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主が与えてくださる癒やしの確信 万代栄嗣

2016年10月17日18時45分 インタビュアー : 万代栄嗣
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「そこでペテロは、口を開いてこういった。「…神はイエス・キリストによって、平和を宣べ伝え、イスラエルの子孫にみことばをお送りになりました。このイエス・キリストはすべての人の主です。…イエスについては、預言者たちもみな、この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる、とあかししています。」…みことばに耳を傾けていたすべての人々に、聖霊がお下りになった。割礼を受けている信者で、ペテロといっしょに来た人たちは、異邦人にも聖霊の賜物が注がれたので驚いた。…」(使徒の働き10章34~48節)

一番大切なのは、神が与えてくださっている約束のお言葉に立ち返ることです。この基本を忘れて応用ばかりでは、人生がおかしくなります。「私は主、あなたを癒やす者である、信仰による祈りは病む人を回復させます」という約束は変わりません。御言葉に立ち、御言葉の通りに信仰を働かせると、それが事実となります。

今日の物語は、ペテロが異邦人に対して語った言葉が中心です。イエスの十字架の救いの道が、全人類、全世界に対して広がるという大きな変化が今、起ころうとしているのがこの箇所です。ローマの軍隊の百人隊長のコルネリオは、ユダヤ人から見れば異邦人で神を信じていないはずでしたが、聖書に親しみ聖書の神を信じていました。

彼は聖霊に教えられ、ペテロに会うように示されました。ペテロもまた、神の不思議な導きにより、異邦人と出会うように導かれます。コルネリオに会ったとき、聖書とは何の関わりもないと思っていた異邦人の中に信仰者がいることにペテロは驚いたのです。双方の証しを聞いているうちにペテロは、神が、イエスの救いを全世界のあらゆる人に開かれていることを確信し、世界中にキリスト教が広がる転機となったのです。

1. イエスは全ての人の救い主

36節でペテロが宣言したこの事実を受け止めましょう。救い主イエス・キリストは単に弟子や自分を慕う人々だけの英雄ではなく、全ての人の救い主であると聖書は語っています。救い主であるイエス・キリストご自身が十字架で人々の罪を清め、よみがえられ、永遠の命を約束されました。42~43節にある、イエス・キリストが全ての人の主であることを知りましょう。単なる西洋の宗教ではなく、人類全てに対して神が開かれた救いの道です。

2. 全ての人が神の恵みの御業の対象

44~45節に書かれているように、ペテロがまだ話しているうちに、聖霊の臨在があり、異言を伴う恵みが与えられました。彼は、単にユダヤ人だけでなく、律法を知らない異邦人であろうと、イエスの約束を信じる者には自分たちが受けたのと同じ聖霊が与えられ、神の御業が現されたことに驚きます。この救い主の恵みの御業は全ての人の上に行われ、全ての人、すなわち私たちもその対象なのです。

3. しるしとして聖霊の豊かな働きがある

その証拠は、46~47節にあるように、主の救いと癒やしの御業が、信じる異邦人にも実際に起きたことです。ペテロがそれを見て、全ての人をキリストに導き救いを与えるのが聖霊の働きであることを確信したのです。人々の熱心さや努力、集中力によって何かが起こるのではなく、イエスご自身が、ユダヤ人だけでなく、異邦人の中にも救いを現され、その証拠に全員の上に聖霊が降り、聖霊の力が具体的な癒やしの力となって働いたことを覚えましょう。

信仰の世界は、時間と空間を超え、聖霊が働けば癒やしの御業が今も伴います。あなたの頭で勝手に神の御業を拒否し、その恵みからこぼれないように注意しましょう。この話の前に、ペテロの思い込みを神が崩されたように、私たちも自分の枠を壊し、聖霊が働いていることを事実としていただきましょう。

◇

万代栄嗣

万代栄嗣

(まんだい・えいじ)

松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

■ 【新企画シリーズ】動画「万代栄嗣のFUKABORI説教論!」

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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