2025年10月17日10時23分

焦りは禁物 菅野直基

コラムニスト : 菅野直基

イスラエルの2代目の王であるダビデはある日、サムエルから油注ぎを受けて、「王となる」と宣言されました。しかし、それはすぐにではありませんでした。ダビデは相変わらず羊飼いを続けながら、サウル王に仕えるようになりました。

神学校を出た途端、牧師づらをする人がいます。「先生」と呼んでもらえないと機嫌を損ねるのです。ダビデがそうであったように、今までと変わらない姿で神に仕えるべきです。時が来たら必ず引き上げられ、責任が与えられ、自然に牧師として認められて「先生」と呼ばれるようになるのです。

焦りは禁物です。私たちは、神の前で謙遜であること、焦って軽々しく言葉を出さないこと、そして、忠実であることを目指したいと思います。

神の前では、軽々しく、心あせってことばを出すな。神は天におられ、あなたは地にいるからだ。だから、ことばを少なくせよ。(伝道者の書5章2節)

ダビデは、サウル王から命を狙われても、神に油注がれたサウルを批判したり、立ち向かうことをしませんでした。王位はサウルから取り上げられ、自分に与えられることが神の御心だと知っていました。しかし、神の時が来るまで、早まった行動をとることはありませんでした。

私たちも功を急がず、先走った言動を避け、神の前に忠実に歩み続けたいと思います。神はその時が来たら、あなたを高く引き上げられるのです。

なぜなら、だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるからです。(ルカの福音書14章11節)

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菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

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