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分裂の悲劇から祝福へ 穂森幸一(148)

2020年1月9日12時30分 コラムニスト : 穂森幸一
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そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。(ローマ5:3、4)

イスラエルの民は、エジプトで奴隷化され圧制に苦しんでいましたが、神の介入により出エジプトが実現します。モーセに導かれて出エジプトしますが、シナイ半島の砂漠を40年間さまよい、鍛錬の時を経て、ユダヤ教の基礎を形成していくことになります。信仰に目覚めた民は、モーセの後継者となったヨシュアに率いられて「乳と蜜の流れる国」を目指します。

約束の地に定住した神の恵みを堪能したと思います。肥沃なメギド平原は穀倉地帯としてイスラエルの民を養って余るものがありました。また、この地は神の祝福が注がれていて、果実も他所に比べて倍以上の実りとなりました。とても住み心地の良い所となります。

やがてイスラエルは士師時代を経て王国へと移行し、サウル、ダビデ、ソロモンと王朝が確立し盤石の体制を整えていきます。しかし、ソロモン時代に宗教政策に誤りがあり、後世に禍根を残すことになります。そして、ソロモン王の死後、北王国イスラエルと南王国ユダに分裂します。

北王国はメギド平原もあり、産業も盛んな地域で経済的に潤っていましたが、宗教的堕落が続き、偶像崇拝がはびこります。南王国ユダは山岳地帯と丘陵地帯が大部分で産業も盛んではありませんが、宗教都市エルサレムがあります。信仰的には衰退と隆盛を繰り返します。

2つに分裂していますが、行き来はあったようです。北王国と南王国共同で敵国に対処したこともありますし、北王国の王の系統が途絶えたとき、南王国から王を迎えたこともありました。信仰的な理由から、北王国から南王国に移り住んだ住民もあったようです。ユダ族とベニヤミン族だけでなく、他の部族も混ざっていたようです。

南王国ユダでは、神に忠実でない王の時にもダビデに免じて許された経過もありました。北王国は信仰的には最悪の状況でありながらも、最高の預言者といわれるエリヤが遣わされています。どんな状況でも見放さない神の憐れみを見ることができます。

しかし、最終的には神の懲らしめがあり、まず北王国イスラエルがアッシリアに征服され、指導者層を中心にアッシリア捕囚が行われます。アッシリア王の狙いは、北王国イスラエルの国土だったといわれます。ですから指導者層を捕囚し、アッシリアに連れて行き、二度と反逆できないようにし、他民族を強制的に北王国イスラエルに移住させ、アッシリアの高官に統治させて、歯向かうことがないようにします。奴隷としても魅力は感じなかったようで、一部はバビロニアに連れて行ったりしています。また中には国外追放になった人もいたようです。残りの10部族の人たちは、母国に帰還する望みが完全に断たれましたので、東のルートを目指すしかなかったのではないかと思います。

いくら宗教的に堕落していたとはいえ、神の選民イスラエルです。捕囚先で目覚め、信仰を復活させていったのではないかと思います。

後に南王国ユダはバビロニアに占領され、バビロニア捕囚が行われます。バビロニアの場合はユダの奴隷化が目的でしたので、連れ帰って、苦役に服させています。その50年後にペルシア王クロスがバビロニアを征服し、ユダヤ人を解放しています。帰還したユダヤ人たちは一丸となって母国再建を図り、イスラエルと名乗っています。北も南もなくイスラエルとして一つになっています。

わたしはほんのしばらくの間、あなたを見捨てたが、大きなあわれみをもって、あなたを集める。怒りがあふれて、ほんのしばらく、わたしの顔をあなたから隠したが、永遠に変わらぬ愛をもって、あなたをあわれむ。(イザヤ54:7、8)

祖国から完全に追放された10部族の人々は、ある人が言っているように消滅したわけではありません。信仰的に覚醒したディアスポラ(離散者)になったのです。シルクロード沿いに拡散し、一部は中央アジア、インド、中国まで到達します。ヤーウェ信仰とユダヤ文化を伝えていきました。後にエルサレム陥落の時に、原始キリスト教徒が離散してくる時に備えて下地を作ったのではないかと思います。

原始キリスト教はネストリウス派としてすごい勢いで広まり、中央アジアや中国でも宣教しています。一時は西欧のキリスト教徒よりも勢力が大きかったといわれます。インドでは小乗仏教が大乗仏教として変化していきますが、これは原始キリスト教の影響を受けたためといわれます。キリスト教の内容を仏教用語に置き換えたのが大乗仏教だという説もあります。阿弥陀仏はキリストのことであり、大日如来は父なる神のことを指しているといわれます。新約聖書の教えが法華経の中に取り込まれているともいわれます。インドは使徒トマスが宣教に赴いており、福音書の一部は早い段階でインドに持ち込まれています。

原始キリスト教徒かユダヤ人が日本を訪れたという痕跡はあるということで、日本国史学会の方々も注目しているといわれます。ペトログラフ(岩文字)や埴輪、発掘される木簡や言語上の類似点、あるいはDNA上の相似点などが拠り所になっています。古代の悲劇が祝福に変わり、古代日本にも影響を及ぼしていたと想像するのは、とてもワクワクするロマンではありませんか。

神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(ローマ8:28)

※古代日本とユダヤ人との関係に関する本コラムの内容は、あくまでも筆者の個人的な見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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