Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ナッシュビルからの愛に触れられて

ナッシュビルからの愛に触れられて(12)大盛況!復興支援コンサート 青木保憲

2017年11月29日17時51分 コラムニスト : 青木保憲
  • ツイート
印刷
関連タグ:青木保憲
ナッシュビルからの愛に触れられて(12)大盛況!復興支援コンサート 青木保憲+
ナッシュビルで作成したTシャツ

2011年9月6日、待ち焦がれていたクライストチャーチクワイアの選抜メンバー17人が関西国際空港に降り立った。前回が6人での来日、しかもミュージシャンはそのうちの4人であったことを考えると、牧師、PA、マネージャー含めての17人はそうそうたるメンバーであった。楽器奏者も、ピアノ、ドラム、ベース、ギター、トランペットがそろっている。クワイアは8人。各パートに2、3人である。

これだけの人数を車数台で京都まで運ぶのは大変ということで、今回は観光バスをチャーターした。彼らの荷物だけでバスの貨物入れがいっぱいになり、それでも入りきらないスーツケースがバス内に持ち込まれる。約20時間の旅を終えて来日したメンバーは、確かに疲労はしているが皆明るかった。バス内では陽気に語り合い、また私たちへのサービスとして、少し曲を演奏してくれた。

次の日、ホテルでの昼食会を経て、私たちは早速コンサートのために堺市へ向かった。そこは関西地域でも有数の教会であり、コンサートの皮切りとしては最高のステージである。今回、クライストチャーチクワイアは独自のTシャツを作成し、オリジナルCDなどを多数持ってきていた。そしてクワイア用に楽譜集なども。それはかなりの数に上った。

ナッシュビルからの愛に触れられて(12)大盛況!復興支援コンサート 青木保憲
数々のCDには、すべてサインが入っている。

初コンサートということで、幾分緊張した面持ちをしていたメンバーであったが、リハーサルをする中で、次第に堅さもほぐれ、本来の彼らのサウンドが聴いているこちらの下腹あたりにズンズンと響いてくるようになった。

そして本番。本当に驚いたのは、数百人入る会場がいっぱいになったこと、そしてそのすべての人を魅了し、時には祈りへと導く「賛美集会」になったことである。通常、日本人が考える「ゴスペルコンサート」というと、立ち上がって手を打ったり、「ハレルヤ!」とあちこちから声がかかるような、アップテンポで陽気な楽曲が中心となるだろう。

しかし、彼らの「ゴスペル」は、単にそれだけではない。腹の底から熱いものが音楽とともにせりあがって来るような、そんなパワーを常に感じさせてくれたのである。激しい曲、静かな曲、そしてソロで誰かが歌う曲、すべてに骨太な芯が通っていた。

彼らにとって特に思い入れが強かったのは、亡くなったモリース氏が作曲した「Start It Up」という曲である。彼の代わりにその遺志を継いで歌うことが、彼らの目的の1つでもあったからである。こちらがその動画である。

このような熱い思いが形となったのは、歌だけではなかった。彼らはリハーサルが終わると、物販一つ一つに全員がサインし始めたのである。滞在中は、あらゆる時間を用いて日本のために尽くす、というスタンスを取り続けてくれたのである。だから、最初のコンサートだからということで、少し控えめにしていた物販も、あっという間になくなってしまった。彼らの思いが、集まってくださった方々の心を打ったのだろう。

このようなコンサートが、石川県金沢市、東京都大田区、大阪府東大阪市、京都府京都市で繰り広げられた。来られた方々は皆大いに恵まれ、また震災のために自分たちもできることをさせてもらいたい、という気持ちを新たにすることができた。

特に印象的だったのは、東京でのコンサートのことである。この時、教会側からは「あくまでもコンサートということで、多くの初めての方も来られています。だから、ペンテコスタルな『招き』や『祈り』をすることだけは控えていただけませんか?」と言われていた。そのことは、クライストチャーチクワイアにも伝えていた。

しかし、このコンサートの最後になると、人々はみな涙を流し、前に出てくるではないか。しかも、牧師に祈ってもらいたいという願いを持って、皆が出てくるのである。

私はびっくりして、祈ってもらった方に質問した。「あなたはクリスチャンですか?」と。すると「いえ。なんか、とっても感動したので、お祈りしてくれるなら前に行こうかと思いまして」とのこと。

こんな光景、今まで見たことがない!さらにコンサートはアンコールにつぐアンコールで、なかなか終わる気配がない。すでに2時間半が過ぎていた。やっとのことで終わったコンサートだが、それからが長かった。CDを買って、メンバーと写真を撮り、英語が話せる方はそのまま彼らと歓談する。そんな列が、コンサート終了後も1時間以上続いたのである。結局その日は、床に就いたのが午前さまとなってしまった。

ナッシュビルからの愛に触れられて(12)大盛況!復興支援コンサート 青木保憲
寸暇を惜しんでサインをしてくれるメンバーたち

しかし、なかなか眠れなかったことを覚えている。興奮していたのだ。こんな形で復興支援に貢献できるなんて、こんな素敵なゲストを日本にお招きできたなんて・・・。そういった思いが頭の中を駆け巡っていたのである。上を向いていても、自然と目じりから涙があふれてきた。そしてわずか半年前のことだよな、と頬をつねり、夢ではないことを何度も確かめざるを得なかった。

聖書が語る「わたしの魂よ、主をたたえよ。主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない」(詩編103篇2節)が心に深く刻まれたひと時であった。

翌日、私たちはラッシュアワーの中を、一路仙台へと向かった。

<<前回へ     次回へ>>

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)、『読むだけでわかるキリスト教の歴史』(イーグレープ、21年)。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:青木保憲
  • ツイート

関連記事

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(11)本格的なゴスペルクワイア来日! 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(10)教会音楽とゴスペルの素敵な関係 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(9)モリースの葬儀と南部人の死生観 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(8)モリースのお母様との出会い 青木保憲

  • ナッシュビルからの愛に触れられて(7)インチョン空港での奇跡、そして再びナッシュビルへ 青木保憲

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.