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日本オリジナルの賛美歌を 超教派の歌集初版完売、再販も検討中

2015年4月15日19時33分 記者 : 新庄れい麻
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関連タグ:賛美歌工房海老原直秀
日本オリジナルの賛美歌を 超教派の歌集初版完売、再販も検討中+
賛美歌工房代表の海老原直秀さん。オルガニストの海老原さんは、作曲を担当している。

日本の教会のために、オリジナルの新しい賛美歌を作り出す試みが進んでいる。2010年3月に発足した超教派の創作研究会「賛美歌工房」が昨年9月に発行した初の歌集『賛美歌工房歌集I』が、発行から半年以上経過し、既に初版の300冊を完売。再版についても検討している。歌集には、会員の作詞・作曲による完全オリジナル賛美歌が全33曲収められており、多くの教会で歌われ始めているという。代表の海老原直秀さんは、「実際に各教会でどのように浸透しているのかは、まだ反応が返っていないので把握できていないが、実際に演奏して紹介する集会を企画するなどして、さらに広がっていくよう努めたい」と話している。

賛美歌工房にはさまざまな教派教会の会員が所属。会員には作詞者と作曲者がおり、発足以来、毎月1回の例会でそれぞれの神学的立場を尊重し、神学論争に陥らないよう留意しながら討議を重ねてきた。賛美歌は作詞者が作詞した詞に作曲者が曲を付ける方式で作っており、何よりも「歌詞」に重きを置く一方、曲に関しては、あらゆる多様性を認めているのが特徴。実際に『賛美歌工房歌集I』を開くと、同じ歌詞でも伝統的なクラシック調、若手作曲家によるフォーク調のまったく異なる曲が付けられているものが幾つもある。

海老原さんによると、賛美歌作りにおける課題の一つは、教会全体の中で、教会で歌われる歌は伝統的な欧州の賛美歌でなければならないと考える年長者たちと、軽快なリズムで歌う米国の賛美歌に親しみがある若い世代との間に壁があるということ。このため工房では、その点を意識した上で、教会全体が一つになることができるよう、「聖書の言葉とそのスピリットによる分かりやすい日本語の歌詞」を心掛けている。その結果、『賛美歌工房歌集I』には、「主は私の羊飼い」(4番)のような、聖書のみことばをほぼそのままに歌うものと、新しい感覚で時代に合わせて作られた内容の歌詞のものの両方を収録。たとえば、「いのりではないか」(32番)では、東日本大震災の被災地の様子が歌われている。

そこには、「日本人であれば誰もが忘れることのできない出来事は、人々の信仰と結び付き、賛美歌の中に表れてくる。苦しみの中にある同胞を見て、神に訴える祈りの賛美が出てくるのは自然なことだ」という海老原さんらの思いがある。思い出されるのは、現在でも歌い続けられている、関東大震災を目の前にした宣教師が生み出した「とおきくにや」(聖歌397番)。時代は違えど同じ信仰の文脈の中に、今を生きるクリスチャンも置かれているのだということに気付かされる。

日本オリジナルの賛美歌を 超教派の歌集初版完売、再販も検討中
月に一度開かれる賛美歌工房の例会の様子

海老原さんによれば、現在、日本の教会で歌われている賛美歌は、カトリック教会で使われる「典礼聖歌」を除き、日本人による作詞・作曲のものは非常に少ない。多くの賛美歌が、欧米で作られた曲で、歌詞も翻訳されたものだ。世界にキリスト教が広まっていく時代の流れと並行して、まずは欧州の曲、そして米国の曲が日本に持ち込まれ、教会で歌われるようになった。海外からの翻訳歌が日本の教会でも歌われることは、キリストにある世界の教会の一致の具体的な表れの一つであり、喜ばしく意味のあることだ。しかしその一方で、原曲をそのまま使用し、歌詞をどんなに厳密に訳したところで、言語が異なる以上、必ずしも自然で歌いやすい、意味が十分に込められた歌にするのには限界があるのもまた事実だ。

近年では、欧米諸国だけでなく、韓国、台湾、インドネシアなどアジアの国々からも賛美歌が盛んに生まれており、日本の教会からも、もっと多くの歌を作り出す必要がある、と海老原さんは考えている。

海老原さんの調査によれば、日本の歴史を振り返ったとき、大正期生まれの作詞者・作曲者が青年期であった1950年代に、現在にも残るような歌が幾つか生み出されて以降、賛美歌の創作は沈滞してしまった。その一方で、伝統的な賛美歌とは違うキリスト教音楽のもう一つの流れ、いわゆるワーシップソング、クリスチャン・ミュージックといわれるような、フォークソング、ゴスペル、ポップス調の歌が数多く作られるようになり、今に至っているという。

日本オリジナルの賛美歌を 超教派の歌集初版完売、再販も検討中
『賛美歌工房歌集I』

個々人の心情、信仰、証しが中心的な歌詞になっているワーシップソングは、聞く人々の気持ちを高め、特に若い世代の集会でよく歌われる。しかし、賛美歌は、礼拝を中心とする信仰共同体の会衆歌であるという点で、それらの歌とは一線を画す。賛美歌工房の曲には、必ず引照した聖書箇所が書かれており、聖書のみことばに即していることがよく分かる。大切にしているのは「聖書を深く読み、そのスピリットにならった歌詞」。これは、「クリスチャンであっても自分の気持ちだけで歌を歌うのであれば、(他の)世の歌と変わらない。賛美歌はそうであってはいけない」と考えるからだ。「教会全体の一つの祈り、神への応答としてささげられる賛美は、作詞者、作曲者、信徒、牧師、神学者が一つのグループを形成することで可能になるのではないか」という海老原さんの気付きが、工房の立ち上げの背景にある。

日本のオリジナルの賛美歌が生み出されることは、ただ単に教会の礼拝で歌われる曲数が増えるというのではなく、日本のクリスチャンの信仰の在り方、教会の成長、伝道に大きな意味を持つだろう。「新しい賛美歌が生まれるということは、キリストの福音が本当に日本に根付いたことの一つの証しになる」と海老原さん。「ワーシップソングを歌う若い世代からも会衆賛美歌を生み出す力が湧いてくることを願っている」と力を込めた。

『賛美歌工房歌集I』の詳細・問い合わせは、賛美歌工房(メール:hymn.koubou@gmail.com)まで。

関連タグ:賛美歌工房海老原直秀
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