎へ。こちらはフランクリン市とはまったく違う雰囲気だった。何しろ建物がフランクリン市庁舎の倍以上はある。そしてセキュリティーが厳しく、カバンの中身までチェックされた。中に入ってさらに驚愕(きょうがく)。建物の構造自体がまったく異なっている。歴史的な重みを感じさせながらも、こぢんまりとした造りであったフランクリン市庁舎に対し、こちらはどちらかというと前衛的な近代性をモチーフにしている。掲げられた絵画や彫刻など、アーティスティックなのだろうが、私には何が描かれているのか分からない、そんな抽象度の高い作品ばかりであった。

通された部屋も大きく、正面壁には巨大モニターがあり、プロジェクターが備え付けられていた。お菓子やジュース類は一切なし。立ったまま数分待たされ、正面の入り口から大柄な男性が大股でこちらへ向かってきた。市長のカール・ディーン氏である。

彼はにこやかに近づいてくると、私たち一人一人と握手を交わした。その握力はものすごい。こちらの手が握りつぶされるのではないか、と思うほどであった。その後、フランクリン市で行ったのと同じ説明をし、動画を見せた。熱心に聞き入ってくれ、動画を見てくれた。

ナッシュビルからの愛に触れられて(26)ナッシュビルツアー2012・その3:市長との面会
熱心に聞き入るカール・ディーン氏

一通りの説明の後、カール氏はナッシュビル市の歴史やクライストチャーチから排出されたミュージシャンのことを語ってくれた。そして毎年春に行っている「桜フェスティバル」というイベントについて、熱心に話してくれた。このイベントは、ナッシュビルと日本の文化交流の場として数年前から開催されているもので、市庁舎前で剣道をしたり、和太鼓の演奏が行われたりする一大イベントらしい。「ヤス、これにあなたも参加して、私と一緒に桜通りを歩かないか?」とフランクに誘われたことが印象的だった。

面会時間は20分程度。市長との写真撮影を終え、部屋を立ち去ろうとしたとき、ナッシュビル姉妹都市委員会委員長のヘザー・カニングハム氏から呼び止められた。今後はぜひ学生たちの交流をしたいので、もし次回ナッシュビルへ来ることがあるなら、私に連絡してほしい、とのことだった。

ナッシュビルからの愛に触れられて(26)ナッシュビルツアー2012・その3:市長との面会
ナッシュビル姉妹都市委員会委員長のヘザー・カニングハム氏

緊張の二連続面会が終了した。フランクリン市との関わりは現在少し途絶えているが、ナッシュビル姉妹都市委員会とは今でも良い交わりを継続している。その後、2017年まで毎年「ナッシュビルツアー」を行ったが、毎回ヘザーさんにはお世話になり、またヘザーさんが京都へ来られたときは、私たちがおもてなしをすることも何回かあった。

ナッシュビルからの愛に触れられて(26)ナッシュビルツアー2012・その3:市長との面会
緊張から解放された瞬間!

ナッシュビルが私の第二の故郷になりつつあった。

<<前回へ     次回へ>>

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)、『読むだけでわかるキリスト教の歴史』(イーグレープ、21年)。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:青木保憲
  • ツイート

関連記事

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(25)ナッシュビルツアー2012・その2:ブリッジ・ミニストリー 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(24)ナッシュビルツアー2012・その1 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(23)ゴスペル合宿で学生たちが自ら祈ることを決心! 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(22)ジェン・クライダーはあのゴスペル界大御所の娘だった! 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(21)ブラックゴスペルの大御所!アンジェラ・プリム来日! 青木保憲

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 焦りは禁物 菅野直基

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(30)歴史の振り子

  • 栄光への脱出の道 穂森幸一

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.