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クリスマス

今年200歳を迎えた「きよしこの夜」 知っておきたい5つのストーリー

2018年12月26日23時32分
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関連タグ:クリスマスオーストリアカトリック教会米国中国国連教育科学文化機関(ユネスコ)
今年“200歳”を迎えた「きよしこの夜」の5つのストーリー+
1818年のクリスマスイブに「きよしこの夜」が初めて歌われたとされる聖ニコラス教会の跡地に立つ「サイレントナイト(きよしこの夜)教会」=2005年12月3日

誰もが知るクリスマスキャロル「きよしこの夜」が、オーストリアの教会で最初に歌われてから今年で200周年を迎えた。

原詩は1816年、ヨーゼフ・フランツ・モール(1792〜1848)というカトリックの司祭によって書かれ、その2年後に、オルガン奏者で小学校教師のフランツ・クサーバー・グルーバー(1787〜1863)が曲を付けた。

それ以来、「きよしこの夜」は何百もの言語に翻訳され、無数の聖歌隊や多くの著名な音楽家によって演奏されてきた。その中には、スティービー・ニックスやテンプテーションズ、シーロー・グリーン、エルビス・プレスリーらがいる。

本記事では、この不朽の名作にまつわる5つの事柄を紹介したい。作者のルーツや「中国のきよしこの夜」と呼ばれている曲、またユネスコの無形文化遺産登録などだ。

◇

1. 生みの親は貧しき司祭と小学校教師

「きよしこの夜」の歌詞は、ヨーゼフ・フランツ・モールというオーストリア人のカトリック司祭の作品で、モールが助任司祭だった1816年に、6節からなる詩をドイツ語で書いたものだとされている。

モールはその後、オーストリア西部ザルツブルク近郊の小さな町オーベルンドルフに移り、そこで小学校の教師をしていたフランツ・クサーバー・グルーバーと親交を持つ。そして1818年、教会のオルガン奏者でもあったグルーバーは、モールの詩に合わせてメロディーを付けた。

私生児として生まれたモールは貧しい環境の中で育てられ、司祭となった人物だった。「きよしこの夜」が広く受け入れられたのにもかかわらず、モールは56歳の誕生日を迎える1週間前の1848年12月4日、貧しさの中で命を終えることになる。遺産はギター1本だけだったという。

2. 初演はイブにギター伴奏で

「きよしこの夜」が最初に歌われたのは、奇しくも1818年のクリスマスイブだった。オーベルンドルフにある聖ニコラウス教会という小さな礼拝堂でのことだった。クリスマスのミサの後、モールがギターで伴奏しながら、グルーバーと2人で初めて歌ったという。

ギターの伴奏で歌われたのは、教会のオルガンが壊れていたためだとされているが、モールはもともと、クリスマスのミサの後にはギター伴奏で歌うことが多かったのではないかとも考えられている。

グルーバーがこの曲の歴史を伝えるために1854年に書いた書簡「クリスマスキャロルの起源に関する本当の物語、きよしこの夜」によると、その時この曲は「(教会に集っていた)全員の好評を博した」という。

3. 音楽一座により米国へ

アルプス山脈を臨むオーストリアの小さな町でデビューを果たしたこの名作は、それから21年後、各地をめぐって活動していた音楽一座「ライナー・ファミリー・シンガーズ」によって米国に紹介された。

「きよしこの夜」が米国で披露されるのは初めてに違いないと信じたライナー・ファミリー・シンガーズは、ニューヨークのトリニティー教会の墓地でこの曲を歌った。

「きよしこの夜」を世界に伝える活動をしている非営利団体「サイレントナイト協会」(オーストリア)によると、「ライナー・ファミリー・シンガーズは1839年11月〜40年1月、ニューヨークを拠点として活動していた。その目的は英語を学ぶことと演奏ツアーの企画と準備のためだった」とされている。

4. 聖夜静歌―中国のきよしこの夜

「きよしこの夜」は世界中で歌われ、翻訳されているが、それだけではない。この曲は、クリスマスシーズンを代表する他の賛美歌の誕生にも影響を与えた。

南メソジスト大学パーキンス神学校で教会音楽の教鞭を執るC・マイケル・ホーン教授は、中国の朱味腴(ツー・ウェイユー)と吳敬人(ウー・ジンレン)が1921年に作詞した賛美歌「聖夜静歌(聖夜清、聖夜静)」について次のように述べている。

「特筆すべきは、五音音階で書かれた中国の賛美歌だということです。『聖夜清、聖夜静』(聖なる夜、静かな夜)は霊的な点でオーストリア語版と非常によく似ているため、『中国のきよしこの夜』と呼ばれています」

「モールによる歌詞が中国の詩人たちに影響を与えたようです。双方の賛美歌の間には、共通のテーマやイメージが見られます」

5. ユネスコの無形文化遺産に登録

歌詞が書かれてから約200年後の2011年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は「きよしこの夜」を無形文化遺産に登録した。

オーストリア・ユネスコ委員会のマリア・ワルヘル委員長は同年3月の記者会見で、「文化の多様性の維持に対する多大な貢献」を理由に、「きよしこの夜」が無形文化遺産に加えられたと述べた。

「この曲は、アルプスのクリスマスの本質を表現するものとして世界中で評価されています。この曲の明瞭な特徴は、その点にあるのです。多くの人にとって、この曲はクリスマスキャロルの本質を表しています。さまざまな教派の聖歌隊や楽団、幼稚園や学校などがこの曲を歌い、演奏し、キリスト降誕のクリスマスメッセージを世界中に広めています」

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:クリスマスオーストリアカトリック教会米国中国国連教育科学文化機関(ユネスコ)
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