Skip to main content
2025年7月5日21時40分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教育

「どんな翻訳になるのですか?」 日本聖書協会、新しい聖書訳について懇談会開催

2015年3月23日09時48分 記者 : 行本尚史
  • ツイート
印刷
関連タグ:日本聖書協会(JBS)新共同訳
「どんな翻訳になるのですか?」 日本聖書協会、新しい聖書訳について懇談会開催+
聖書事業懇談会の様子。新共同訳に続く聖書の新翻訳事業についての講演と意見交換などが行われ、教会関係者や神学生、一般信徒など、約80人が参加した=3月6日、フクラシア東京ステーション(東京都千代田区)で

日本聖書協会は3月6日、新共同訳に続く聖書の新翻訳事業についての講演と意見交換を行うため、フクラシア東京ステーション(東京都千代田区)で、「どんな翻訳になるのですか?」と題する聖書事業懇談会を開催した。教会関係者や神学生、一般信徒など、約80人が参加した。

この日講演を行ったのは、新翻訳事業翻訳者兼編集委員である柊暁生(ひらぎ・あけお)氏(南山大学人間文化研究科非常勤講師)。新翻訳事業で旧約聖書を主に担当している柊氏は、語順や語数、語彙の問題、また、新しい聖書の特徴である本文注・脚注について、具体的な例を挙げながら語った。

語順の問題については、訳語の順序は原則として原語の順序通りがよいと思われると述べ、1)「天と地」(創世記2章4節前半)・「地と天」(同後半)といった聖書のキアスムス(交差配列法、X字型)、2)「北南東西」(創世記13章14節、口語訳)・「西北南東」(申命記3章27節、口語訳)・「東西南北」(同、新共同訳)といった方位、3)詩編115編4節の「金銀」(新共同訳)・「しろがねと、こがね」(口語訳)という3つの問題に言及した。

語数の問題については、日本の短歌の形式「五七五七七」をそのまま外国語に訳せないことを例に取り、原文で単語の数を数えて書いていると考えられる場合、それを翻訳に反映することは難しいと述べた。

例えば、世界の創造について記述されている創世記1章3〜31節は、原文では、第1日目と第2日目が69語、第3日目と第4日目が138語で、合計207語(3×69語)となる。さらに、第5日目と第6日目は206語で、第1~6日目の合計が413語(7×59語)となる。また、「神は言われた」は、第1〜4日目と第5、6日目それぞれに5回ずつ登場する(22節の「言われた」は別)など、原文では単語数を意識した箇所がある。また、韻を踏んでいる箇所も、日本語ではなかなか翻訳に表せないという。

語彙の問題については、多くの意味を持つ多義的な原語をどのように訳すかが問われるとし、しかし翻訳はどれか一つを選ばなければならないと、その難しさ語った。多義的な原語の例としては、創世記2章24節に登場する「イシュ」(男・夫・人)や「イッシャー」(女・妻)などを挙げた。

「どんな翻訳になるのですか?」 日本聖書協会、新しい聖書訳について懇談会開催
「原文の味・訳文の味」と題して講演する、新翻訳事業翻訳者兼編集委員の柊暁生(ひらぎ・あけお)氏

一方、新しい聖書の特徴となるのは、本文注・脚注だという。「料理は足し算、翻訳は引き算」だと考えているという柊氏は、本文注・脚注について「引き算などの補足説明」だと語った。その上で、本文注・脚注に記載するものとして、1)異本(底本から離れる場合)、2)別訳(底本通りの訳でも、いくつか重要な訳がある場合)、3)言葉遊び、などを挙げた。3)言葉遊びには、アダマとアダム(創世記2章7節)、バベルとバラル(創世記11章9節)、モーセとマーシャー(出エジプト記2章10節)などがあるという。

終わりに柊氏は、「どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか」(使徒言行録2章8節)という、聖霊が人々に下った話について、「これはアンチ(反)バベルの塔の物語。翻訳というのは、私たち自身の故郷の言葉で理解できるようにすること。それにはやはり聖霊の力が必要」と語って講演を結んだ。

講演の後には、日本聖書協会の大宮溥理事長があいさつし、新翻訳について、「いのちといのちが響き合う翻訳を願っている。すでに20数パーセント出来上がっている」などと語った。

懇談会後半の意見交換では、同協会の渡部信総主事が意見や質問に答えた。「新共同訳の敬語はやり過ぎではないか」という意見に対しては、「今回は簡潔で簡素な翻訳を目指している。特に代名詞、敬語は今まで以上に気を遣い、余分なものは省くという方針で今翻訳が進んでいる」と答えた。

また、「なぜ文語訳があれほど名訳といわれたか、その原点に戻って、今回の新しい翻訳にも過去の訳を反映して、良いものは残す方向で考えている。新しい翻訳の語数は、口語訳、新共同訳よりも少なくなっている。新共同訳よりも締まった文章にしようと考えている」と述べた。

さらに、「分かる範囲内で代名詞は減らすという方針だ。新共同訳の地名、人名はそのまま踏襲する。教会用語で使われているものは、やさしくすることよりも、礼拝の中で使う、言葉自体が持っている響きを大切にするという方向で考えている」と語った。

最後に渡部総主事は、「(新翻訳を)2018年には完成させたい」と結んだ。

聖書事業懇談会は、4月10日(金)には大阪でも開催される。新翻訳事業翻訳者兼編集委員である津村春英氏が、「それでも新聖書翻訳」と題して講演する予定。参加無料だが事前登録が必要。締め切りは4月3日(金)。詳しくは、同協会のホームページまで。

関連タグ:日本聖書協会(JBS)新共同訳
  • ツイート

関連記事

  • 日本聖書協会、新しい訳は「教会向け」 次世代の必要に備え4年後の完成目指す

  • 聖書を楽しんで体験 絵本『よくみてさがそう せいしょえほん』発売

  • 確かにより小さく軽い 実際に手に取って比べた新発売の『聖書 スタディ版』改訂版

  • 【聖書クイズ】聖書が翻訳されている言語はいくつ?

  • 若者が読みたくなる新しい日本語訳聖書 「ALIVE訳」、今月リリース

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • ワールドミッションレポート(7月5日):コロンビア コカ農家から最前線の福音伝道者へ

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 聖書のイエス(12)「初めに、ことばがあった」 さとうまさこ

  • シリア語の世界(27)シリア語旧約聖書の各書名と1章1節の和訳 川口一彦

  • 苦しみというプレゼント 菅野直基

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.