Skip to main content
2025年10月18日17時15分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会
刑務所伝道シリーズ

刑務所伝道シリーズ(18)塀の中からの叫びに耳を傾けて 文通から見えてくるもの

2017年4月27日06時59分
  • ツイート
印刷
関連タグ:進藤龍也「罪人の友」主イエス・キリスト教会刑務所伝道ミニストリー
刑務所伝道シリーズ(18) 塀の中からの叫びに耳を傾けて 文通から見えてくるもの+
全国各地の刑務所から進藤牧師のもとに手紙が送られてくる。

罪人の友主イエス・キリスト教会(通称:罪友教会、埼玉県川口市)が重荷を負って取り組んでいる刑務所伝道。その原点とも言うべき活動の1つが「文通伝道」だ。全国の刑務所、拘置所などから罪友教会に届く手紙の数は1カ月で約40通。進藤龍也牧師はそうした手紙すべてに目を通し、返事を書いている。何度も返事を求めて手紙を送ってくる受刑者もいれば、1回きりの手紙もある。その一通一通が伝道のチャンスだと進藤牧師はいう。

今回、文通伝道の働きを少し掘り下げて取材してみると、それらの肉筆で書かれた手紙からは、塀の中からの声が聞こえてくるようだった。「寂しい」「助けて」「今度こそ、まともな人生を」「悔いても悔いても悔やみきれない」・・・

一方で、彼らが犯した罪を考える時、「自己責任ではないか。何を今さら言っているのだ」という側面もある。刑の軽重にかかわらず、法律に違反し、司法の場で裁かれた後に今の場所にたどり着いたことは紛れもない事実。しかし、進藤牧師のもとに手紙を送ってくる者の多くは自分の罪を認め、特に短期受刑者は「出所後、二度とつまずかないように」とアドバイスを求めてくるものがほとんどだ。

進藤牧師は言う。「出所後はマイナスからのスタート。ここが踏ん張り時。刑務所の中にいる時は、何とでも言える。しかし、社会に放り出されたとたん、『前科者』という肩書がついて回る。刑務所の中から『出所したら教会に行きたい』という人たちはたくさんいるけど、実際、罪友教会に来る人はそう多くはない」

出所後、家族からは縁を切られ、帰る場所もなく、所持金もわずかという受刑者は多い。就職面接に行っても、懲役を受けていた数年間をどう説明するか。また、説明したところで、理解して受け入れてくれる職場は少ない。ヤクザなどの組織にいた者にとっては、元の場所に戻り、昔の仲間に連絡をして薬の売人などをやれば、その日から日銭を稼ぐことができる。

何度も受刑している者の中には、「もう元の道には戻らない」「今度こそ、まともな人生を歩もう」と復帰の道を模索する者がいることは想像にかたくない。それでも、1度受刑した者の再犯率は依然として高く、社会に復帰しても、多くの者が再び塀の中へと戻ってしまうという現実がある。

刑務所伝道シリーズ(18) 塀の中からの叫びに耳を傾けて 文通から見えてくるもの
宛名書きは、教会メンバーが奉仕として代筆するが、手紙は進藤牧師が一通一通返事を書いている。

一方で、無期受刑者には、被害者への償いの気持ちはあるものの、どのように先の見えない塀の中での人生を送ればよいのかといった感情も手紙の中から読み取ることができる。

「私のところに続けて手紙をくれる男性の1人で、『聖書を読み始めた』と書いてきた人がいる。彼の罪状はよく分からないが、無期懲役囚であるようだ。昨年送ってきた手紙には、こう書いてあった。『過去の自分の言動を思い起こすと、恥ずかしさと情けなさでいっぱいになる。先生が言うように、人生はやり直せるのかもしれない。しかし、無期刑の者は獄中死する者がほとんど。どうやって将来を考えたらよいのか。もし私の命と引き換えに、どこかにいる病気の子どもの命が救えるなら、僕は喜んでそうしたい。その方がよっぽど意味があるのではないか』。彼はそういう中で聖書を読むことによって、苦しみと恐怖から解放されたいと願っている。彼にとっての恐怖とは『自分の過去、罪と向き合うことだ』と手紙にあった」

彼は、刑務で得た少ないお金の中から、「少しですがお使いください」と書き添え、80円切手を10枚同封してきたこともあった。

また、別の無期刑囚の1人は、「高校を卒業していないので、せめて高卒の資格を取りたい」と、獄中から高等学校卒業程度認定試験を受け、合格したという。彼の手紙には、鉛筆1本で描いたと思われる見事な絵画も同封してあった。

中には、進藤牧師のヤクザ時代の友人と思われる受刑者からの手紙もあるという。「まさか、あの野村(進藤牧師の旧姓)が牧師になっているとは・・・。すっかり有名人になって活躍しているのを見てうれしい」という激励のメッセージも書かれていた。

進藤牧師は言う。「悪いことをしたやつが刑務所に入って、法律に従って罪を償うのは当たり前。自分が悪いのだから。しかし聖書には、『わたしは悪人が死ぬのを喜ばない。むしろ、悪人がその道から立ち帰って生きることを喜ぶ。立ち帰れ、立ち帰れ、お前たちの悪しき道から』(エゼキエル33:11)とある。彼らに手紙を通して『立ち帰れ、立ち帰れ』と訴え続けていきたい」

関連タグ:進藤龍也「罪人の友」主イエス・キリスト教会刑務所伝道ミニストリー
  • ツイート

関連記事

  • キリスト依存の2人が語る刑務所伝道 進藤龍也氏と五十嵐弘志氏が対談

  • 刑務所伝道シリーズ米国編:受刑者「キリストは生きている」 進藤龍也牧師、米国の仮釈放施設を訪問

  • 山形刑務所クリスマス会 「神はあなたがたと共にいる」進藤龍也牧師が魂のメッセージ

  • 刑務所伝道シリーズ番外編:元売人が見るASKA薬物事件

  • 刑務所伝道シリーズ(17)進藤龍也×五十嵐弘志 特別対談(2)どんな人でも変えられる

  • 刑務所伝道シリーズ(17)進藤龍也×五十嵐弘志 特別対談(1)刑務所の現状とキリスト教伝道

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • 焦りは禁物 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(10月18日):エチオピア アファル族に福音を

  • 栄光への脱出の道 穂森幸一

  • 花嫁(35)古い人を脱ぎ捨てて 星野ひかり

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.