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超大型台風ハイエンから8カ月 新生宣教団、現地教会と協力し「ホープ・フォー・リビング フィリピン」立ち上げへ

2014年7月31日13時30分
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関連タグ:新生宣教団フィリピン

新生宣教団の新たなプロジェクト「ホープ・フォー・リビング フィリピン」立ち上げのため、2014年7月1日から3日までフィリピン・レイテ島のタクロバン市を訪問し、現地の教会の視察やプロジェクトの立ち上げ式を行った。

タクロバン市の概況

2013年11月8日午前、超大型台風ハイエン(フィリピン名:ヨランダ)はレイテ島、サマール島を襲い、2時間余りのうちに、最大瞬間風速105メートルという竜巻のような大風と、高さ3~4メートルの大波が、幅600キロにわたって海岸地帯を覆い、木々や建物など、ありとあらゆるものをのみ尽くした。大型タンカーが十数隻打ち上げられ、現在はそのタンカーの周りに仮設の住宅が乱立している。

超大型台風ハイエンから8カ月、新生宣教団とフィリピンの教会が協力し“ホープ・フォー・リビング フィリピン「教会子どもプログラム」”立ち上げへ
タンカーの脇に廃材で家を建てる人

タクロバン市はフィリピンの中でも有数のリゾート地として、2012年の年間観光客は70万人を超えた。観光は市の主要な産業であったが、ホテルや観光地が海岸沿いにあったため、全ての施設が被害を受け、跡形もなく流されていた。多くの人々はテントや流木などで自ら組み立てた仮設の家で生活し、仕事もなく、日々の生活は厳しさと困窮を極めている。

2014年4月現在、避難所やテント生活者437万人、無所得590万人、低栄養リスク者294万人と伝えられている。(※)

超大型台風ハイエンから8カ月、新生宣教団とフィリピンの教会が協力し“ホープ・フォー・リビング フィリピン「教会子どもプログラム」”立ち上げへ
打ち上げられたタンカーのスクリューで遊ぶ子どもたち

また、仮設などに住む子どもたちは学校へ行くことができていない。学校そのものも流されており、まだ復興されていない。そのため昼間多くの子どもたちが遊んでいる姿が見られる。食事も十分とは言えず、教会が週1回のペースで炊きだしをしているところが多い。

タクロバン宣教協力会

フィリピンは全人口の80%以上がクリスチャン(カトリック70%、プロテスタント25%)だと言われている。タクロバンも街角のカトリック教会が目に付く。プロテスタント教会も活動はしているが、大きな建物を持っているわけではない。そこで各教会が超教派の連絡会として手を取り合い生まれたのがタクロバン宣教協力会(Tacloban Evangelical Association of Ministers and Churches:TEAM−C)だ。今回の台風以前より活動していたが、今年の議長であるビクトリー・タクロバン教会のユージン(Eugene Ramirez)牧師はこの災害に対しても団結を呼び掛け、それぞれの教会の被害状況や安否を確認しながら教派を越えて助け合っている。

超大型台風ハイエンから8カ月、新生宣教団とフィリピンの教会が協力し“ホープ・フォー・リビング フィリピン「教会子どもプログラム」”立ち上げへ
TEAM−Cの祈祷会

タクロバンの教会の様子

台風により、ほとんどの教会は建物、聖書、教材、備品、音響、全てを失っている。日曜ごとに迎える礼拝も、何もないところから再開された。タクロバン・フルゴスペル・アッセンブリー国際教会のバデン(Vaden P. Matiga Sr)牧師も同じ状況であった。教会は外壁が残ったが中のものは全て流された。3週間、聖書がないまま礼拝をした。メッセージをするときには覚えている御言葉を書き出し、それをもとに語った。教会員の70パーセントは他の地域へ避難し、帰る予定もない。ある役員から「先生ご夫妻を私たちの安全な地域へ呼びたい。全て手配するからいらしてください」と申し出があった。しかし、バデン牧師は「神様から遣わされた地はここです。私たちはこの地で福音を伝える使命があります」と辞退した。その7カ月後には13人の新しい受洗者が与えられ、再び教会の成長が始まっている。

超大型台風ハイエンから8カ月、新生宣教団とフィリピンの教会が協力し“ホープ・フォー・リビング フィリピン「教会子どもプログラム」”立ち上げへ
TEAM−Cの教会の一つ「Eternal Life Ministries」。4階建ての建物の2階まで浸水した。

教会子どもプログラム

新生宣教団はTEAM−Cと協力しながら、タクロバンで「教会子どもプログラム」を始める。これにより、タクロバンの教会学校の働きと食事の支援をする。子どもたちが聖書の学びをすることができるように、マンガによる冊子や教材を120人分用意するとともに、子ども120人分の食材を10週間分提供する。将来を担う子どもたちの心と身体の成長を同時に支えるプログラムだ。全ての教会の必要に応えることはできないし、全ての子どもたちへの支援を提供することもできないが、われわれとしてできるかぎりのことをしたいと願う。

■「教会子どもプログラム」の詳細

超大型台風ハイエンから8カ月、新生宣教団とフィリピンの教会が協力し“ホープ・フォー・リビング フィリピン「教会子どもプログラム」”立ち上げへ
教会に集まる子どもたち

プロジェクト立ち上げ式

今回このTEAM−Cとの共同活動のためにプロジェクトの立ち上げ式を現地で開催した。30以上の教会の牧師とスタッフが集まり、ささやかながらリラックスしていただこうと食事も用意した。先生方にしてみれば、被災後このように整えられた場所での食事は初めてだったという。全ての先生が自らも被災し生活も厳しい中、周りの人々に仕え、支援をしている。被災直後は不安で押しつぶされそうになり、夜も眠れない日々が続いたという。しかし今はお互いに手を取り合い、助け合いながら働きを進めている。またこのように日本の教会からの支援が届き感謝していることを伝えられ、胸が熱くなった。

超大型台風ハイエンから8カ月、新生宣教団とフィリピンの教会が協力し“ホープ・フォー・リビング フィリピン「教会子どもプログラム」”立ち上げへ
TEAM−Cの先生方と新生宣教団のスタッフ

立ち上げ式にはタクロバン市の副市長も列席、共に署名し、「教会子どもプログラム」の働きに期待を寄せた。副市長は牧師でもあり、出席した先生方とは協力関係にある。「このプログラムはタクロバンの子どものためにとても有益であり信仰成長の助けになる。心から歓迎し、期待している」と語った。

超大型台風ハイエンから8カ月、新生宣教団とフィリピンの教会が協力し“ホープ・フォー・リビング フィリピン「教会子どもプログラム」”立ち上げへ
プロジェクトへの期待を語るヤオカシン(Jerry “ SAMBO” Yaokasin)副市長

フィリピン台風被害に対する支援の詳細は、新生宣教団ホームページやフェイスブックで。

■ 新生宣教団ウェブサイト
■ 新生宣教団フェイスブック
■「ホープ・フォー・リビング フィリピン」専用フェイスブック

(レポート:新生宣教団宣教部 赤松清)


※ Rappler.com Published 7:00 AM, May 08, 2014, In Numbers: 6 months after Yolanda What progress has been made half a year after Super Typhoon Yolanda hit the country? 

関連タグ:新生宣教団フィリピン
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