イスラエルの2代目の王であるダビデはある日、サムエルから油注ぎを受けて、「王となる」と宣言されました。しかし、それはすぐにではありませんでした。ダビデは相変わらず羊飼いを続けながら、サウル王に仕えるようになりました。
神学校を出た途端、牧師づらをする人がいます。「先生」と呼んでもらえないと機嫌を損ねるのです。ダビデがそうであったように、今までと変わらない姿で神に仕えるべきです。時が来たら必ず引き上げられ、責任が与えられ、自然に牧師として認められて「先生」と呼ばれるようになるのです。
焦りは禁物です。私たちは、神の前で謙遜であること、焦って軽々しく言葉を出さないこと、そして、忠実であることを目指したいと思います。
神の前では、軽々しく、心あせってことばを出すな。神は天におられ、あなたは地にいるからだ。だから、ことばを少なくせよ。(伝道者の書5章2節)
ダビデは、サウル王から命を狙われても、神に油注がれたサウルを批判したり、立ち向かうことをしませんでした。王位はサウルから取り上げられ、自分に与えられることが神の御心だと知っていました。しかし、神の時が来るまで、早まった行動をとることはありませんでした。
私たちも功を急がず、先走った言動を避け、神の前に忠実に歩み続けたいと思います。神はその時が来たら、あなたを高く引き上げられるのです。
なぜなら、だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるからです。(ルカの福音書14章11節)
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