新生宣教団報告会 時が良くても悪くてもみことばを伝える者に

2016年8月26日20時19分 記者 : 守田早生里 印刷
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「宣教の道が開かれるのは、そこに神様の計画があってこそ」と話す新生宣教団の赤松清氏=7月12日、東京都杉並区の久遠キリスト教会で

聖書やトラクトの印刷などを通して、日本はもとより全世界へ向けて宣教活動を展開している「新生宣教団」が7月12日、東京都杉並区にある久遠キリスト教会で報告会を行った。アジア宣教や、ノルウェーを拠点にしたシリア難民への宣教の様子などを、映像を交えて報告した。

新生宣教団は、年間国内から5200万円、海外から2100万円の献金を受け、聖書やトラクトなどの制作に当たっている。その数は約200万部以上に上り、主にキリスト教が迫害を受けているとされるアジアや中東、アフリカなどで配布されている。

「HOPE for LIVING」(現マンガ プロジェクト)と名付けられた「マンガ聖書」を配布する働きでは、2013年に台風ハイエンの被害に遭ったフィリピンのタクロバン地区でも活動した。働きは11週間に及んだが、その間、388人の子どもたちが救いの祈りをささげ、4つの若者の集会が始まった。また、1つの教会学校、1つの教会開拓にも大きく貢献した。

こうした活動の中、フィリピン国内のスラム街で路上生活をする子どもたちへの教育支援をしている団体と知り合った。その団体にも「マンガ聖書」を配布。主に道徳の授業で同書を導入し、活用されている。

今後は、イスラム教徒が多く、内戦も頻発するフィリピンのミンダナオ島へも「マンガ聖書」を送る予定だという。一度、試験的に聖書を送ってみたところ、物が不足し、人々の心も乾いているこの土地では「大変喜ばれたと報告を受けている」とのこと。

昨年、アラビア語に翻訳された「マンガ聖書」は、シリアの隣国ヨルダン、レバノンにある難民キャンプで、多くの人々に配布されている。周辺地域の国民のほとんどがイスラム教徒であること、中には過激派も含まれていることから、彼らが聖書を読むのは主に夜中。昼間は人目も多く、危険も多いため、子どもたちに読み聞かせるのも夜中が多い。こうした中でも、レバノンでは伝道集会が開かれ、25組の母子が救われた。

「マンガ プロジェクト」の今後の活動としては、スペイン語に翻訳されたものをキューバへコンテナ1個分送ることがすでに決まっている。さらにペルシャ語に翻訳したものを、中東の難民へ、スワヒリ語に翻訳したものをタンザニアへ送ることも予定している。

次に、世界宣教の状況を、データをもとに報告した。「北朝鮮、シリア、イランなど極端にキリスト教徒の少ない国のリストがある。日本もその国の1つだ。世界に目を向けてみると、こうした国は幾つかあるが、皆、キリスト教が迫害されている国である場合が多い。日本のように、大きな声で賛美をしても、日曜に堂々と礼拝をしても、聖書をどこで読んでいても何も言われない国は、このリストには入っていない」と報告者の1人が話した。

また、アフリカにおける宣教について、「アフリカはキリスト教徒の多い国とイスラム教徒の多い国の境がはっきりとしている。現地では、イスラム教徒がいようといまいと数キロメートルおきにモスクを建てて、拠点をつくりつつ南下しているとの情報もある。これに対し、キリスト教の教会は少なく、イスラム圏とキリスト教圏の境は、ナイジェリア、ケニア辺りではないかとみられている」と報告した。

アジア、中東地域に関しては、マンガ聖書がペルシャ語に翻訳される予定で、すでに多くの協力団体から問い合わせがあるという。

「マンガは、入りづらいとされている国にも入っていくことができる。しかし、その道を切り開くまでは、多くの協力者、協力団体の支えがある。その一つ一つが神様に導かれていることを感じる。人間がどんなに計画をしても、それは到底かなうことはない。神様のご計画があるからこそだと思う」と話した。

また、殉教者の数について、米国のクリスチャン団体が発表しているデータによると、2014年の時点で「過去最悪」と言われていたにもかかわらず、2015年は7千人を上回り、さらに最悪になる可能性があるとのこと。

一方、北朝鮮のクリスチャン人口については、10年前の統計では約20万人といわれていたが、現在では30万人ほどだといわれている。この数字は、日本において、日曜日の礼拝に定期的に通うプロテスタントのクリスチャンの数とほぼ変わらない。「北朝鮮の統計が、どこまでを『クリスチャン』と言っているのかは定かではないが、こうした数字を見ると衝撃を受ける」と話した。

アジアの国で約15年宣教に当たっているH宣教師からも報告があった。報告は、聖書の言葉から始まった。

「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えるのです」(Ⅱテモテ4:2)

H宣教師が初めてアジアの国に渡ったのは1996年。当時は農村部に行くとカバンすら買えないので、手ぶらで歩いている人が多かったという。

しかし近年大きく発展した地域において、都市部では聖書を買うお金もあり、十分裕福なように見えるが、同時に貧富の差が激しい地域でもある。まだまだ聖書が買えない人々がたくさんいるというのだ。

新生宣教団の聖書は、紙質もよく、現地でも大変人気とのこと。H宣教師がアジアのある国を旅行したとき、知人のテントからも新生宣教団の聖書が本棚にあったことを確認したという。また、教会破壊などの目に見える迫害があるが、小さな迫害も多くある。「家の教会」と呼ばれる小さな家庭集会の場所は、その場所を所有している大家に政府からの圧力がかかり、提供してもらうことがなかなか難しいとのこと。アジアの国には、まだまだ祈りが必要だと訴えた。

新生宣教団からもアジア宣教について報告があった。アジアのある国のリバイバル発祥の地ともいわれる土地で、迫害が始まっているとの情報があるとのこと。この地のクリスチャン人口は15パーセントとも20パーセントともいわれているが、教会が破壊されるなど、クリスチャンが生きにくい場所になりつつあるというのだ。

その国では、平均3万人の人が1日で救われている。年間にすると1千万人が救いに導かれている。しかし「信じます」と言った人に届ける聖書が、まだまだ足りないのが現状だ。

「新生宣教団では、今までに約1500万冊以上をアジアの国に届けているが、これからも継続的に活動していくことが必要だと感じている」と話す。アジアにおいて印刷機を持っている宣教団体は新生宣教団だけ。「クリスチャン人口も少なく、物価も高い日本に、なぜこのような働きが与えられたのかは分からない。しかし、電気も水の供給も安定しているこの国でできることは大きい。祈りをもって、これからも活動を続けていきたい」と述べた。

最後に、聖書が届けられる様子が映像で紹介された。アジアの国の小さな教会に聖書が届けられると、涙を流しながらそれを受け取り、大切そうに抱えたり、いとおしそうに頬ずりしたりする姿が映し出されていた。

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<出典> 日本:厚労省、世界:WHOJohn Hopkins CSSE

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