この時聖書を開いた(28)私たちの心は燃えていたではないか 谷雅史

2017年2月11日08時10分 執筆者 : カレブの会 印刷
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私たちの心は燃えていたではないか
NPO法人「希望の車いす」理事長 谷雅史

「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」(マタイ22章39節)

「希望の車いす」は、日本で使われなくなった車いすを再生して海外に寄贈しています。2015年3月で累計1600台以上を、13カ国に無償で贈り届けました。息子の車いすを贈った創始者ペナー宣教師の思いを引き継ぎ、頂いた車いすをしっかり整備して磨きあげ、よみがえらせます。それを海上コンテナか旅行者に託して各国に運び、現地の協力者が受け取って必要な方に届けます。

車いすは、貧しい方々の生活を大きく変えます。ベトナムで障がいを持って生まれたある女性は「学校でITを学んで仕事を見つけ、家庭を持ちたいわ」と目を輝かせていました。

タイで重い障がいを持つ少女にリクライニングの車いすを届けたボランティアたちは、彼女の家をバリアフリーに改造してしまいました!「おかげで家族に迷惑をかけず、自由に友達や孫に会える」「日本製は軽くて、すごく速く走れる!」など、うれしいニュースが届きます。

車いすが出会いをもたらし、提供してくれた人、整備した人、届けた人、受け取った人とその家族に喜びと希望が広がります。さまざまな人が知恵と力を合わせて作業し、この活動で信仰に導かれた方もいます。

私は以前、バンコク赴任中に車いすを何度か運びました。その後、定年で成果と効率を追求するビジネスの世界から退き、この活動を通じて御言葉が心に迫るようになりました。復活したイエス様が、エマオへ向かう弟子たちに現れて共に歩み語られたとき、「私たちの心はうちに燃えていたではないか」とルカ24章32節にあります。

小さなNPO組織で、資金、人手、体制に限りがあり、海外へ確実に届けるにはさまざまな問題が尽きませんが、予想もしなかった出会いやご支援を頂き、イエス様が共に歩んでくださるのを感じて心が燃えてきます。

振り返ると、私が「希望の車いす」に導かれるずっと前に、神様は素晴らしいモデルを見せてくださっていました。昔、私がバプテスマを受けた教会が会堂を建て直すことになり、一番安い、アメリカの建築ボランティアが2×4工法で建てる方式を選びました。

やって来たボランティアは高齢者が多く、真夏の重労働で休み時間は死んだように横たわっていました。癌(がん)の人や、持病の薬を自分で注射している人もいました。そんな彼らが、生き生きと協力して建築を進めるのです。なぜそこまでできるのか?と聞くと、「ここで倒れても、ここから天国に行ける」と!

そんな彼らの無償の愛に動かされて、私たちの心にも火が付きました。一緒に汗を流して建築する様子は町でも評判になりました。完成間近の新会堂で、共に最初の礼拝をささげたときの感激は忘れられません。主に全てをささげたクリスチャンの吹っ切れた姿が私の心に刻み込まれ、思い出すたびに心が熱くなります。

その後も転勤した各地で福音伝道に生涯をかけた宣教師、牧師先生方、愛しい兄弟姉妹たちと出会いました。そして今「希望の車いす」や「カレブの会」でたくさんの出会いを頂いています。イエス様の愛は誠に深く広く、欠けの多い器をも生まれ変わらせ、働き場を用意して組み合わせて用いてくださいます。神様のご計画は、実に不思議で素晴らしいです。ハレルヤ!

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【書籍紹介】

 カレブの会編『この時 聖書を開いた―31人に訪れた神の祝福―

カレブの会編『この時 聖書を開いた―31人に訪れた神の祝福―』

私たちはみな、退職後のさまざまな不安を抱えています。夫婦や家族関係の在り方、体力の衰え、病、経済のこと、伴侶との離別、孤独等々。この世の人々が行く同じ道を歩みます。「夢」がコインの表だとすれば、弱さを味わう「軟着陸」はその裏面です。幸いなことに、この弱さは私たちを成熟へと導いてくれるだけでなく、しばしば夢と使命を与え、御国を広げる道へと導いてくれるのです。

現役で働いている方にとっては、示唆に富んだ言葉に、生き方の確かなヒントやアドバイスが与えられます。同世代の人にとりましては、生きる勇気や力が湧き上がり、その励ましを共有できる本です。

ご注文は、全国のキリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

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カレブの会

カレブの会

切り株から芽を出す「カレブの会」のロゴマークは、リタイア後も御言葉の約束を信じ、それぞれが置かれた場所で、豊かな実を結ぶ現代のカレブのような人々のスピリットを表現している。「主から夢を頂き、夢の実現のために互いに助け合う」こと、「人生のソフトランディング(軟着陸)を助け合う」ことを目的に2006年12月に活動を開始。そのビジョンは宇都宮、仙台、西宮へと、御霊の風に乗って運ばれ、今ゆっくりと広がり続けている。

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