世界最高齢の修道女死去、110歳 第2次世界大戦でユダヤ人救う

2018年11月27日14時14分 印刷
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110歳で亡くなったシスター・セシリア・マリア・ローザック(写真:クラクフ大司教区)
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世界最高齢の修道女とされるシスター・セシリア・マリア・ローザック(110)が16日、死去した。

カトリック系のCNA通信(英語)によると、シスター・ローザックは1908年3月25日にポーランドで生まれた。21歳の時に、同国南部の都市クラクフでカトリックの修道会「ドミニコ会」の修道女となった。

ドミニコ会は第2次世界大戦中、ナチス・ドイツに抵抗するユダヤ人レジスタンス運動のメンバー17人をビリニュス(当時はポーランド領、現在はリトアニアの首都)の修道院でかくまった。彼らは万一、発見されれば処刑される状況だった。

イスラエルの世界ホロコースト記念センター「ヤド・バシェム」によると、修道院長のマザー・ベルトランダは自叙伝の中で次のように述べている。

「敬虔な修道女と世俗のユダヤ人左翼との間には、とても大きな違いがありました。しかし、両者の間に密接な関係が形成されました。先駆者たち(レジスタンス運動のメンバー)は、修道院の中に安全地帯を見いだしたのです。彼らは修道女たちと畑で一緒に働きながら、政治活動を続けました。そして、修道院長をイマ(ヘブライ語で「お母さん」の意味)と呼んでいました」

世界最高齢の修道女死去、110歳 第2次世界大戦でユダヤ人救う
存命中のシスター・ローザック(右)を見舞うクラクフ大司教マレク・イェドラシェフスキー=3月25日(写真:同大司教区)

その後、マザー・ベルトランダは修道院を去り、ナチスによるユダヤ人の強制居住地「ゲットー」へ行き、アンナ・ボルコウスカという名で知られるようになる。しかし43年9月に逮捕され、修道院は閉鎖。シスター・ローザックはクラクフに戻った。

シスター・ローザックは84年、マザー・ベルトランダや他の修道女らと共に、ヤド・バシェムから「諸国民の中の正義の人」(正義の異邦人)と呼ばれる栄誉ある称号を授与された。これは、自らの命の危険を冒して、ナチスによるホロコーストからユダヤ人を守った非ユダヤ人の人々を表す称号。日本人では、ナチスから逃れてきたユダヤ人約6千人にビザを発給した杉原千畝が授与されている。

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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