大地震で「痛ましい状況」 ネパール・キリスト教連盟のタマング総主事

2015年5月16日00時06分 記者 : 行本尚史 印刷
+大地震で「痛ましい状況」 ネパール・キリスト教連盟のタマング総主事
ネパール・キリスト教連盟(NCFN)理事長のテク・ダハル牧師と、NCFNが加盟する世界福音同盟(WEA)のグローバル大使であるブライアン・C・スティラー氏が訪問した「救いの幻教会」跡。同教会には60人がいたが、地震で全壊し、15人が亡くなったという(写真:WEA)

ネパール・キリスト教連盟(NCFN)のK・B・タマング総主事は13日、本紙のメール取材に応じ、「地震で被災した中部と西部にあるネパールの諸教会の痛ましい状況をお伝えしたい」と述べ、2000世帯を超えるキリスト教徒の家族がホームレス状態にあるなどと伝えた。一方、被災したネパール現地の教会を訪れた世界福音同盟(WEA)グローバル大使のブライアン・C・スティラー氏は12日、WEAのサイトに報告を掲載し、礼拝中に地震に見舞われたキリスト教徒が多く亡くなったことを伝えた。

ネパールでは先月25日の地震発生から2週間以上経過した12日、再びマグニチュード(M)7・3の大きな地震が発生。タマング総主事はその翌日に本紙に返信したメールで、「私たちはまた屋外にいる」と状況を伝えた。

ネパールの日刊紙「カンティプル」(英語電子版)によると、ネパールでは14日までに家屋など約47万9000軒が全壊、約26万3000軒が半壊した。タマング総主事によると、それらの中には多くの教会の建物や信者たちの家屋も含まれているという。「(ネパール)中部にいる牧師の報告によると、教会の建物や信者たちの家屋のほとんどは、4月25日の大地震でひびが入ったり、倒壊してしまった」という。深刻な被害を受けた地域は、同国中部の首都カトマンズに近いシンドゥパルチョーク郡、ラスワ郡、ダディン郡、ラメチャップ郡、ゴルカ郡、ドラカ郡で、タマング総主事によると、これらの地域ではほとんど全ての建物が全壊した。

「数人の牧師たちが信者たちと共に、教会の迅速な再建と復興を求めてNCFNの事務所に訴えてきた。教会の会衆の中には命を失った人たちもいる」とタマング総主事は述べ、「NCFNはとても大変な時を迎えており、この状況に耐え、ネパールの諸教会を助けてくださるよう、キリストにある世界中の全ての兄弟姉妹たちの祈りと支援を求めている」と訴えた。

タマング総主事は、今回の地震で800万人以上が被災し、8000人を超える人々が亡くなり、1万8000人を超える人々が負傷、2000世帯を超えるキリスト教徒の家族がホームレスになったと伝え、緊急の祈りの要請とNCFNが必要としているものとして、下記の項目を挙げた。

  1. 被災者たちのための緊急支援(食料、毛布、テント):2万ドル
  2. 家屋の再建:1000軒×1000ドル=100万ドル
  3. 教会の再建:500教会×5000ドル=250万ドル
  4. 被災した全ての信者たちの復興:2000家族×500ドル=100万ドル

NCFNでは、これらの必要を満たすための約500万ドル(約6億円)の支援を「心から祈っている」とタマング総主事は述べ、可能であれば献金してほしいと語っている。

NCFN宛ての支援は、日本では日本福音同盟(JEA)が協力を呼び掛けている。日本国外からNCFNへ直接送金する場合は下記の口座まで。

HIMALAYAN BANK LIMITED, PULCHOK, LALITPUR, KATHMANDU.
Account No. 00600308650027
NCF-Nepal
Account: Current call account
Swift code: HIMANPKA

インド・クリスチャントゥデイは4月29日、「アジア福音同盟がネパールのために祈りと支援を訴える」という見出しの記事を掲載しており、その中でタマング総主事は、「私たちは死ぬのは怖くないが、しかし神がご自身の栄光のために私たちを地上にとどめ続けてくださる以上、私たちは神のために生きたい」と述べていた。

一方、WEAのスティラー氏は、NCFN理事長のテク・ダハル牧師と、被災した「救いの幻教会」を訪問した。同教会には60人がいたが、地震で全壊し、15人が亡くなったという(=写真)。

スティラー氏らは、同じく地震で全壊したスコト祈祷所を訪問。ここでは120人の礼拝者のうち30人が命を失い、それにはヒマ・シェルパ牧師も含まれていたという。スティラー氏は、「土曜日は休日で、教会ではその日に礼拝が行われており、地震が正午直前に起きたが、多くの教会では牧師が説教をしていた」と説明した。

現場の救助隊の記録によると、分かっているだけでも633人のキリスト教徒が亡くなり、約3000人が負傷したという。「短期的には食料は配布されているが、推計では全ての人たちが食料を確実に得られるようにするにはあと30日はかかる」とスティラー氏。ある教会のグループは1日かけて車を運転し、さらに3日かけて山間部を歩き、支援を必要としている人々の所に到達した、という事例も紹介した。

緊急支援の次の段階として、テント暮らしの人々に住居を提供すること、さらに長期的には、家屋や村・地域社会の再建を助けることが必要だとスティラー氏は述べている。

「世界の天井にあるこの国は、もの静かながらも、天国とはっきりとしたつながりを持つ人々が住んでいる。イエスは主であるとして喜びをもって受け止められており、喪失に苦しむ人たちに慰めがもたらされ、再建によって支援と保護がもたらされるにつれて、復活された主の福音は、ネパールの丘や谷中に響き渡ることだろう」と、スティラー氏は報告を結んでいる。

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