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こころと魂の健康

こころと魂の健康(33)親密性 渡辺俊彦

2015年12月29日19時11分 コラムニスト : 渡辺俊彦
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関連タグ:渡辺俊彦

私たちは、物事が順風満帆に進んでいると、神様を身近に感じます。私たちの信じる神様は「インマヌエル(神われらと共にいます)の神だ」と実感するものです。また、「私は神様にこんなに愛されている」と感じたりもします。しかし、教会生活や私生活で困難や試練に直面し、そのただ中にいると、神様が遠くに行ってしまった感じがします。そればかりか、恵みまでも去ってしまったように感じてしまいます。

私たちは、自分の精神状態や信仰の状態によって、神様が近くに感じたり、遠くに感じたりしています。それは、神様との親密性レベルが自分のさまざまな状況によってアップダウンしているということを物語っています。別な表現をすると、神様との関係性に距離感の変化が起こっているということです。この親密性について考えていきましょう。

親密性は一つのフィーリングです。このフィーリングは長い時間を必要とし、人とのコミュニケーションを豊かにすることによって形成されます。それだけに、親密性を深め、形成するためには、適切なコミュニケーションが必要となります。

私たちがコミュニケーションを身に付ける場所は、家庭です。しかも、親子関係が基本です。親子間のコミュニケーションは、いつも順調に行くとは限りません。時にはぶつかることがあります。そんな時、お互いに折り合いをつけ、解決することを学習するのが大切です。このような親子間のコミュニケーションを通して「自分の自分らしさ」(自我同一性)、「相手の相手らしさ」(相手の自我同一性)を承認できるようになります。ですから、自分と相手の「らしさ」を大切にし、融合させていく能力が、親密性ということになります。

時々、人間関係でぐずぐずした態度を取り、だだっ子のようになる人がいます。そのような人は、自分と相手「らしさ」を融合する能力が低いということになります。つまり、相手のことを考えていないばかりか、折り合いをつけることができないのです。

そもそも親密性の高さは、「どの程度互いに向き合っているか」に関わっています。互いに向き合うことは、自分をどこまで開放できるかということでもあります。親友とは、互いに向き合い、自分を安心して相手に開放できる存在ではないでしょうか。また、健全な夫婦とは、相互に向き合い、自分を安心して開放できる存在であるはずです。それだけに親密性は、相互理解を深め、強い絆を形成するために大切な関係性です。

親密性の高いレベルの関係性は、離れていても精神的につながっている感覚を持っているものです。逆に、親密性の低い人の関係性は、人との精神的つながりが希薄で、孤独感や虚無感を感じてしまいます。なぜなら、親密性の低い人ほど、幼少期における養育者との関係性の問題を抱えたままの状態でいるからです。私たちが幼少期の問題を抱えたままでいると、自分や相手を悩ますことが多く、生きづらさを感じてしまうことが少なくありません。親密性の低い関係性は、決して健全ではないということです。

私たちの親密性の高い低いは、神様との関係性にも影響を与えます。クリスチャンは、神様と向き合うことをしなければなりません。神様は人格をお持ちだからです。神様は私たちの思いを全てご存じです。神様はいつも私たちと向き合っています。しかし、私たちは、神様と向き合うことを避けてしまう傾向があります。神様と向き合うことは、神様と親密性のレベルを高めていく始まりなのです。イザヤは次のように言っています。

「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。──主の御告げ── 天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い」(イザヤ55:8~9)

イザヤは、私たちと神様の思いと道を比較しています。そして、神様の私たちに対する思いとご計画は、私たちが考えるよりはるかに高いと言っています。私たちの考えに勝る神様との相互理解が希薄な場合、神様との親密性のレベルが低くなり、神様が遠くに行ってしまったような感覚になってしまうのです。そして、神様に見捨てられてしまったような感じまですることがあります。それは、神様と精神的なつながりが希薄になってしまっている状態です。その原因は、自分の自分らしさ(自我同一性)と神様の神様らしさ(相手の自我同一性)を承認することができないからです。

私たちは、「神様らしさ」を承認しているでしょうか。この「神様らしさ」を承認できないため、試練や困難のただ中で神様が遠くに行ってしまったような感覚になってしまいます。パウロは「神は真実だ」と言っています。私たちの状況や状態によって、神様の真実は変わりません。私が変わったから感じるのです。そして、神様に失望してしまいます。

神様らしさを承認することに難しさを感じる人ほど、神様に失望してしまうのです。なぜなら、自分のことばかりで神様のことを考えないからです。私たちには、「自分らしさ」と「相手らしさ」を大切にしながら融合する能力が必要であることは、先に述べました。それと同じで、私たちには、「自分らしさ」と「神様らしさ」を大切にし、融合させる能力、折り合いをつける能力が大切です。この能力を身に付けていくと、神様との親密性のレベルは高くなるはずです。そればかりか、神様と強い絆でつながっている感覚を保持できます。

私たちのパーソナリティーの発達課題と信仰(霊的)領域は深い関係にあります。これは、ほんの一部でしかありません。私たちは、自分の成育歴を知る必要があります。それと同時に、聖書を通して自分を知り、修正する作業が必要なのです。

私たちは、神様と隣人と、親密性の高いレベルで関係性を保持できる者でありたいものです。

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◇

渡辺俊彦

渡辺俊彦(わたなべ・としひこ)

1957年生まれ。多摩少年院に4年間法務教官として勤務した後、召しを受け東京聖書学院に入学。東京聖書学院卒業後、日本ホーリネス教団より上馬キリスト教会に派遣。ルーサーライス神学大学大学院博士課程終了(D.Mim)。ルーサーライス神学大学大学院、日本医科大学看護専門学校、千葉英和高等学校などの講師を歴任。現在、上馬キリスト教会牧師、東京YMCA医療福祉専門学校講師、社会福祉法人東京育成園(養護施設)園長、NPO日本グッド・マリッジ推進協会結婚及び家族カウンセリング専門スーパーバイザー、牧会カウンセラー(LPC認定)。WHOのスピリチュアル問題に関し、各地で講演やセミナー講師として活動。主な著書に『ギリシャ語の響き』『神学生活入門』『幸せを見つける人』(イーグレープ)、『スピリチュアリティの混乱を探る』(発行:上馬キリスト教会出版部、定価:1500円)。ほか論文、小論文多数。

■ 上馬キリスト教会ホームページ
■ 上馬キリスト教会ツイッター
■ 【渡辺俊彦著書】(Amazon)
■ 【渡辺俊彦著書】(イーグレープ)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:渡辺俊彦
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