Skip to main content
2025年10月31日16時15分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教会
  3. 神学

「戦争の時代におけるキリスト教運動」「南原繁の日本的キリスト教構想」テーマに 内村鑑三研究セミナー

2018年6月16日18時51分
  • ツイート
印刷
関連タグ:南原繁内村鑑三無教会
「戦争の時代におけるキリスト教運動」「南原繁の日本的キリスト教構想」テーマに 内村鑑三研究セミナー+
「戦争の時代におけるキリスト教運動」をテーマに研究成果を発表する黒川知文氏=9日、立教大学池袋キャンパス(東京都豊島区)で

第33回内村鑑三研究セミナー(『内村鑑三研究』編集委員会主催)が9日、立教大学池袋キャンパス(東京都豊島区)で開かれ、関係者ら約50人が参加した。「戦争の時代におけるキリスト教運動―神の国運動と無教会運動を中心に―」「南原繁の日本的キリスト教構想」をテーマに、愛知教育大学名誉教授で中央学院大学教授の黒川知文氏と聖学院大学教授の村松晋氏が、それぞれの研究成果を発表した。

黒川氏は、戦時下における神の国運動と無教会運動の思想について調べるため、太平洋戦争期を中心に賀川豊彦や塚本虎二、金澤常雄、矢内原忠雄などが当時の信仰雑誌に掲載した文章を分析した。その結果、両運動に共通して、非戦・平和思想、天皇崇敬・国体尊重、大東亜共栄圏の伝道、クリスチャンの戦争参加の思想が見られたという。

非戦・平和思想から他文化批判・自民族優越主義に進み、特定地域のキリスト教化、そしてクリスチャンの戦争参加に至る思想のプロセスは、戦時という国家的危機状況においてキリスト教運動が見せる「普遍的な現象」であり、十字軍やスペインによるアメリカ大陸の植民地化、米国のベトナム戦争にも当てはまると語った。

絶対非戦論者ならば自殺するより他に道はないと記した黒崎幸吉の文章を紹介し、「戦争は参加か不参加しかない。平和の時代においては、政府に対して徹底して反戦平和運動を展開すること。もし戦争の時代が来れば、より積極的に福音を宣(の)べ伝えること。この2つが歴史から学ぶべきことではないか」と話した。

「戦争の時代におけるキリスト教運動」「南原繁の日本的キリスト教構想」テーマに 内村鑑三研究セミナー
講演者の話に耳を傾ける参加者たち

村松氏は、南原繁が主著『国家と宗教』などで必要性を強調しつつも、その内実を十分に説き明かさなかった「日本的キリスト教」について、南原の著述を中心に、知友の三谷隆正や江原萬里の作品にも触れつつ、その構想に迫った。

日本的キリスト教の道徳的基礎として、南原が「武士の精神」を評価している記述はある。しかし、日本的キリスト教が国民的規模で拡大することを視野に入れていた南原が、「武士の精神」だけをその道徳的基礎として評価していたとは考え難く、それ以外の文化・伝統をキリスト教との関わりで評価していたのではないかと村松氏は考えた。

注目したのは、南原が1941年に亡くなった母をしのび、49年に刊行した『母』という作品。当初は非売品として作成し、ごく内輪に頒布したという本書には、「私は母の故によつて、神の愛の無限を思ふこと屡々(しばしば)である」など、自らを育んだ故郷での日々に、キリスト教に通じる世界を見いだして高い評価を与えている叙述がある。

村松氏は、「南原が武士の精神という『台木』の上に成立する日本的キリスト教のみならず、その故郷の善男善女の振る舞いと信仰に『接ぎ木』されたキリスト教、その意味で自らの生活実感に裏打ちされたキリスト教をも想定し、そこに『もう1つの日本的キリスト教』を見ていたことは十分に考えられる」とし、「『平民』を担い手とするキリスト教こそ、南原が日本的キリスト教に託した思い、すなわち国民的規模での広がりという期待とも合致する」と語った。

近年、一部の内村鑑三論で「武士的キリスト教」のみが規範的に取り上げられ、「近代日本」認識や「伝統」理解に思想的な偏りが見受けられると指摘した上で、「三谷や江原にも通ずる『平民』ならびにその生活世界への共感的な眼差しは、南原の思想・信仰を考える上で示唆に富む視座を呈するのみならず、内村論を問いただし得る1つの基盤としても意義あるもの」と述べた。

関連タグ:南原繁内村鑑三無教会
  • ツイート

関連記事

  • 神学書を読む(23)若松英輔著『内村鑑三 悲しみの使徒』

  • 新渡戸稲造と内村鑑三の信仰 佐藤全弘

  • 『「紙上の教会」と日本近代』(1)メディアとナショナリズムから捉え直した内村鑑三と無教会

  • 内村鑑三が訴えた「非戦」の意味を今こそ考えたい 若松英輔氏(1)

  • 【インタビュー】クリスチャン政治学者・千葉眞ICU特任教授(1):福音宣教と社会・政治

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • ワールドミッションレポート(10月30日):イエメン 苦難はあれど希望は消えず

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(6)恐れずに主の導きに従う 加治太郎

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 神の前に高ぶらないで生きよう 菅野直基

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.