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保育の再発見

保育の再発見(26)誰も幸せになれない子ども・子育て支援

2024年3月23日17時44分 執筆者 : 千葉敦志
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保育園/保育士/nursery+
※ 写真はイメージです。(写真:FineGraphics)

主を畏れる人は、教訓を受け入れ、朝早く起き主を求める人たちは、主から称賛される。律法を究めようとする人は、これに習熟し、偽善者は、これにつまずく。主を畏れる人は、何が正しいかを見いだし、その正しい行いは、光のように輝く。罪深い者は、批判されることを嫌い、独りよがりな見解を持つものだ。分別のある人は、決して思慮に欠けることなく、高慢な異邦人は、畏れなどみじんも持たない。

よく考えずに何事をも行うな。そうすれば、何をしても後で悔やむことがない。危ない道を歩むな。そうすれば、石だらけの道でころぶことはない。なだらかな道だからといって気を許すな。お前の子供たちからも目を離すな。何事をするにも自信を持て。これも掟(おきて)を守ることなのである。律法を頼みとする人は、掟に注意を払い、主を信頼する人は、生活に困ることがない。(旧約聖書続編・シラ32章14~24節)

生き残り戦略の終焉が見え始めた

第20回でも触れたように、多くの保育施設は少子化の中、「選ばれる施設に」を合言葉に高ブランド化を追い求め、「生き残り戦略」という経営にシフトしてきました。そうした施設は、「水泳やサッカー、英語などを保育に導入しましょう」「園バスを導入しましょう、園バスはキャラクターバスがいいです」「建物をおしゃれな感じにリフォームしましょう」といった、安易な経営コンサルテーションの提案を採用してきました。

しかし最近では、それも一時しのぎでしかなかったことが明らかになってきています。それを知ってか、幾つかの自治体では、保育施設やその運営法人に対して、事業を継続する意思の有無や事業変更、新事業の展開などについて尋ねるアンケートを取り始めたと耳にしました。もはや待ったなしの状況であり、生き残り戦略の終焉(しゅうえん)が見え始めているのです。

30年前には分かっていたこと

このことに気付き、準備をしてきた多くの保育施設は、定員の引き下げを図るなどしながら待機児童解消の名の下に実施されたさまざまな政策に対応することで、収入を何とか支えてきました。しかし、そうして耐えてきた経営も、もはや泥沼の感が拭えなくなってくれば、日本の保育施設はこれから一体どうなるでしょうか。

例えば、内部留保として現時点で1億円を蓄えている保育施設ならどうでしょうか。残念ながらそれでも、これまでと同じ保育施設として生き残っていくことは難しいと言わざるを得ません。1億円といえばすごい額のように思いますが、適切な定員運営をしている保育施設でも年間1億円ぐらいの会計規模ですから、賃上げ圧力にさらされ、圧倒的な人出不足に悩まされながら、数年のうちに内部留保を全て食い潰してしまうでしょう。

誰もが悩み苦しんでいる

この事実が見えてきた保育現場の職員は悲惨です。自分はいつまでこの職場に残っていられるのだろうかという不安も頭をよぎるでしょう。結果を出さなければいけないプレッシャーや競争心が頭をもたげ始めると、今まで維持されていた職員間のチームワークも希薄なものになっていきます。以前は、「園長以外みんなヒラ」という横型のガバナンスが協調的な保育施設運営をつくり出していましたが、国の制度変更によって縦型のガバナンスに強制移行させられた影響も大きく作用しています。私が相談を受ける保育施設では至るところで分断や疑心暗鬼が見え隠れしています。

世の中を見回せば、保護者、保育者ともに負担ばかりが増し、子育てや保育を楽しむ余裕さえ奪われていると思われる事例を目にするようになりました。ひどい場合には、子どもたちが保育職による代理ミュンヒハウゼン症候群(第24回参照)の対象にされたり、虐待や性犯罪の対象となり、事件として明るみに出たりする事例が増えてきました。今後、こうしたことはさらに増え、悪質化していくことになるでしょう。

アマチュア扱いされる保育職

さらに、今まで当たり前だった着替えやオムツ交換、子どもとの交流などにもさまざまな制約が付くようになり、おまけに障害福祉や医療との連携が持ち込まれるようになってくると、保育職はアマチュア扱いされ、つまはじきにされる事例も見られるようになってきました。こうした状況に、特に技術や経験が豊富な年配の保育職ほど傷つき、悩んでいる状況を見受けます。技術や経験が浅い保育職は保護者から警戒され、年配の保育職はその経験や技術を否定され、保育そのものの質は目を覆うべくもないほどに低下しています。業界や職位のパワーバランスのみによって保育が決定され、子どものための意見は封殺されています。

多くの保育職が子どもたちの統率に専念せざるを得ず、抑えが効かなければ批判される恐怖心に襲われます。こういう状態になっている保育職と面談をすると、突然目から大粒の涙がこぼれ落ちてくることがあります。こうなってくると話はつらくなります。40人弱いる職員のうち毎年10人前後の退職者が出るようになり、最後には園長の右腕たる主幹まで辞める事態に頭を抱える保育施設もあります。施設長の「給料も上げ、仕事量も減らしたのに、職員がどんどん辞めていく」という嘆きが耳に残ります。

この先にある世界は

この先にある世界は何かと問われれば、これまで考えてきたように、出生数が増えず、横の広がりが見込めない以上、子どもの年齢に応じて、子どもと保護者に継続的に関わっていくことが求められていくでしょう。一人一人に出産前から関わり始め、ゆりかごから個々の子育てまでを支援する「総合保育施設」とでもいうべき施設像を模索するしかないと私は思っています。(続く)

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◇

千葉敦志

千葉敦志

(ちば・あつし)

1970年、宮城県生まれ。日本基督教団正教師(無任所)。教会付帯の認可保育所の施設長として、保育所の認定こども園化を実施。施設長として通算10年間、病後児保育事業などを立ち上げたほか、発達障害児や身体障害児の受け入れや保育の向上に努め、過疎地域の医療的ケア児童の受け入れや地域の終末期医療を下支えするために、教会での訪問看護ステーション設置などを手がけた。その後、これまでの経験に基づいて保育所等訪問支援事業を行う保育支援センターを立ち上げた。現在、就労支援B型事業所「WakeArena」を立ち上げ、地域の福祉増進を目指している。

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