Skip to main content
2025年12月28日16時02分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
長崎への旅

長崎への旅(5)長崎を旅して思うこと 込堂一博

2018年1月27日19時43分 コラムニスト : 込堂一博
  • ツイート
印刷
関連タグ:込堂一博永井隆
長崎への旅(5)長崎を旅して思うこと 込堂一博+
西坂の二十六聖人記念碑

10月17日(火)平和公園から、繁田さんの案内で西坂の二十六聖人殉教地へ。ここは豊臣秀吉により、1597年、大阪と京都で捕縛された外国人宣教師と日本人信徒が耳をそがれ、京都から長崎まで護送され、十字架にかけられて処刑された場所。殉教者のうち3人は少年といいます。ここに舟越保武氏による26人全員の等身大のブロンズ像がはめ込まれています。強大な国家権力にも屈せず、天主を見上げ、パライソ(天国)に希望をおいて処刑されていった殉教者たち・・・。

このたび、ぶどうの木聖書教会のお招きを受けての長崎への旅、思いをはるかに超えた大きな祝福を受けました。いまだ、ずしりと長崎の旅の思い出が私の心を占めています。今回の旅の印象を大きく2つにまとめました。

1. 日本という国家とキリスト教との関わりの再考

今回の旅を通じて、長崎は、日本の歴史、とりわけ日本のキリスト教会やキリスト者にとって特別な地ではないかということ。過去の歴史において、長崎の地において、数多くのキリシタンの血が流されました。田中菊太郎著『キリシタン殉教の道を辿る』(マルコーシュ・パブリケーション)によりますと、北海道から沖縄に至るまで、全国各地にキリシタン殉教の地・処刑場跡やキリシタン墓碑が多数あり、約30万人(諸説あり)が殉教した事実が記されています。

徳川幕府は、キリスト教弾圧のために、踏み絵をはじめ徹底的で組織的な拷問、迫害を行いました。その処刑法は、斬首、はりつけ、火刑、熱湯、穴吊り等々。非人道的な迫害、そしてついには、キリシタンでないことを証明するため、寺院に属することを強要し、やがては、全国民がどこかの寺に属するようにと檀家制度が敷かれました。いわば当時の日本人は、権力者によって思想、信仰の自由をはく奪され、強制的に仏教徒にさせられました。

さらには、相互監視、密告のための5人組制度も生まれました。これらのことから日本人は、人の目を極端に恐れ、人の顔色をうかがう民族になったといわれています。このような日本社会で、どのようにしてキリスト者として信仰の証しをしていくべきでしょうか。私は、故三浦光世・綾子ご夫妻のキリストにある毅然とした生き方が大きな模範になるであろうことを、強く確信しています。

2. 原爆による長崎の苦しみと現在における核戦争の危機

故永井隆博士のお孫さん、徳三郎さんから頂いた『長崎の鐘はほほえむ』は、涙なしに読めません。原爆投下により、最愛の母親を一瞬にして失い、父親も被爆。この時、誠一さん10歳、妹の茅乃さん4歳。父親の永井博士は、この幼い我が子を残して死ねないと、必死の闘病生活を続け、執筆活動と「平和」を叫び続けて43歳で召されました。本書を読むと、どんなことがあっても大量殺りくの戦争、特に核戦争は、絶対に避けなければならないことが痛いほど伝わってきます。

長崎への旅(5)長崎を旅して思うこと 込堂一博
松竹映画「この子を残して」(木下恵介監督)

★故永井隆博士からのメッセージ

・平和をことさらにこわそうとたくらむ人があるように見えますが、その人々を敵にまわして憎んではなりません。相手を憎む心が起こったら、もう自分も平和を願う権利を失ったものとなります(『原子野録音』)

・本当の平和をもたらすものは、ややこしい会議や思想ではなく、ごく単純な愛の力による。(『いとし子よ』)

・戦争はおろかなことだ!戦争に勝ちも負けもない。あるのは滅びだけである!人間は戦争するために生まれたのではなかった!戦争はこりごりだ!平和を!永久平和を!この叫びを私は広く伝えたかった。(『花咲く丘』)

・あの活気あふれていた町を大火葬場にし、一面の墓原にしたのは、だれだ!・・・私達だ。「剣をとるものは剣で滅びる」との戒めを冷やかに聞き流し、せっせと軍艦を作り、魚雷を作っていた私達市民なのだ。(『花咲く丘』)

永井博士は、「原子爆弾は長崎でおしまい!長崎がピリオッド!平和は長崎から!」(『平和塔』)と書き残しています。極東アジアにおいて米朝関係が緊迫し、一歩誤ると大規模戦争、核戦争が起こるかもしれない今日、私たちは、長崎からの平和のメッセージに真剣に耳を傾けなければなりません。もし耳を傾けなければ・・・。

<<前回へ     次回へ>>

◇

込堂一博

込堂一博

(こみどう・かずひろ)

北海道室蘭市生まれ。聖書神学舎卒業。屯田キリスト教会協力牧師、三浦綾子読書会相談役。著書に『三浦綾子100の遺言』『人生の先にある確かな希望(天のふるさと)』『三浦文学の魅力と底力』『終わりの時代の真の希望とは』他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:込堂一博永井隆
  • ツイート

関連記事

  • 牧師の小窓 (98)雲仙・長崎 キリシタンの旅・その14 外海の「沈黙の碑」 福江等

  • 牧師の小窓(74)映画「沈黙」を見て ロドリゴ神父とキチジロー 福江等

  • 『沈黙』のキリストは人間の悲しみを理解する 町田市民文学館開館10周年記念講演会

  • 映画「沈黙」 ロドリゴ神父の実在モデルとなったキアラ神父の信仰

  • 「宗教映画祭」に過去最多の2千人 「大いなる沈黙へ」上映や橋爪大三郎氏のトークイベントも

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 2025年のトップ10ニュース(国内編)

  • ワールドミッションレポート(12月27日):ウガンダ アフリカの真珠―真の霊的変革を求めて

  • 2025年のトップ10ニュース(国際編)

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • Gゼロ時代の津波石碑(8)日本人が宗教アレルギーとなった経緯 山崎純二

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 京大などのチームがキリスト教AIの開発開始 「プロテスタント教理問答ボット」を発表

  • 日本福音同盟、新総主事に神戸博央牧師

  • 東京女子大学、次期学長に東大副学長の太田邦史氏

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • イーロン・マスク氏、最も尊敬するのは「創造主」 宇宙を創造した神の存在を肯定

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

編集部のおすすめ

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.