温故知神—福音は東方世界へ(36)中国景教遺跡巡りツアーレポート④ 川口一彦

2015年12月24日20時32分 コラムニスト : 川口一彦 印刷
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北京の三盆山の十字会堂跡(元の時代)を訪問

「私たちの国籍は天にあります」(ビリピ3:20)

地上では旅人であり寄留者である私たち信仰者の死後の行先は、天の都であり、栄光に輝く主イエス様が臨在される天に帰国します。過去の信仰者は、地上の闘いを終えて永遠の安息に入りました。

中国での景教徒たちも、天の都に帰って行きました。その証しを墓石に記しました。北京房山区周口店の三盆山中腹には、その遺跡が遺されていて、私たちツアー一行はそこを見学に行きました。

駐車場をあとにして約30分のところに、会堂跡がありました。

温故知神—福音は東方世界へ(36)中国景教遺跡巡りツアーレポート④ 川口一彦

遺跡の一つに、十字の四隅にシリア語で「あなたはこれ(十字架のメシア)を仰ぎ、これに希望を持て」と彫られた元の時代の墓石があり、ここで過ごした信仰者を励ますメッセージであったと考えられます。

これは、ローマ9章33節、第一ペテロ2章6節「彼(主イエス)に信頼する者は、決して失望させられることがない」の引用のようです。

この地には、唐代に建設された景教会堂があります。しかし、845年ごろの武宗皇帝による外国宗教への大迫害で多くが殺害され、追放の果てに廃墟となりました。やがて1358年に修復してそこに十字寺会堂を建設し、一つの石碑「十字賜」が建立されました。現在、ここは国の重要文化財となっています。

温故知神—福音は東方世界へ(36)中国景教遺跡巡りツアーレポート④ 川口一彦
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十字賜碑の高さは3メートル7センチ、幅は92センチ、厚みは20センチという大変立派な石碑で、ツアーガイドが近くの民家からはしごを借りてきて、私が上部に彫られた十字の部分を拓本採取しました。

この地には、他にも十字が彫られた石碑が遺されています。そのことから、この地にメシアである主イエスの贖罪に信頼して生き、天の都に帰国していった多くの信徒がいたことを確認できます。

私たちも、やがてこの地を去り、神の都に帰国するときが来ます。与えられた信仰の証しを神の栄光のために遺していきたいものです。

温故知神—福音は東方世界へ(36)中国景教遺跡巡りツアーレポート④ 川口一彦
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川口一彦

川口一彦(かわぐち・かずひこ)

1951年、三重県松阪市に生まれる。現在、愛知福音キリスト教会牧師。日本景教研究会代表、国際景教研究会(本部、韓国水原)日本代表。基督教教育学博士。愛知書写書道教育学院院長(21歳で師範取得、同年・中日書道展特選)として書も教えている。書道団体の東海聖句書道会会員、同・以文会監事。各地で景教セミナーや漢字で聖書を解き明かすセミナーを開催。

著書に 『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、2014年)、『仏教からクリスチャンへ』『一から始める筆ペン練習帳』(共にイーグレープ発行)、『漢字と聖書と福音』『景教のたどった道』(韓国語版)ほかがある。最近は聖句書展や拓本展も開催。

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