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シルクロードの主役 穂森幸一(155)

2020年4月16日09時57分 コラムニスト : 穂森幸一
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関連タグ:穂森幸一

「その時、――主の御告げ――わたしはイスラエルのすべての部族の神となり、彼らはわたしの民となる。」主はこう仰せられる。「剣を免れて生き残った民は荒野で恵みを得た。イスラエルよ。出て行って休みを得よ。」(エレミヤ書31:1、2)

このエレミヤの預言は、北王国イスラエルのアッシリア捕囚、南王国ユダのバビロニア捕囚の後で示されたものです。10部族は消滅して2部族だけ残ったなどと書かれていないのです。神はイスラエルのすべての部族の神であり、すべての部族は神の民になると宣言されています。「失われた10部族」などと言われますが、決して失われてはいないのです。

今から2700年前に北王国イスラエルはアッシリアに滅ぼされていますが、大半の人は母国を離れて東を目指します。自分の国を失ったユダヤ人が生きる道は交易しかありませんでした。シルクロードと呼ばれる交易ルートはユダヤ人が開拓したものでした。陸のシルクロードと海のシルクロード(スパイスロード)がありました。そして一部はシルクロード沿いに定着していきました。中にはインド、キルギス、ウィグル地区、中国の山岳地帯、ミャンマーで少数民族として生活圏を築く人々もいました。これらはいずれも日本人とそっくりといわれる人々が住んでいる所です。

特にキルギスには海幸山幸の神話が伝わっていて、自分たちは山幸で日本人は海幸で、2つの国は兄弟という伝説があります。日本人がキルギスに行ってもすぐに溶け込めるそうです。ユダヤ人は日本へは陸と海の2つのルートからやってきています。シルクロードはローマから奈良までつながっていた時期もあります。シルクロードの終点は奈良だったのです。

国家の基盤を失ったユダヤ人にとってシルクロードは生活の拠点になります。ユダヤ人以外の民族は地域の神々を拠り所にして生活していましたので、遠くの地へ旅していくのは不安でした。ところがユダヤ人は天地を支配される唯一神を信じていましたので、地球上どこでも生きていくことができました。複数の国家間を行き来しますので、語学の達人になりました。幼児期から複数の言語を話す人は右脳と左脳を同時に使うことになり知能指数が上がるといわれています。ユダヤ人は複数の言語を使いこなせるというだけでなく、アジア各国の文字の成立にも寄与しています。私は中国の漢字や日本の平仮名やカタカナにもユダヤ人が関与していると思います。

また、国家という後ろ盾がない人々は知恵を使って生き抜いていかなければなりませんので賢くならざるを得ないことになります。世界の金融家、芸術家、科学者、ノーベル賞受賞者の中にユダヤ人が多いというのはこのような歴史的な背景があるのかもしれません。

最近、グローバリズム精神という言葉が用いられていますが、国家間を超越したグローバリゼーションは、シルクロードの中で生き抜いたユダヤ人から生まれたのではないかと思います。国家を超越しながら常に自分は何者であるかを考えなければならない状況でアイデンティティーも高まっていたのではないかと思います。そして金融資産を拠り所としなければならなくなり、最終的には世界の金融を支配するようになったのではないかと思います。

日本に渡ってきたユダヤ人は日本文化の基礎となる技術を携えてきます。各地を旅しながら言語だけでなく、技能も身につけていました。養蚕、機織り、牧畜、酒造、土木、木工、石工、銅の精錬、加工などです。古墳の建設や治水工事にも寄与しています。日本の伝統的な宮大工の技能も渡来人であるユダヤ人が伝えました。日本神道の形成にも寄与していますので、神社の中にユダヤ教の名残があります。しかし、日本の持つ同化吸収という独特の文化の中で日本人と一体となりユダヤらしさはほとんど感じられません。私たちが日本独特の習慣と思っているものの中にユダヤと共通のものが少なくありません。例えば、清めの塩、悪鬼を払うための豆まき、神社で参拝の時、手を叩いてお辞儀するというのも共通しています。

先日、テレビを見ていましたら、忍者の里ということで伊賀と甲賀が紹介されていました。その時に、忍者屋敷の方が忍者の先祖は、修験者、山伏だと話していました。山伏は額に兜巾をつけていますが、これは正統派のユダヤ教徒が額につけている聖句の箱とそっくりです。ほら貝を吹きますが、ユダヤの角笛と似ています。

映画に出てくる忍者は黒づくめで特殊な忍術を使うとか、身軽さと武術が強調されますが、本当の働きは諜報活動です。国々を行き来していたユダヤ人は莫大(ばくだい)な情報を持っていましたので、諜報活動にはうってつけだったのです。日本の忍者もユダヤから来ているといいますと意外ですが、シルクロードの産物の一つかもしれません。

ユダヤ式諜報活動を取り入れていたのが、幕末の薩摩藩です。越中富山の薬売りに密貿易で手に入れた漢方薬を卸していました。そして薩摩組という薬売りの組織をつくり、全国の情報を入手していました。情報戦において先手を打ち、幕府改革と明治維新をリードしたのです。島津家の家紋は十字であり、ユダヤ系秦氏の子孫との説もあります。

日本の中にすっかり溶け込んでしまって影も形もなくなったように思えるユダヤの部族ですが、「わたしはすべての部族の神であり、彼らはわたしの民である」という聖書の言葉は生きています。神は日本の地に住むすべての民を聖別し、神の働きのために用いようとしておられると思います。

わたしの民よ。わたしに心を留めよ。わたしの国民よ。わたしに耳を傾けよ。おしえはわたしから出、わたしはわたしの公義を定め、国々の民の光とする。わたしの義は近い。わたしの救いはすでに出ている。わたしの腕は国々の民をさばく。島々はわたしを待ち望み、わたしの腕に拠り頼む。(イザヤ書51:4、5)

※古代日本とユダヤ人との関係に関する本コラムの内容は、あくまでも筆者の個人的な見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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