Skip to main content
2026年2月3日23時45分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 書籍

若松英輔初の詩集『見えない涙』 詩は人の心に宿るもう1つの祈り

2017年7月20日04時17分
  • ツイート
印刷
関連タグ:若松英輔
若松英輔初の詩集『見えない涙』 詩は人の心に宿るもう一つの祈り+
画像:亜紀書房提供

『見えない涙』(亜紀書房)は、批評家・エッセイストとして活躍する若松英輔さんによる初めての詩集だ。東日本大震災以来、心に生まれた言葉を大切に綴(つづ)ってきた26編の詩が収められている。

若松さんは慶應義塾大学出身で、2007年、「越知保夫とその時代――求道の文学」により三田文学新人賞を受賞し、「三田文学」編集長と読売新聞読書委員を務めた。また16年には、『叡知の詩学――小林秀雄と井筒俊彦』で西脇順三郎学術賞を受賞。カトリック信徒であり、『イエス伝』(中央公論新社)や『内村鑑三をよむ』(岩波書店)など、キリスト教をテーマにした著作も精力的に発表している。

今回の詩集『見えない涙』について若松さんはこう語る。「この詩集は、日ごろ、あまり詩を読まない、という方にも読んでいただきたいと願いつつ、書きました。かつてわたくしもそうでしたが、詩はむしろ、日ごろ、詩から離れて生活している人々にこそ必要なのかもしれません。詩は、人の心に宿る、もう1つの祈りなのかもしれないとも思います」

本書のあとがきによると、若松さんはそれまで「興味や関心の赴くままに手にするだけで、詩を愛するということがなかった」(100ページ)が、東日本大震災や自身の身に起きた経験により、それが変わった。悲しみの極致にある人たちは泣く声を失い、涙さえ涸(か)れていることを知ったことで、若松さんにとって「詩は、あった方がよいものではなく、なくてはならないものになった」(同)という。

人が
何かを語るのは
伝えたいことがあるからではなく
伝えきれないことがあるからだ
(「風の電話」より)

言葉は伝達の手段。自分の思いを知ってもらいたくて、人は言葉を使う。しかし、「悲しみの底を生きている人はしばしば、声に出して哭(な)かず、涙を見せず暮らしている」(102ページ)ため、その人の発する言葉が思いのすべてというわけではない。ただ、そうした伝えきれない思いは、心の奥の叫びとなり、やがて美しい言葉となって姿を現す。本書に収められた詩も、悲しみの泉から湧き出た言葉であり、悲しみを知っている者こそ、その言葉に深く共鳴できるだろう。

私のなかに詩人がいる
内なる詩人がいる

詩人は
私が話すと沈黙し
黙すと
静かに語り始める
(「詩人」より)

若松さんが詩を書き始めたのは、東日本大震災の後。当初は詩を発表することなど全く考えていなかったが、自身が主催する「読むと書く」という講座で、延べ数百もの参加者の詩を読むことを通してたましいの交わりを経験した結果、自身の中にいる詩人が目覚めさせられたという。「詩人は私たちがその存在を忘れているときでも、目には映らない文字で心のなかで詩を生み出している」(103ページ)

もっとお伝えしたいことはあるのです
でも
書く力が残っておりません
ヨハネが記しているのは本当です

イエスの行われたことは
ほかにもたくさんある
その一つ一つを書き記すなら
世界さえ その書物を収めきれはしないだろう
(「聖女の遺言」より)

心の中の叫びを自分で書くこと 若松英輔さん講演会「詩を取り戻す」開催
キリスト教文化講演会で講師を務めた若松英輔さん=6月27日、教文館ウェンライトホール(東京都千代田区)で

先月あった第32回キリスト教文化講演会で若松さんは、「思いはほとんど言葉にならない。書ききれない中にこそ人生の真実がある」と語った。多くの人は、数限りない思いを心に持ちながら、それらを表す言葉を持たない。だからこそ、「詩人は、詩を書けない人の心を受け取り、それを言葉にして、その思いを伝える役割がある」という。「詩を書く者は、詩を創りだす者ではない。どこからかやってきた詩のかたちをしたおもいを引き受け、それを定められた場所に運ぶのが役割なのである」(105ページ)。それは死者の言葉であっても同様だ。若松さんは、悲しみの思いを訪ね歩く旅人のようだ。

心に
悲しみの花を咲かせよ

その 青き花は
いつの日か
耐え難い苦しみを生きる
お前自身をも救うだろう
(「青い花」より)

若松さんの詩は、祈りを共にするように、悲しみを負った人とその悲しみを分かち合い、深く語り合う。そして、詩の言葉に触れるたびに、次の神の約束が真実のものとなって胸に迫り、温かい思いに満たされる。

「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである」(黙示録21:3~4)

若松英輔 詩集『見えない涙』
2017年5月26日初版
四六判変型 112ページ
亜紀書房
定価1800円(税別)

関連タグ:若松英輔
  • ツイート

関連記事

  • 心の中の叫びを自分で書くこと 若松英輔さん講演会「詩を取り戻す」開催

  • 死は新しい関係を生む―共鳴する遠藤周作と宮沢賢治 若松英輔さんと山根道公さんが対談

  • 『イエス伝』刊行記念 若松英輔氏トークイベント「悲しみの人イエス」(1)

  • 生誕100周年、夭折の詩人・尹東柱の生涯を映画化 「空と風と星の詩人~尹東柱の生涯~」22日から公開

  • 脳性麻痺と共に生きる(25)詩集「ノック」と初めての詩「女心」 有田憲一郎

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 英米の聖書販売部数、過去数十年で最高を記録 6年で倍増の勢い

  • ワールドミッションレポート(1月31日):チベット イエスに出会ったチベット仏教僧―光の使者になる④

  • 米ワシントンの教会、礼拝出席者が7年で20倍に 信仰に立ち返る若年・中堅世代たち

  • AIに心を持たせることは可能なのか クリスチャンの東京科学大学名誉教授が解説

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(264)聖書と考える「パンチドランク・ウーマン」

  • ワールドミッションレポート(2月3日):ヨルダン 安定の陰で忍び寄る不寛容、揺らぐ共存

  • 衆院選で外国人敵視拡大に懸念、外キ協など11団体が共同声明「排外主義の扇動に反対」

  • ムラリー主教、第106代カンタベリー大主教に正式就任 1400年の歴史で初の女性

  • UFOと終末預言がテーマ クリスチャン映画「未確認」「収穫の終わり」が日本語字幕化

  • 韓国の合同捜査本部、「新天地」の本部などを家宅捜索 政界との癒着疑惑で

  • 米ワシントンの教会、礼拝出席者が7年で20倍に 信仰に立ち返る若年・中堅世代たち

  • ムラリー主教、第106代カンタベリー大主教に正式就任 1400年の歴史で初の女性

  • AIに心を持たせることは可能なのか クリスチャンの東京科学大学名誉教授が解説

  • UFOと終末預言がテーマ クリスチャン映画「未確認」「収穫の終わり」が日本語字幕化

  • ワールドミッションレポート(1月31日):チベット イエスに出会ったチベット仏教僧―光の使者になる④

  • 韓国の合同捜査本部、「新天地」の本部などを家宅捜索 政界との癒着疑惑で

  • 衆院選で外国人敵視拡大に懸念、外キ協など11団体が共同声明「排外主義の扇動に反対」

  • 無料オンライン講座「キリストの基礎知識コース」第11期受講者募集 2月14日開講

  • 主にある目的思考的生き方 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(2月2日):チベット イエスに出会ったチベット仏教僧―光の使者になる⑤

  • 米ワシントンの教会、礼拝出席者が7年で20倍に 信仰に立ち返る若年・中堅世代たち

  • AIに心を持たせることは可能なのか クリスチャンの東京科学大学名誉教授が解説

  • ワールドミッションレポート(1月31日):チベット イエスに出会ったチベット仏教僧―光の使者になる④

  • UFOと終末預言がテーマ クリスチャン映画「未確認」「収穫の終わり」が日本語字幕化

  • ムラリー主教、第106代カンタベリー大主教に正式就任 1400年の歴史で初の女性

  • 衆院選で外国人敵視拡大に懸念、外キ協など11団体が共同声明「排外主義の扇動に反対」

  • 韓国の合同捜査本部、「新天地」の本部などを家宅捜索 政界との癒着疑惑で

  • 無料オンライン講座「キリストの基礎知識コース」第11期受講者募集 2月14日開講

  • 主にある目的思考的生き方 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(2月2日):チベット イエスに出会ったチベット仏教僧―光の使者になる⑤

編集部のおすすめ

  • 世界最悪は北朝鮮、死者が最も多いのはナイジェリア 迫害国50カ国まとめた報告書発表

  • お薦めのボンヘッファー入門書3冊 映画を観て興味を持った人のために

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.