Skip to main content
2026年1月16日17時04分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 書籍

アメリカ映画を貫くキリスト教界の光と影 木谷佳楠著『アメリカ映画とキリスト教』

2017年2月14日14時58分
  • ツイート
印刷
関連タグ:米国キリスト新聞社福音主義(福音派)
アメリカ映画を貫くキリスト教界の光と影 木谷佳楠著『アメリカ映画とキリスト教』+
木谷佳楠著『アメリカ映画とキリスト教―120年の関係史』(キリスト新聞社、2016年12月)

ウィリアム・ワイラー監督の「ベン・ハー」(1959年)をご覧になった方も多いだろう。そこにイエス・キリストが登場する場面があるが、なぜか後ろ姿でしか映らない。その理由は、当時、アメリカ映画の倫理規定を定めたプロダクション・コードにある。「いかなる宗教的信仰も愚弄(ぐろう)されてはならない」という規定により、神の子キリストを人間の俳優が演じることが冒涜(ぼうとく)だとその頃は見なされていたのだ。

ところが、時代が変わると映画も一変する。最新作「沈黙」が話題のマーティン・スコセッシ監督による「最後の誘惑」(1988年)。キリストが女性と関係を持つこの映画が公開されたとき、日本のキリスト教界でもたいへん物議を醸したが、「私はこの映画を神への祈り、あるいは礼拝のように作った。私は司祭になりたかった。私の人生はずっと映画と宗教が占めていて、それ以外には何もないんだ」とヴェネチア映画祭での記者会見で同監督は語ったという。

チャールトン・ヘストンがモーセを演じ、紅海が割れるシーンが有名な「十戒」(1956年)。こうした数々の聖書的映画を作ってきたセシル・B・デミル監督によるキリスト映画「キング・オブ・キングス」(1927年)は、宣教師が世界各地で上映するなど、伝道のためにいちばん利用された映画だったと同監督は誇らしく述懐している。

一方、創世記の「カインとアベル」のエピソードが下敷きとなっている「エデンの東」(1955年)。これを映画化したエリア・カザン監督はギリシャ移民として差別され、当時「赤狩り」(共産主義者の追放)に大きく翻弄(ほんろう)されたこともあり、アメリカ映画界で認められるためには、あえてキリスト教的な物語を選ぶ必要があったという。

また、「アルマゲドン」(1998年)や「ディープ・インパクト」(同年)など、地球の滅亡が大スペクタクル巨編として描かれた映画が近年続けて製作されていたのは、「キリスト教福音派の持つ終末思想が一般に浸透したことにも遠因がある」(170ページ)とか。

このようにわれわれ日本人はアメリカ映画に触れる機会が多い。そして、それがどのような背景で作られたのかを知らずに、無批判に観ていることがよくあるのではないだろうか。しかし、ただ十把一からげに「キリスト教的な映画」と考えるのではなく、その「原材料」が本当はどういうものなのかを吟味してほしいと著者は訴える。

本書は、1890年代に映画が誕生してから現在までの120年間、アメリカの映画界とキリスト教界の関係がどのように変化していったかを時系列的に概観していく内容となっている。

アメリカ映画を貫くキリスト教界の光と影 木谷佳楠著『アメリカ映画とキリスト教』
著者の木谷佳楠氏

執筆したのは、同志社大学神学部助教で日本基督教団賀茂教会伝道師でもある新進気鋭の女性神学者。日本のキリスト教界では貴重な存在といえる。

ただ本書は、福音派の人が読むと、手厳しい内容になっているかもしれない。たとえば、「キリスト教保守派の思想を文化に乗せて広めようとすることは、現代風に洗練された帝国主義的風潮」であり、福音派は「(昔、ローマ帝国が)他の宗教を迫害するための道具としてキリスト教を使ったように、自らが達成したいと欲する目的のためにキリスト教を利用する」人々であり、「自分たちだけが救われることを念頭に置いている」という。それに対してリベラルな立場の者は、「嘆き苦しむ民たちとともに苦しむ中で、神の御言葉を取り次ぐ役割を担う」といった宗教哲学者の言葉が紹介されている(184ページ)。

もちろん、福音派といっても、著者が否定的に考えるようなクリスチャンや教会ばかりではない。そういう善悪二元論的な単純な図式化はすべきではないだろう。しかし、保守的なキリスト教的文化が体制側に立ったときの危うさと問題点をキリスト者が心に刻み付けておく必要があることは確かだ。

どうしてもリベラルな立場から福音派はしばしば攻撃されるので、もう少し自己批判的な態度も併せ持ちつつバランス感覚のある内容になれば、さらに読み応えが増すのではないだろうか。

木谷佳楠著
『アメリカ映画とキリスト教―120年の関係史』
2016年12月19日初版
A5判 206ページ
キリスト新聞社
定価1600円(税別)

関連タグ:米国キリスト新聞社福音主義(福音派)
  • ツイート

関連記事

  • スコセッシ監督「この映画の礎は日本人キャスト」 映画「沈黙」ジャパンプレミアでキャスト舞台あいさつ

  • 映画「沈黙」公開目前 スコセッシ監督、来日記者会見で「最後の誘惑」からの変化語る

  • マーティン・スコセッシ監督、最新映画「沈黙」についてバチカンに語る

  • 教皇フランシスコ、マーティン・スコセッシ監督と会談 映画「沈黙」の特別上映後

  • スコセッシ監督との対談きっかけに『沈黙と美』日本の伝統美に神を見る日本画家フジムラ・マコト氏が出版

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 同志社前総長の大谷實氏死去、91歳 犯罪被害者支援に尽力

  • カトリックとプロテスタントが合同開催 キリスト教一致祈祷週間、18日から

  • 韓国の李在明大統領、国内の宗教指導者らと懇談会 旧統一協会や新天地の問題にも言及

  • 「信徒の友」「こころの友」などが休刊へ、日本キリスト教団出版局の事業整理・縮小で

  • 矯風会、旧姓の通称使用法制化に反対 「選択的夫婦別姓制度の代替にはなり得ない」

  • ゴスペル歌手で牧師のドニー・マクラーキン氏、元秘書による性的暴行告発を否定

  • 英ポルノ女優リリー・フィリップスさんが受洗 心からの回心?売名行為? 真意巡り議論

  • 電車がレールの上を走るとき、自由なように 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(1月16日):ブルガリア かたくなな心を溶かす愛の記念碑

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(10)心と思いを主に委ね、行動に集中する 加治太郎

  • 「信徒の友」「こころの友」などが休刊へ、日本キリスト教団出版局の事業整理・縮小で

  • 米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退

  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • 英ポルノ女優リリー・フィリップスさんが受洗 心からの回心?売名行為? 真意巡り議論

  • ゴスペル歌手で牧師のドニー・マクラーキン氏、元秘書による性的暴行告発を否定

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設

  • 韓国の李在明大統領、国内の宗教指導者らと懇談会 旧統一協会や新天地の問題にも言及

  • 日本福音ルーテル教会、「深い憂慮」表明し抗議 米のベネズエラ軍事行動巡り

  • この四半世紀に殉教したカトリックの宣教師・司牧従事者は626人 バチカン最新統計

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • 米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退

  • 米のベネズエラ攻撃・大統領拘束に対する現地の福音派キリスト者の反応

  • 英ポルノ女優リリー・フィリップスさんが受洗 心からの回心?売名行為? 真意巡り議論

  • 「信徒の友」「こころの友」などが休刊へ、日本キリスト教団出版局の事業整理・縮小で

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設

  • ノートルダム大聖堂のステンドグラス変更に33万人以上が反対 マクロン大統領の肝いり

  • 韓国の国民的俳優、アン・ソンギ氏死去 カトリック信者、教皇司式のミサで聖書朗読も

編集部のおすすめ

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.