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長崎への旅

長崎への旅(5)長崎を旅して思うこと 込堂一博

2018年1月27日19時43分 コラムニスト : 込堂一博
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関連タグ:込堂一博永井隆
長崎への旅(5)長崎を旅して思うこと 込堂一博+
西坂の二十六聖人記念碑

10月17日(火)平和公園から、繁田さんの案内で西坂の二十六聖人殉教地へ。ここは豊臣秀吉により、1597年、大阪と京都で捕縛された外国人宣教師と日本人信徒が耳をそがれ、京都から長崎まで護送され、十字架にかけられて処刑された場所。殉教者のうち3人は少年といいます。ここに舟越保武氏による26人全員の等身大のブロンズ像がはめ込まれています。強大な国家権力にも屈せず、天主を見上げ、パライソ(天国)に希望をおいて処刑されていった殉教者たち・・・。

このたび、ぶどうの木聖書教会のお招きを受けての長崎への旅、思いをはるかに超えた大きな祝福を受けました。いまだ、ずしりと長崎の旅の思い出が私の心を占めています。今回の旅の印象を大きく2つにまとめました。

1. 日本という国家とキリスト教との関わりの再考

今回の旅を通じて、長崎は、日本の歴史、とりわけ日本のキリスト教会やキリスト者にとって特別な地ではないかということ。過去の歴史において、長崎の地において、数多くのキリシタンの血が流されました。田中菊太郎著『キリシタン殉教の道を辿る』(マルコーシュ・パブリケーション)によりますと、北海道から沖縄に至るまで、全国各地にキリシタン殉教の地・処刑場跡やキリシタン墓碑が多数あり、約30万人(諸説あり)が殉教した事実が記されています。

徳川幕府は、キリスト教弾圧のために、踏み絵をはじめ徹底的で組織的な拷問、迫害を行いました。その処刑法は、斬首、はりつけ、火刑、熱湯、穴吊り等々。非人道的な迫害、そしてついには、キリシタンでないことを証明するため、寺院に属することを強要し、やがては、全国民がどこかの寺に属するようにと檀家制度が敷かれました。いわば当時の日本人は、権力者によって思想、信仰の自由をはく奪され、強制的に仏教徒にさせられました。

さらには、相互監視、密告のための5人組制度も生まれました。これらのことから日本人は、人の目を極端に恐れ、人の顔色をうかがう民族になったといわれています。このような日本社会で、どのようにしてキリスト者として信仰の証しをしていくべきでしょうか。私は、故三浦光世・綾子ご夫妻のキリストにある毅然とした生き方が大きな模範になるであろうことを、強く確信しています。

2. 原爆による長崎の苦しみと現在における核戦争の危機

故永井隆博士のお孫さん、徳三郎さんから頂いた『長崎の鐘はほほえむ』は、涙なしに読めません。原爆投下により、最愛の母親を一瞬にして失い、父親も被爆。この時、誠一さん10歳、妹の茅乃さん4歳。父親の永井博士は、この幼い我が子を残して死ねないと、必死の闘病生活を続け、執筆活動と「平和」を叫び続けて43歳で召されました。本書を読むと、どんなことがあっても大量殺りくの戦争、特に核戦争は、絶対に避けなければならないことが痛いほど伝わってきます。

長崎への旅(5)長崎を旅して思うこと 込堂一博
松竹映画「この子を残して」(木下恵介監督)

★故永井隆博士からのメッセージ

・平和をことさらにこわそうとたくらむ人があるように見えますが、その人々を敵にまわして憎んではなりません。相手を憎む心が起こったら、もう自分も平和を願う権利を失ったものとなります(『原子野録音』)

・本当の平和をもたらすものは、ややこしい会議や思想ではなく、ごく単純な愛の力による。(『いとし子よ』)

・戦争はおろかなことだ!戦争に勝ちも負けもない。あるのは滅びだけである!人間は戦争するために生まれたのではなかった!戦争はこりごりだ!平和を!永久平和を!この叫びを私は広く伝えたかった。(『花咲く丘』)

・あの活気あふれていた町を大火葬場にし、一面の墓原にしたのは、だれだ!・・・私達だ。「剣をとるものは剣で滅びる」との戒めを冷やかに聞き流し、せっせと軍艦を作り、魚雷を作っていた私達市民なのだ。(『花咲く丘』)

永井博士は、「原子爆弾は長崎でおしまい!長崎がピリオッド!平和は長崎から!」(『平和塔』)と書き残しています。極東アジアにおいて米朝関係が緊迫し、一歩誤ると大規模戦争、核戦争が起こるかもしれない今日、私たちは、長崎からの平和のメッセージに真剣に耳を傾けなければなりません。もし耳を傾けなければ・・・。

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◇

込堂一博

込堂一博

(こみどう・かずひろ)

北海道室蘭市生まれ。聖書神学舎卒業。屯田キリスト教会協力牧師、三浦綾子読書会相談役。著書に『三浦綾子100の遺言』『人生の先にある確かな希望(天のふるさと)』『三浦文学の魅力と底力』『終わりの時代の真の希望とは』他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:込堂一博永井隆
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