ISに包囲されたシリアの街で12万人が飢餓にさらされる

2016年1月31日21時03分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
+ISに包囲されたシリアの街で12万人が飢餓にさらされる
シリアの首都ダマスカスの郊外にあるレバノン国境付近の町マアルーラ(写真:Heretiq)

過激派組織「イスラム国」(IS)が包囲を続けるシリアの街デリゾールで、少なくとも12万人が飢餓にさらされていると、カトリック教会の大司教が警告した。

シリア東部にあるデリゾールでは、2011年の内戦の勃発以降、IS、シリア政府軍、自由シリア軍などの武装勢力が戦闘を続けている。現在はISが地域の広範囲を掌握しているが、政府軍が掌握している地域もまだ残っている。

シリアのハサカ教区、ニシビ教区のジャック・ベナン・ヒンド大司教は、ISがラッカが陥落する可能性を恐れ、デリゾールを新たに支配することを計画している可能性があると述べた。ヒンド大司教はカトリックのフィデス通信に対し、現在まで1年以上にわたり、「聖戦主義者たちは、食料を持ち込まないことで包囲を強めてきました」と語った。

「まだ見つけることのできるトマト、イワシの缶詰、茶葉などの少数の品物は、闇市で10倍以上の値で売られています」

大司教は、内戦が始まる前には約千人のキリスト教徒がデリゾールに住んでいたと述べた。今となっては1人しかいない。

今月、ISの戦闘員は市民300人を殺害し、シリア政府によって非難された。犠牲者の多くは高齢者、女性、子どもだった。そしてその多くが斬首されたという報告もある。

今月国連は、デリゾールの厳しい食糧危機と激しい衰退について警告した。未確認の報告によると、昨年、デリゾールでは子ども4人を含む15~20人が餓死している。そして住民は、毎週3時間分の水しか供給されないという。

その報告によると、包囲されている住民のうちおよそ70パーセントが女性と子どもだ。その多くは、家を追われて臨時のシェルターに住んでいる。

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。

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