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「犯罪のない社会をつくる」 依存症回復施設を目指す23歳 金井駿さん

2017年7月17日06時31分
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関連タグ:依存症
「犯罪のない社会をつくる」 依存症回復施設を目指す23歳 金井駿さん+
左から遊佐学さんと金井駿さん

「犯罪のない社会をつくる」という大きなビジョンを掲げて立ち上がった23歳の若きキリスト者がいる。金井駿(しゅん)さん。薬物依存などはさまざまな犯罪の原因になるといわれるが、そんな依存症に苦しむ人々のための更生施設をこの秋に始めるため、金井さんはクラウドファウンディングに挑戦中だ。

日本で起きている全犯罪のうち、再犯者による犯罪は約6割。犯罪のない社会をつくるためには刑の厳罰化が有効という考え方がある一方で、一度罪を犯した人の居場所、再起する場所が大切とする考え方もある。金井さんは、そんな人々が2度と罪に手を染めないためには、自らの依存症と向き合い、それを克服するための場所が必要だと考えたのだ。

金井さんは今春、株式会社ヒューマンアルバを設立したばかり。「アルバ」という社名には願いと祈りが込められている。

「『アルバ』の由来はイタリア語。イタリアは、出所した人を差別しない文化が日本に比べて強いので、日本もそうしたいという思いがあります。また、『アルバ』はイタリア語で『夜明け』を意味します。犯罪は決して許されることではありませんが、本人も今まで苦しんできました。そうした人生の『夜明け』に向けて全力でサポートし、本人の社会復帰を応援したいと思います」

金井さんが生まれ育ったのは群馬県太田市。3人きょうだいの長男として生まれた。しかし、小学生の時に両親が離婚。母親側に引き取られたが、すぐに母が再婚したため、名字が変わった。高校生になると、母親が2回目の離婚をし、またすぐに再婚した。

「父親が変わるたびに自分の名字が変わるのは、正直、嫌でした。しかし、僕がここまで成長してこられたのは母の愛があったからだと感謝しています」

しかし、金井さんの心は徐々に蝕まれていった。2人目の父親が依存行動を起こすようになり、家族は崩壊していった。受験期に入っても家庭は落ち着くことはなく、参考書を開くと動悸(どうき)を覚えるようになった。

心療内科を受診すると「パニック障がい」だと診断された。そのような状況の中、横浜国立大学と私立大学2校を受験。猛勉強の末、3校とも合格したが、親への経済的負担を考えて国立大学に進んだ。

大学入学後は、孫正義さんや藤田晋さんなど、超一流の起業家に憧れて、将来は起業家になると目標を定めた。大学に通いながら、ベンチャー企業や経営コンサルティング会社でインターンとして働くようになった。そこで企業のノウハウやリサーチ力を徐々に身に付けていったという。一般企業に「委託」という形で働いて得た1カ月の収入は、アルバイトで稼げる金額の数倍にもなった。

「遊ぶお金は十分あるのに、何も満たされない。お金がすべてだと思っていたのに・・・」

そういう中で金井さんは、「日本を変えたい。誰も解決できないものを解決したい」という大きなビジョンを持つようになった。「お金によってではなく、誰もが笑顔で暮らせる社会を目指したい」と。

「若いのにどうしてこんなことを思いついたのか」と尋ねると、「僕、中2病(思春期に背伸びをしがちな自分を揶揄[やゆ]する言葉)なんで」といって照れ笑いを浮かべた。

犯罪を行うと、被害者はもちろん、加害者とその家族、それを囲む人々誰もが悲しむ。金井さんは、このような社会をなくしたいと考えたのだ。

無神論者であった金井さんが教会にたどり着く道は、「幼いころから用意されていた」と振り返る。

小学校2年の時、サッカーチームに入った。小学校6年生の時に、自分よりはるかにうまい選手がいる中で、栃木県代表選手に選ばれる。

「なぜか実力以上の力が出せたような気がします。その時は不思議に思っていましたが、これも神様に守られていたんだと、今になって思います」

そして、大学受験。パニック障がいなどを抱える中、さらに自分を追い込み、有名大学3校に見事合格した。

「人知を超えた何かがあると、その時、思いました。でも、それが何かは分かりませんでした」

起業を考え始めた時、不思議と周りにクリスチャンが集まるようになった。その1人が、自身も薬物中毒の経験がある元ヤクザの遊佐学さん。金井さんとは一回り近く年も離れており、育った環境も経歴も接点がない。ただ1つ、遊佐さんも「依存者のための更生施設をつくりたい」と祈っており、意気投合した。

遊佐さんは、沖縄にある依存症者更生施設であるティーンチャレンジにインターンとして奉仕した。その経験から、「依存症者の更生のためには聖書の教えが不可欠」と考えるようになったという。

「回復への一番の近道はキリストに出会うこと。イエス様の愛を、口だけではなく行動をもって伝えていきたいと思っています」と意気込む。

また金井さんは、更生施設運営を目指すにあたり、知人に「再犯防止に役立ちそうな理論・学問はないか」と尋ねて紹介されたのが、「選択理論心理学」だった。金井さんはさっそく日本選択理論心理学会の柿谷正期会長に会いたいと思い、メールを送った。

その後、柿谷氏のもとを尋ねたところ、そこに教会があることに気付いた。「この建物の下は教会なんですね」と尋ねると、「実は私はキリスト教会の牧師でもあるんですよ」と教えられ、教会がより身近なものになった。

金井さんは今月に入って、柿谷氏の牧会する単立湘南見附キリスト教会で洗礼を受け、遊佐さんもそれを見守った。

「人知を超えたものは神様の力だったのだと、今になってやっと分かりました。お金がたくさんあって遊んでいた学生時代、心に全く平安がなかった。何をやっても満たされなかった。今は会社が動き出したばかり。経済的な余裕は全くありません。池袋駅まで徒歩7分・家賃3万円の小さなアパートに住んでいます。それでも、人生における使命が見つかり、心は満たされています。神様が僕にどんな計画を与えてくださっているか、考えるだけでワクワクします」

今秋以降、都内に施設をオープンし、依存者が更生を目指す居住型の施設を運営する予定だ。現在は、クラウドファンディングとともに資金集めに駆け回る日々を送っている。金井さんは、次のように呼び掛ける。

「『社会問題の解決』だけを目的とした会社を私たちはつくりました。犯罪のない、皆が笑って生きられる世界をつくる。この理念に共感していただけましたら、ぜひご協力くださると幸いです」

クラウドファウンディングの受付は27日まで。

関連タグ:依存症
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