Skip to main content
2022年6月27日20時00分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

世界の仲保者 穂森幸一(157)

2020年5月16日16時02分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

キリストは、私たちのためにのろわれたものとなって、私たちを律法ののろいから贖(あがな)い出してくださいました。なぜなら、「木にかけられる者はすべてのろわれたものである」と書いてあるからです。このことは、アブラハムへの祝福が、キリスト・イエスによって異邦人に及ぶためであり、その結果、私たちが信仰によって約束の御霊を受けるためなのです。 (ガラテヤ3:13、14)

多くの歴史書はそのまま文字通りに受け取れないケースが多いといわれます。それは時の権力者によって都合のいいように書き換えられ、削除されることがあるからだそうです。他の歴史書との比較や考古学的見地から検証されることもあります。また神話や民話の中に思いがけない真実が隠されていることもあります。たとえ教科書に書かれていることでも、文字通りに受け取らないほうがいい場合もあるかもしれません。

教科書では聖徳太子は仏教を日本に取り入れ、広めた人になっていて、仏教徒の代表みたいな扱いになっています。実は、古代日本で生まれた古神道は、ユダヤ教の影響を受けているといわれます。原始キリスト教徒も早い段階で日本に来ていて神社で布教が行われていたとの説があります。一方、シャカ仏教もインドでトマスの説く原始キリスト教に影響を受け、従来のものとは根本的に異なる大乗仏教となり、中国、日本に伝播していったと見ることもできます。聖徳太子の時代に日本に伝わったのは大乗仏教です。このように見ると、当時の日本にあっては神道、仏教、古代キリスト教という3つの宗教が平和的に共存していたと考えることもできます。一説には、聖徳太子は原始キリスト教徒だったともいわれます。仏教と神道の勢力争いがあったというのは後の時代の付け足しで、政治家の権力争いを宗教紛争のように装ったのではないかと思います。

聖徳太子は法隆寺を建立したといわれますが、現存の法隆寺は太子の建てたものではありません。太子自身の建てたものは法隆寺の隣に遺構だけが今日でも残っています。また、太子の死因は天然痘説が有力ですが、政治的陰謀により暗殺されたとの説もあります。実際に、その後一族は滅ぼされ、太子の建てた巨大な建造物も自宅も破壊されました。太子の呪いを封じ込めるために自宅跡に建てられたのが現存の法隆寺だったということも考えられます。

これは近世の出来事で歴史の書き換えではありませんが、内村鑑三は仏教界では仏教徒として伝えられています。この話を聞くと多くのクリスチャンはどうして仏教はそういううそをつくのかと反論します。私は仏教の僧侶と話をしてみて、その謎が解けました。内村鑑三は偉大なクリスチャンです。しかし無教会信者であり、どこの教会にも所属していませんでした。遺族はお寺の墓地に埋葬したのです。お寺の墓地に埋葬され、納骨しますと仏教徒として扱われるということでした。

歴史の表舞台に華々しく生きる人もあれば、裏社会でひっそりと生きていく人もいます。また、歴史の狭間の中でまるで存在していないかのように忘れられていく人々もいます。奈良時代から昭和初期までサンカと呼ばれる山岳漂流民が存在したといわれます。運動能力に優れ、鋭い眼光をしていたが、穏やかな性格で一般市民に危害を加えるようなこともなく揉め事も起こさなかったといわれます。指導者がいて統率のとれた行動をしていたそうです。ただ彼ら同士で語るときは異なる言語を用いていて、彼らの実情を知ることは難しく謎の集団と呼ばれていました。山の中で籠を作っていてそれで食料品や日用品と交換していたようです。また、時には川魚を採ってきて米と交換していました。

豊臣秀吉は農民の子として生まれたが太閤にまでなった立身出世のお手本みたいにいわれます。実は、農民の子ではなく、サンカの出身なのではないかという説があります。サンカは土木工事や建築にも優れた才能を持っていたそうです。秀吉が一夜城を造ったとか3日で要塞を築いたとか伝説があります。上流の地で木を伐り、加工して川をいかだにして下り、プレハブ工法のようにすれば一夜城も夢ではなくなります。そのような発想はサンカとして生きてきたから生まれたのではないかと想像されます。信長が本能寺で明智光秀の謀反にあったとき、秀吉は中国地方で毛利氏と戦っていましたが、和平を結び、中国大返しと呼ばれる早業で京都に帰ってきます。山岳の民としての業を生かしたのではないかと思います。

このサンカは江戸時代も存続しますが、明治になったときは20万人ほどいたといわれます。江戸から明治に移る混乱期に相当数一般社会に入り込んだのではないかといわれます。昭和20年には1万人残っていたみたいですが、そこで完全に溶け込みます。戦時中、空襲で役所が焼けますと、戸籍が消滅してしまいます。住民から申し出により戸籍を再現しますが、ほとんどが検証されることもなく、住民が言うままに作成しましたので、この時期に完全に溶け込めたと思います。

古代日本に渡ってきた渡来人の中にかなりのユダヤ系の人々が含まれていたとの説があります。彼らは優れた技術を持っていたので、とても重宝され、天皇に仕えるような高い地位に就く人もいました。ほとんどの渡来人は日本の社会に同化吸収されましたが、どうしてもなじむことのできない人々もいたのではないかと思います。そのような人々がサンカとなり、日本の山岳信仰や巨石信仰を生み出していったのではないかと想像すると、歴史のロマンを感じるのは私だけでしょうか。歴史の裏の存在でありながら、日本の文化に影響を及ぼしています。

この日本の国は世界の中でも宗教対立を避ける知恵を持っている稀有(けう)な存在だと思います。イスラム教徒とキリスト教徒の対立に仲保者となれるのは、アブラハムの祝福を受け継ぐ日本人だと思います。イスラエルはエルサレムの黄金のモスクの立つ所に第三の神殿を建てようともくろんでいます。建設資材の用意はすべて終わっているといわれます。そのまま突き進めれば大きな紛争になり、戦争の引き金になるかもしれません。しかし、日本の宗教者が間に立ち、ユダヤ教の神殿もイスラム教のモスクも仏教の祈りの施設も含む宗教記念館として建設すれば平和的に解決できます。

日本は飛鳥、奈良時代から宗教の融和と平和を実現しています。奈良の大仏が造られたときも、疫病がまん延して人々の安寧を祈るために建造に取り組んだといわれます。その時に建設資金を援助し、銅の鋳物師など技術者を派遣したのが宇佐神宮だったのです。だから仏教と神道は対立していたのではなく助け合っていたのだという歴史の証明になります。素晴らしい歴史遺産を持つ日本人だからこそ、世界の仲保者として立っていけるのではないかと思います。

※古代日本とユダヤ人との関係に関する本コラムの内容は、あくまでも筆者の個人的な見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。

<<前回へ     次回へ>>

◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 平安を与える計画 穂森幸一(156)

  • シルクロードの主役 穂森幸一(155)

  • とりなしの祈り 穂森幸一(154)

  • 荒らす憎むべき者 穂森幸一(153)

  • 老人の展望 穂森幸一(152)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米連邦最高裁「ロー対ウェイド」判決覆す、中絶の是非は各州の判断へ

  • 神様のご計画の中を歩んでいるか 加治太郎

  • 癒やしの信仰を拡大させよう 万代栄嗣

  • 沖縄復帰50年 NCC、カトリック正平協が「沖縄慰霊の日」に声明、談話

  • ルカ福音書を読む(11)「してほしいことを人にもしなさい」―新約聖書の黄金律― 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、新議長にバート・バーバー牧師 1期で議長交代は数十年ぶり

  • 無料で日用品や散髪、ネイルアートなど提供 教会でウクライナ避難民支援イベント

  • 方言訳みことばポストカード、新たに「三河弁訳」登場

  • スマホが動くのも量子力学のおかげ? 東工大名誉教授を講師にサイエンスカフェ

  • 壊れやすい土の器に宝が! 菅野直基

  • 米連邦最高裁「ロー対ウェイド」判決覆す、中絶の是非は各州の判断へ

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(3)子ども8人のビッグダディ

  • ルカ福音書を読む(11)「してほしいことを人にもしなさい」―新約聖書の黄金律― 臼田宣弘

  • ハンガーゼロ、西南学院大が包括連携協定締結

  • 神様のご計画の中を歩んでいるか 加治太郎

  • スマホが動くのも量子力学のおかげ? 東工大名誉教授を講師にサイエンスカフェ

  • 癒やしの信仰を拡大させよう 万代栄嗣

  • バチカン、33年ぶりの組織再編 「福音宣教省」が筆頭省に

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(2)教会は地方創生の鍵

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • 4K映像で再び劇場に!「ショーシャンクの空に」 キリスト教的世界観をベースに描き出された希望の寓話

  • 必要なのは「キリストの基礎知識」 国分寺の教会が無料のオンライン聖書講座

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(3)子ども8人のビッグダディ

  • 【ペンテコステメッセージ】衰退し続ける教会の起死回生の決定打としての聖霊 手束正昭

  • ロシア正教会モスクワ総主教庁、渉外局長のイラリオン府主教を解任

  • ラムゼイ・ハント症候群告白のジャスティン・ビーバー「イエス様が僕と共にいてくれる」

  • トルコで巨大な地下都市跡発見、最大7万人居住 迫害下の初期キリスト教徒らが建設か

  • ニューヨーク便り(6)米国の大学で学びながら考えた「日本でクリスチャンが少ない理由」

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(2)教会は地方創生の鍵

編集部のお勧め

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • 被害者が加害者になる連鎖を断ち切るには? 「記憶の癒やし」のラプスレー司祭が講演

  • 必要なのは「キリストの基礎知識」 国分寺の教会が無料のオンライン聖書講座

  • 教会でウクライナ支援コンサート、現地で難民支援するハンガーゼロのスタッフが報告

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.