Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. インタビュー
この人に聞く

この人に聞く(40)「曖昧ではない徹底した神への信仰を」広島の原爆体験者 上福岡バプテスト教会牧師・荒木寛二さん

2017年8月6日06時20分
  • ツイート
印刷
関連タグ:原爆
この人に聞く( )「曖昧ではない徹底した神への信仰を」広島の原爆体験者 上福岡バプテスト教会牧師 荒木寛二さんインタビュー+
43年間牧会を続けるベテラン牧師である荒木寛二さんと息子で一級建築士の荒木牧人さん=4月4日、埼玉県川越市で

日本バプテスト教会連合上福岡バプテスト教会牧師を務める荒木寛二(かんじ)さん(75)は、太平洋戦争の末期、米軍が広島に投下した原子爆弾で被爆した体験を持つ。

当時、3歳だった荒木さんは、原爆が炸裂した爆心地からわずか約1・5キロメートルの距離に家族で住んでいた。爆心地から2キロ以内の家、物、すべてが「壊滅的被害」を受けたと資料に記録されているとおり、荒木さんが住む一戸建ての家も爆風で吹き飛んだ。

両親はホーリネス系の教会に集うクリスチャンだった。原爆が投下された直後、母親のキクさんは、気付くとつぶれた家の屋根の上に座っていたという。命が助かったことにまず感謝の祈りをささげ、すぐに子どもたちを探したところ、幼かった荒木さんはがれきの間から出てきた。その話を何度もキクさんから聞いて育ったという。

3歳なので記憶はないが、今も顔や頭に傷跡が残り、首にはガラス片が入ったままだという。「ちょうどガラス戸の近くにいたので、爆風でガラス片を浴びたのだそうです」。その時、左半身は大けがを負ったが、それでも生き延びることができた。

「今思えば、本当に奇跡ですね。周りで生き延びた人はほとんどいなかったのではないでしょうか」

しかし、間もなく中学1年生だった長男が亡くなった。家族は一時的に親戚を頼って隣の山口県で暮らしたが、すぐに広島市内に戻り、家を開放して教会を始めた。それが現在の単立広島キリスト教会(植竹利侑名誉牧師)となった。そして荒木さんが小5の時、両親の仕事の関係で上京した。

この人に聞く( )「曖昧ではない徹底した神への信仰を」広島の原爆体験者 上福岡バプテスト教会牧師 荒木寛二さんインタビュー
荒木さんが持っている被爆者健康手帳

荒木さんは、牧師室の机の引き出しから1冊の小さな手帳を取り出した。「被爆者健康手帳です」。手帳には、直接被爆者を示す1号表記があり、爆心地から1・5キロメートル圏内と記載されていた。

荒木さんは今、改めて平和についてどう考えているのだろうか。

「被爆者は直接、その恐ろしい光景を見ているので、当然、核兵器には反対をします。最近では核兵器禁止条約に日本政府は署名しませんでしたが、いかなる理由があるにしろ、まずは署名してから明確な意思表示をすればいいのです。他国へ対しても印象がよくないですよ。核兵器は矛盾しています。『抑止力』と言いますが、結局は殺りくですからね。この『抑止力』という言葉も曖昧。幻想のように感じてしまいます」

「クリスチャンにとって平和とは何か」と尋ねると、荒木さんはこう答えた。

「まずは神との平和でしょうね。『みこころの天なるごとく、地にもなさせたまえ』というイエスさまの祈りです。信仰も同じです。日本の地でいまだにクリスチャンが1パーセントに満たないのは、私たちが信仰に徹底していないことも原因かもしれませんね」

普段は穏やかで優しい荒木さんが、大きな声で平和について思いを語る。原爆を体験したからこそ語られる本物のメッセージだ。

記者は、日本に赴任して間もない米国人宣教師と広島平和記念資料館を見学したことがある。彼は、自分が学んだ原爆被害と現実との違いに言葉を失った。「原爆は数百メートルくらい火事になった程度だと思っていた。街が丸ごと消えている。言葉が出ない」

この話を聞いた荒木さんは、次のように静かに述べた。

「米軍が原爆投下後に被爆者の調査を行ったのですが、そのようなデータがきちんと公開されればいいなと思います。10年、20年すれば、原爆を体験した人がいなくなります。語り継がれることは大切ですね」

同席した長男の牧人(まきと)さんは言う。「ふだん父は寡黙なので、このような話はなかなか聞く機会がありませんでした。父の被爆者健康手帳も初めて見ました。今日の取材がなければ、一生見られなかったかもしれませんね」

■ 荒木キクさんが残した原爆体験の手記

関連タグ:原爆
  • ツイート

関連記事

  • 「福音ネット」−インターネットを通したドラマ伝道

  • 【インタビュー】ネットでつながろう! 福音伝えるインターネットラジオ「この指ドラマネット」ディレクター・小川政弘さん

  • 炎のランナーに導かれた宣教師の生涯がオーディオドラマに 「この指ドラマネット」で配信中

  • この人に聞く(33)松代象山地下壕で朝鮮人労働者が亡くなるのを見た 野沢貞雄さん

  • 戦後71年:原爆を描いた作家・原民喜の祈りと黙契 広島に住むおいの原時彦さんに聞く

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.