無教会
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日本宣教論(96)無教会主義型 後藤牧人
無教会主義は、日本に特有の現象である。これは内村鑑三という旧制一高の教師、のちに独立伝道者となった偉人によって創始された。この教派は、教会としての組織を否定し、教職者制を否定し、原則として建物や不動産を所有せず、集会は聖書研究を中心とする。
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「平信徒」として福音の喜びに生かされることの重要性 新井明氏選集出版
日本を代表するミルトン研究者で、文学者や教育者として若者たちに向き合い、数多くの講話を残してきた新井明氏の選集第1巻がこのほど出版された。新井氏の文章をより多くの人に読んでもらいたいと、新井氏が指導した経堂聖書会の有志が企画した。
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『内村鑑三日録』以降の研究、内村にみる「良心」の系譜 第40回内村鑑三研究会
第40回内村鑑三研究会が9月17日、今井館聖書講堂で開かれ、関係者ら約60人が参加した。藤田豊氏が「鈴木範久先生の『内村鑑三日録』以降の内村鑑三研究」、月本昭男氏が「内村鑑三にみる『良心』の系譜」をテーマに、それぞれの研究成果を発表した。
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「戦争の時代におけるキリスト教運動」「南原繁の日本的キリスト教構想」テーマに 内村鑑三研究セミナー
第33回内村鑑三研究セミナーが9日、立教大学池袋キャンパス(東京都豊島区)で開かれ、「戦争の時代におけるキリスト教運動」「南原繁の日本的キリスト教構想」をテーマに、黒川知文氏と村松晋氏がそれぞれの研究成果を発表した。
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矢内原は「キリスト教ナショナリズム」から「国体論的ナショナリズム」を批判した 赤江達也
『矢内原忠雄―戦争と知識人の使命』(岩波新書、2017年)の中心的な関心は、「キリスト教ナショナリズム」という観点から矢内原忠雄の思想と信仰をとらえる、ということでした。
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聖書をメガネに 『仰瞻・沖縄・無教会』への応答・その8 聖書の契約構造に見る神の民の位置 宮村武夫
本書の著名「仰瞻・沖縄・無教会」の第三の部分、無教会に焦点を合わせ、応答をなしたいと願うとき、本書の中で特に注意を引く幾つかの箇所の記述があります。
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天皇制の「神の国」を叫ぶ日本で、聖書の「神の国」を語り続けた悲哀の預言者 赤江達也著『矢内原忠雄 戦争と知識人の使命』
本書は、無教会の知識人として一般にも広く知らる矢内原忠雄について、キリスト者、「預言者」としての貌(かお)にも着目し、新しい視点から、矢内原が真に語ろうとしていた思想の内実に迫る。
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聖書をメガネに 『仰瞻・沖縄・無教会』への応答・その7 沖縄、地理的センス 宮村武夫
本書の書名が「仰瞻(ぎょうせん)」という信仰の在り方を示すとともに、「沖縄」と地名を含んでいる点も注目すべきです。「沖縄」という地名を含むのは、直接的には1996年6月16日、沖縄でなされた講演「沖縄からの叫び」に基づく第二論考を直接意識していることは明白です。
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佐々木正美さん召天 子育てに悩む親の愛読書『子どもへのまなざし』著者で無教会のクリスチャン
児童精神科医の佐々木正美(ささき・まさみ)さんが6月28日、骨髄線維症で召天した。81歳だった。義父の岩島公(いわしま・とおる、1906~2002)は内村鑑三晩年の弟子の1人で、佐々木さんも義父に導かれて無教会のキリスト者となった。
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聖書をメガネに 『仰瞻・沖縄・無教会』への応答・その6 「ひたすら十字架の主を仰ぎ見」る 宮村武夫
第一の点。それは、「無教会とは何か」の問いに対する答えは、「第一論考に語り尽くされている」として、「『ひたすら十字架の主を仰ぎ見』ること」(3ページ)と要約している事実についてです。
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聖書をメガネに 『仰瞻・沖縄・無教会』への応答・その5 回顧と仰瞻 宮村武夫
第二論考は、筆者とまったく同世代の著者が、筆者も参加した講演会での講話に基づき書き上げたものです。第三論考はその講演会と前後の報告を大切な内容とした論考なので、筆者との距離関係は極めて近いものです。第一論考と筆者は、そのような関係にはありません。
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聖書をメガネに 『仰瞻・沖縄・無教会』への応答・その4 なぜ、著者の意図・心 宮村武夫
本論考を、著者島崎先生はこの主題で、このような展開で記述している。なぜか、その意図は何か。1つの大切な手掛かりがあります。
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聖書をメガネに 『仰瞻・沖縄・無教会』への応答・その3 第二論考が「いかに」記されていたか 宮村武夫
本論考が第二論考から1カ月以内に記されている事実、また、本論考の後半は第二論考の内容が語られた講演会を中心に、講演会前日と翌日の経験の報告であることからも、両論考が密接に関係していることは明らかです。
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聖書をメガネに 『仰瞻・沖縄・無教会』への応答・その2 無教会はどこへ行くのか 宮村武夫
本論考は、第二論考「沖縄からの叫び」の背景を示すもので、両者は深く結ばれています。島崎先生ご自身が、序において指示している通り、「沖縄」と「無教会」が鍵の言葉で、両者は切り離せないのです。
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聖書をメガネに 『仰瞻・沖縄・無教会』への応答・その1 宮村武夫
青梅キリスト教会を離れる決心をし、キリスト教学園での生活の準備を完了した時点で、思いもよらぬ方の思いもよらぬ言動が明らかになり、私たちは退くことも進むこともできない、行く所のない状態になりました。
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『「紙上の教会」と日本近代』(3)大学と教会から離れ、オルタナティブなメディアを作った内村鑑三
内村鑑三の明石訪問100年を記念して、10月17日には兵庫県明石市で、赤江氏と岩野祐介氏(関西学院大学神学部准教授)による講演会が行われた。赤江氏に、『「紙上の教会」と日本近代――無教会キリスト教の歴史社会学』について話を伺った。
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『「紙上の教会」と日本近代』(2)矢内原忠雄の信仰とナショナリズム 現代に託された内村鑑三の遺言
東京帝国大学教授の矢内原忠雄(1893~1961)は、1937年、いわゆる「矢内原事件」で大学を辞し、専業の伝道者となる。矢内原は『中央公論』誌上で「国際正義」と「国際平和」を訴え、さらに日中戦争を遂行する国家を激しく批判したために、大学を追われる。
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『「紙上の教会」と日本近代』(1)メディアとナショナリズムから捉え直した内村鑑三と無教会
内村鑑三というと、堅固な信仰者にして思想家というイメージが強いのではないだろうか。『「紙上の教会」と日本近代:無教会キリスト教の歴史社会学』は、歴史社会学の視点からメディアとナショナリズムという切り口で、内村と無教会の捉え直しを図っている。
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「主に生かされて―共に生きるために」無教会全国集会、千葉・市川で今週末に
内村鑑三の流れを汲む無教会の全国集会が10月4、5日、「主に生かされて―共に生きるために」を主題に千葉県市川市の山崎製パン企業年金基金会館サンシティで開かれる。今年で28回目。
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