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老人の展望 穂森幸一(152)

2020年3月5日11時13分 コラムニスト : 穂森幸一
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ヨシュアは年を重ねて老人になった。主は彼に仰せられた。「あなたは年を重ね、老人になったが、まだ占領すべき地がたくさん残っている。」(ヨシュア記13:1)

医療関係者から聞いた話ですが、将来、医療が進歩してすべての病が克服できるようになったら、人間の寿命は120歳まで伸びるだろうといわれています。しかし、どんなに医学が進んでも120歳を越えることはあり得ないだろうといわれます。それは、人間の体がそのように設計されているからだというのです。これは聖書の記述と符合します。「それで人の齢は、120年にしよう」(創世記6:3)という神の言葉が記されています。

今までは「人生100年」という言葉が用いられていましたが、これからは「人生120年」という言葉に変わるかもしれません。人生120年で考えると、60歳や70歳はまだまだこれからということになります。

鹿児島の高齢者カフェでウェイターとして働いている90歳の男性はとても元気な方で、仕事が休みの日はボランティアで介護のお手伝いをしています。90歳の方に介護してもらう70歳代80歳代の方々はとても恐縮されるそうです。

これはロシア正教会の司祭に聞いた話なのですが、ロシアに70歳で伝道者として献身した方がいらっしゃるそうです。それまではごく普通の仕事をしておられたのですが、70歳になった時、神の召命を受けて、突如献身されました。ところがこの方の働きはとても素晴らしくて、普通は30年かかる宣教の働きを3年で成し遂げ、さらにアフリカの地まで宣教に出掛けたというのです。

ある脳科学者が話していたことなのですが、「人間の脳は寿命を制御する働きがある」というのです。心のどこかで自分はもう十分に働いたとか、やるべきことをやったとか、もうこれくらいでいいだろうという思いがあれば、脳が自動的にブレーキをかけ、細胞の働きを低下させてしまい、結果的に寿命が縮まってしまうのです。しかし、主なる神は「あなたは年寄りになったが、まだやるべき仕事が残っている」と仰せられます。

ただ長寿社会になると、年金が破綻するとか福祉の限界があるとかいう議論がなされます。そのような議論に耳を傾けていると、早く寿命を全うしたほうが世のため、人のためになるのかと感じてしまいます。そのようなことはないと思います。神様が年寄りでもやるべきことはあると仰せられたのですから、解決の道は必ずあります。

年金に頼るのではなく、自分にできる仕事をしながら生きていけるのであれば、年金は破綻しません。年をとれば体力が落ちるとか、判断力が鈍るとか、視野が狭くなるとか肉体的な欠陥を指摘する人もいます。ロボットスーツを活用すれば体力の問題は解決します。またAIを活用すれば判断力や視野を簡単に補うことができます。年寄りの車の運転も免許返納ではなく、自動運転の活用につなげていけば問題は克服できるはずです。年寄りが肉体的に衰えることはまぎれもない事実です。しかし、年を重ねていけばこその経験や知識を蓄積できます。個人的データベースは社会の財産として活用できるはずです。

最近はパソコンで文章を書くことが当たり前になってきています。紙に自分の手で文章を書かなくなったせいか、いざ手書きで書こうとすると、時々漢字を忘れてしまって全く書けないという事態に直面し、慌ててしまうことがあります。「その時はスマホで確認したらいいじゃないですか」と勧めてくださる方がいて納得したことがあります。

年寄りになったというだけで社会のお荷物扱いされて生きづらくなり、老人の自殺率が高いというのはあってはならないことだと思います。すべての世代が調和して助け合う社会こそが温もりのある共同体を生み出します。

あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。わたしは主である。(レビ記19:32)

私たちの国の文化、芸術、伝統のすべてが世代間の継承によって育まれ、守られてきました。年寄り世代にとって大切なことは、自分の経験と知恵を次の世代にバトンタッチしていくことです。

私は日本の文化を誇りに思っていますが、これは長い歴史の中で脈々と受け継がれてきたものです。私が受けた戦後の教育の中では、日本の歴史を否定し、負の面ばかり強調するような傾向も見られました。自らの歴史の学びを軽んじて外国にばかり目を向けてもいいことはありません。

古代から多くの人々がシルクロードを通して日出る国を目指してきました。その中にはユダヤ人もペルシャ人もシリヤ人も含まれていました。日本の社会は同化吸収の文化がありましたのですべてを受け入れ、すべての渡来人は日本人になりました。他民族国家でありながら、まるで単一民族と思われるほどに一つにまとまっていきました。この国の良き伝統は、年寄りを尊重する社会を築こうとするときに生きてくると思います。

神よ。あなたは、私の若いころから、私を教えてくださいました。私は今もなお、あなたの奇しいわざを告げ知らせています。年老いて、しらがになっていても、神よ、私を捨てないでください。私はなおも、あなたの力を次の世代に、あなたの大能のわざを、後に来るすべての者に告げ知らせます。(詩篇71:17、18)

我が国の文化の中に先祖たちの痕跡を見ることができ、その苦闘や偉大さを感じることができます。先祖たちがいて、自分たちの世代があり、次の世代へと受け継がれていきます。自分たちの世代で実現できなかった夢も後世で開花します。歴史の流れの中で、神を信じ、未来を信じ、自分の走るべき行程を走ることができます。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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