1975年以来20年以上に渡って続けられてきた日本バプテスト教会連合のラジオ伝道ドラマ「この指とまれ」が2000年をもって打ち切られ、それにかわる超教派のインターネット放送伝道「福音ネット」が新たに開始された。これは短波人口の減少に伴う時代の変化によるものであったが、これから発展するインターネットというメディア媒体を通して新たな伝道の道を切り開いていこうとする働きでもあった。福音ネットを運営する「福音ネット伝道協力会」の小川政弘代表は福音ネットについて次のように語った。
放送をインターネットに移行して以来、それまでの短波時代のファンに加え、ネットを通して他サイトのリンクから訪れた人や、また偶然に訪れた人など、その活動の輪が広がったという。現在は月に約4500人のサイト訪問者と約1000件のドラマ配信がある。また、福音ネットではドラマだけでなくその台本も載せており、クリスチャンのアメリカ人から日本語の勉強にも役立つという声が寄せられたというエピソードもある。現在の活動は、月に2、3本のドラマを更新しながら、それに基づいたトーク番組やまた聖書朗読などを行っている。活動はすべてボランティアで行われ、7、8人のメンバーが協力して運営しているという。今後は機会をはかりながらこの活動の輪をさらに広げていきたいと小川代表は語った。
インターネットに移行した後の特徴として、短波時代は一回聴けばそれで終わりであったが、インターネットでは自由にダウンロードができ、また、他サイトのリンクからの訪問者も増えつづけているという。小川代表は、これから拡大発展していくメディアであるインターネットを通して、特にこれまで教会に行ったこともなく聖書も読んだこともないような人をターゲットとしながら、そのような人が偶然インターネットを通して福音を知るようになり教会に通うようになればと話している。また、短波時代以来ドラマ放送にこだわり続けてきたのは、生活の場での表現から主人公を自分に重ねて共感を持つことができ、またこのようなこともあるのかというひとつのきっかけにもなり、そうした中で一層実感を持って福音を伝えていきたいためであると語った。そして、そうした活動を通じて更に多くの人が教会に行くことになれば、それが教会に仕えていくことにもなるのではないかと小川代表は語った。また特に、アクセスしてくれる人の中にはドラマに興味があったり、学生時代に演劇を経験した人がいる可能性もあり、そういった人たちが自分の才能を生かしながら福音伝播に役立てたいときには、ぜひ協力して、そのような人たちに福音伝播の機会を与えていく場としたいと、小川代表は願いをこめて話した。
現在、インターネットにおける日本での福音伝播は依然発展段階にあるが、今後はこのような働きが一層多くなり、インターネットが神の福音の伝播手段としてさらに活用されていくことになると思われる。福音ネットについての詳しい情報や協力の申し込みは福音ネットのホームページ(http://fukuin-net.com/index.htm)まで。
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