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保育の再発見

保育の再発見(28)カスハラから見る未来の保育像

2025年3月19日19時02分 執筆者 : 千葉敦志
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クレーム/カスハラ/カスタマーハラスメント+
※ 写真はイメージです。(写真:FineGraphics)

あなたの重荷を主にゆだねよ、主はあなたを支えてくださる。主は従う者を支え、とこしえに動揺しないように計らってくださる。(旧約聖書・詩編55編23節)

「カスハラ」は保育施設をどう導くのか

前回、ある保育施設の施設長から「特定のご家族からの相談に、スタッフが長時間、そしてほぼ毎日のように対応しているケースがあります。これはカスタマーハラスメントと理解すべきなのでしょうか」という質問を頂いたことを紹介しました。この問いに対する答えは、そのまま「あなたはどうお考えですか」という逆質問になります。

どうしてかといえば、カスタマーハラスメントは一概に規定できないからです。カスタマーハラスメントに該当するかどうかは、その施設の立ち位置で変わってくるのです。

伴走支援として展開されてきた寄り添い支援

子育てというのは、悩みの連続です。そして、悩みが連続するということは、多くの場合、苦しみの連続として理解されるでしょう。一つ一つの出来事に関して一喜一憂するその背後で、少しずつ不安や不満もたまってくるからです。今までの子育て支援は、これらを少しずつ、そして小さなうちに解消することに主眼が置かれていました。「早期発見、早期アドバイス」が基本とされていたことからも、それは明らかです。「気になることは、お気軽にご相談ください」と呼びかけていたことも、その発想からです。

例えば、「熱を出した」「夜泣きがひどい」「いたずらするようになった」といった、ある意味子どもなら必ず通るささいな事柄の相談に乗ることで、子育てにおける親のストレスを解消することが全ての解決案だ、というスタンスだったのです。

受動的では対応できない

しかし、現代の子育てでは、そのような対処だけでは、親の育児ストレスを解消できない時代になってきました。私が体験した具体的な事例を挙げると、「うちの子は発達障害ではないか」という漠然とした不安を抱き続ける保護者がいました。ちょっとでもうまくいかない事柄を見つけては、「発達障害ではないか」と、何度も不安に陥るのです。発達の差は個性として捉えられる重要なものですが、他の子と比べることしかスケールを持たない保護者にとっては、他の子と違うことそのものが強いストレスになっている場合が少なくありません。こうなると、話を聞くだけでは済まなくなります。

この手の保護者の特徴は、「発達障害の子はうまくいけば天才児」という思い込みもあるため、「発達障害でない」と言われても、「発達障害だ」と言われても、永遠にその悩みにとらわれてしまいます。そのため、そういう相談を持ち込む保護者に対しては、いくら相談に乗ったとしても、その場しのぎにしかなりません。当然、施設側にとっては、現場の人を複数回長時間占有されるわけですから、保育に悪影響が出ます。その一方で、保護者側の不安は全方位に噴き出していきます。

どうしてこのようになるのかというと、保護者が子育てに見通しを立てられないからです。また、昔であれば、「親がなくても子は育つ」というざっくりとした子育て観が支配的だったのに対して、現代では「親は良い子育てをしなければならない」という子育て観が支配しているからです。

発達検査は親のチェックポイント?

現代では、さまざまな事柄が規格化されていますが、それは子育てや発達においても同様です。例えば、発達障害は明確な診断基準が設定されています。具体的には発達診断ツールを用いて医学的な判定がなされるのですが、これは言語表現・理解、社会性、生活技術、対人技術、理解力、微細運動、粗大運動などを総合的に評価し、対象児がそれぞれの発達段階において、どれだけ標準値から離れているかで判定する方式を採っています。つまり、それぞれの発達段階にチェックポイントがあるのです。

出生時、1歳6カ月、3歳6カ月、就学前に行われる健診で行政は子どもの発達を把握しますが、保護者の間では、この健診時に自分の子育てが評価されると受け止める流れが広がっています。保護者にとっては、「この時点までにこれをクリアさせなければいけない」というチェックポイントになっているのです。そうすると、早い時期にそれらをクリアさせることが必須と考える保護者が、一定の割合で生じてくるのです。

発達が遅れるという恐怖感とどう向き合うか

現代では、重大な障害や疾病についても、人権の保護に資するという考え方から、全ての情報を開示することが当然とされています。しかし、治療する術のある病気などなら、その治療を受け入れるだけの話ですが、自閉スペクトラム症などになると、多くの保護者は思考が停滞してしまうのが現実です。「わが子の発達が遅れている」ことを知らされた保護者は、それに対処する答えを持っていません。結果、言われるがままに進むか、否定し続けるかのいずれかに振れる場合が多く、施設側は、漠然とした保護者の不安に付き合い続けるしかなくなってしまうのです。(続く)

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◇

千葉敦志

千葉敦志

(ちば・あつし)

1970年、宮城県生まれ。日本基督教団正教師(無任所)。教会付帯の認可保育所の施設長として、保育所の認定こども園化を実施。施設長として通算10年間、病後児保育事業などを立ち上げたほか、発達障害児や身体障害児の受け入れや保育の向上に努め、過疎地域の医療的ケア児童の受け入れや地域の終末期医療を下支えするために、教会での訪問看護ステーション設置などを手がけた。その後、これまでの経験に基づいて保育所等訪問支援事業を行う保育支援センターを立ち上げた。現在、就労支援B型事業所「WakeArena」を立ち上げ、地域の福祉増進を目指している。

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