Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

神の隠された計画 穂森幸一(151)

2020年2月20日21時38分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。(創世記12:1〜3)

イスラエル聖地旅行の機会にエジプトを訪れたことがあります。幼子モーセが葦の籠に入れられてナイル川に流されましたが、エジプトの王女に拾われました。その拾われた地点に立つというユダヤ教の会堂を訪問しました。川の流れは長い歴史の中で何度も変わっているようで、現在地は川岸から随分離れていました。

その会堂の中で示されたことは、歴史の流れの点と線を結び合わせることで、隠された神様のご計画が見えてくるのではないかということです。

モーセが生まれる頃は、エジプトの宰相であったヨセフの時代より400年ほどたっていて、ユダヤ人への迫害も厳しくなっていました。ユダヤ人の人口が増えるのを恐れたパロは、ユダヤ人の男の子が生まれたら殺すように助産婦に命じます。それでも従わないので、ナイル川に投げて殺すように命令を下します。(出エジプト記1章)

エジプト王パロの理不尽な命令のために、実際に被害に遭った子どももいたでしょうし、嘆き悲しむ家族も少なくなかったと思います。あるレビ族の家庭にも悲劇が訪れようとしていました。男の子が生まれましたが、隠して育てていました。とうとう隠し切れずにナイル川に流しますが、エジプトの王女に拾われ、養子となり、産みの母親が乳母として育てるという奇遇になったのです。すべては神のご計画なのですが、モーセ誕生の裏で多くの幼子の命が犠牲になっています。

エジプトのユダヤ人会堂の周りを歩き回っていると、もう一つの歴史上の事実が示されました。幼子イエスはベツレヘムで誕生しましたが、ヘロデ大王はベツレヘムで生まれた2歳以下の子どもたちを殺すように命令し、「女性たちの泣き叫ぶ声が響いた」と記されています。マリアとヨセフは神様のお告げによってエジプトへ逃れたと聖書のマタイ福音書にあります。イエス誕生の裏で大きな悲劇があったのです。このこともモーセの時と非常に似ています。

マリヤとヨセフが幼子イエスと共に生活したのは、モーセ記念会堂の近辺だったのではないかと言われています。モーセの時代に、この会堂の付近はユダヤ人の集落でした。そして、出エジプトの時に脱出しないでエジプトに残ったユダヤ人もいたのではないかと推測されます。彼らはそのままユダヤ人街を引き継いでいったのではないかと思います。そのおかげでマリアとヨセフの受け入れ先があったわけですから、隠れた神の備えと言ってもいいのではないでしょうか。そして、今日でもユダヤ人街は存続しています。その会堂を訪ねると、3500年前と今の時代がつながるのを体感できるようです。

神様はアブラハムに祝福を約束され、その子孫が祝福されること、またその祝福は地上のすべての部族に行き渡ることを約束されました。この中に大和民族が含まれることは言うまでもありません。

信仰の父と呼ばれたアブラハムは立派な人ではありましたが、完全無欠な人ではありませんでした。弱さも抱えていましたが、信仰により支えられていました。エジプト王の前でも族長アビメレクに対しても、自分の妻を妹と称して保身に走りました。しかし、彼の姑息な手段の中でも主なる神は守り、支えてくださいました。その結果、アビメレクはアブラハムに「あなたが何をしても、神はあなたとともにおられる」(創世記21:22)と告げています。たとえ失敗しても、最終的には神が支えてくださるということを周囲が認めていたことになります。

南王国ユダが罪を犯したときには、彼らの先祖ダビデの信仰の故に彼らを赦(ゆる)し、守るということを神は宣言しておられます。また、彼らの父祖アブラハムとの約束により彼らを守るという宣言もあります。

北王国イスラエルも南王国ユダもアブラハムの子孫です。南の2部族だけが救い出され、北の10部族は行方不明となってしまったのは、北の罪が南の罪よりも重かったからだという説明は納得がいきません。憐れみに富む神は必ずアブラハムの子どもたちを捜し出し、回復させてくださるはずだと思うのは間違いでしょうか。

北王国イスラエルがアッシリアに滅ぼされた後、一部の人々は東を目指し、流浪の旅を続け、最終的には日出る国に到達し、そこに王朝を築こうとしたというストーリーは、今までは妄想の世界だと言われていました。しかし、考古学的発掘や国史の研究などよって単なる夢物語ではないということが証明されてきています。

私の足は神の歩みにつき従い、神の道を守って、それなかった。(ヨブ記23:11)

なぜ、日本神道というのでしょうか。「神の道」という言葉と神道は、偶然の一致なのでしょうか。ある宮司さんが「神道は言葉ではなくかたちで教えを伝えてきたので、いわゆる宗教とはジャンルが違う」というようなことを話されたのを聞いたことがあります。神社のかたちやしきたり、皇室の行事などはユダヤ教のしきたりと共通性があります。

日本では道という言葉にこだわります。精神的に極めていくものにはすべて道がつきます。華道、茶道、柔道、剣道などです。ある仏教の研究家の話によれば、昔は仏教も仏道と呼んでいたといわれます。サビエル渡来のとき、キリスト教に合わせて仏教に変えたといわれます。ユダヤでも道にこだわり、ユダヤ人クリスチャンはキリスト教と呼ばずにヨシュア(イエス)の道という表現をしています。

神様は北王国の10部族を消滅させられたのではなく、東の国々に散らされ、ユダヤ文化を広め、やがて来るべき時に備える隠されたご計画があったとしたらどうでしょうか。AD70年にローマ帝国によってエルサレムは陥落しましたが、2千年後にイスラエルという国家が再建されました。いろいろな人為的な思惑や国家間のあつれきもあったかもしれませんが、アブラハムが目指した約束の場所に国家が再建され、散らされた人々が集められ、失われたヘブル語まで復活し、日常語として使われているのは紛れもない奇跡です。失われた10部族の役割とその子孫たちの使命が明らかになるのも近いのではないかと思います。神は私たちをアブラハムの子として愛し、私たちがどういう状況であっても共にいてくださるという恵みを忘れてはなりません。

※古代日本とユダヤ人との関係に関する本コラムの内容は、あくまでも筆者の個人的な見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。

<<前回へ     次回へ>>

◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート

関連記事

  • 異文化を受容する土壌 穂森幸一(150)

  • 信仰のルーツ 穂森幸一(149)

  • 分裂の悲劇から祝福へ 穂森幸一(148)

  • サムライの虎の巻 穂森幸一(147)

  • 今も続くマサダ魂 穂森幸一(146)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.